啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「晩秋の赤城自然園」

2021-10-28 20:13:12 | 山野草
「ダイモンジソウ」 ユキノシタ科
 赤城自然園は赤城山西麓に位置し、標高約600m。当家から車で約1時間30分。本日は、「群馬県民の日」とあってか、駐車場はほぼ満車。車から降りれば、ヒャ~とした冷たい風。やや強い風に枝はザワザワし、木の葉が舞う。深まり行く秋を感じさせる赤城山。
 入口からほど近い場所に、目にも鮮やかな黄色いシマカンギク。(自身はアワコガネギクかと思ったけれど・・)散策の小径はふかふかして、足に優しい。あれほどいた人たちはどこへやら。園内には、セゾンガーデン、四季の森そして自然生態園などのエリアがあり、その広さは約18万坪という。春には華やかな彩を見せていた森も、今はすっかり秋の装い。
 ポツッ ポツッと何かが頭に落ちてきた!・・・発見 それはピカピカのドングリでした。落ちてくるドングリを見ているのも結構楽しいひと時だ。何度、この園に来ただろうか。散策の小径、四季の移り変わる自然豊かな森、思い切り深呼吸したくなる空気のおいしさ、そして四季折々の花々・・ここは心の休憩場所かな?
 昆虫広場、原っぱなどがある自然生態園内に、トンボ池がある。その淵で素敵なダイモンジソウを見つけた。5弁の淡いピンクの花色で、そのうちの下の2弁だけが長く「大」の文字に見えることからの命名。秋の森での紅一点。
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「味付けのコツ」

2021-04-19 17:17:15 | 山野草
「ワサビ」 アブラナ科
 朝どりの新鮮なタケノコを頂いた。当家にとっては初物。定番の炊き込みご飯、タケノコステーキもいい。きんぴらもいいかも・・などと愉しみは膨らむ。けれど、先ずはあく抜きと考えていたら、袋の中になんと米ぬかと赤唐辛子も入っていた。痒いところに手が届く気の配り方に感謝。早速、皮ごとぐつぐつ煮て、一晩そのまま放置。これからが本番。レシピをみれば、米の量に対してそれぞれの調味料が丁寧に書かれているが、あまりというか自身ではほとんど参考にしない。昔、母が計量カップをはじめ、それらしいものは使わなくても、料理に美味しくないと思ったことがなかった。何か味付けのコツとか、隠し味を入れたのかもしれないが、今となっては知るすべもない。それとも大きな鍋で、たくさん作ったので、食材の味が生かされ、美味しさが増していたのだろうか。到底母にはかなわないけれど、自身の料理に甘い評価をしている。
 たまに水をくれて、植えとけば大丈夫だよ、草と同じだからと、その人は鉢植えのワサビを抱えてやってきた。ワサビといえば、清流で育てるというイメージだが、その人の言うように、本当に根付くのだろうか、100%自信がない。調理には欠かすことが出来ない香辛料で、根っこだけでなく、葉っぱもまた美味しい。そうだ!タケノコステーキにワサビの葉っぱ、いいかも、いいかもです。
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「新年度、新生活スタート」

2021-04-04 12:55:30 | 山野草
「アケビ」 アケビ科
 4月から変わったものといえば、商品総額表示。消費者として支払金額は同じだけれど、総額表示はわかりやすい一方、少しお高くなったという感覚。また、値上げ一覧をみれば、食用油をはじめとする食料品の数々の値上げラッシュ。誰もが暮らしに直結する電気料金もその一つだ。逆に公的年金の支給額引き下げ。年金生活者にとって、優しくない春だ。
 「アケビの花がさいたよ」と言って、届けてくれたMさん。果実はよく知られている秋の山の珍味。果実が2つに割れることから”開け実”の名。少し甘みがあり、独特の味覚。つるは籠に編んだり、細工物にするという。薄紫色の小花が、まるでつり花のように愛らしい。花後、挿し木にしようか。つくことを期待して。花言葉「才能、唯一の恋」。Mさんが届けてくれたもう一つの春の味覚は、”ふきみそ”。絶品の味でした。
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「学び」

2021-03-28 16:50:43 | 山野草
「キクザキイチゲ」 キンポウゲ科
 書棚を整理していたら、懐かしい資料。教育研究集会「なんで勉強なんかするの?」。子供の疑問に答えるかたちで、小学校~高校教師、弁護士、教育ジャーナリストおよそ10名の方々が、「なぜ・・・」と問う子供たちに、率直に語っている資料だ。書棚整理の手もつい止まり、おもわず読み入ってしまった。この大問題に誰もが「これが正答」などどいえるものはないと思うが、子供たちは、大人たちがこうした問いに誠実に向き合ってくれ、共に考えて欲しいと願っていたのかもしれない。こうした書物は、年齢を重ね、処分してしまったと思っていたが、心に残っていた一冊ということか。
 イチゲ(一花、一華)とは、1本の茎に花を一つだけつける。雪解けとともに開花、高温に弱く、初夏には地上部は枯れ、一年のほとんどは地下。キクザキイチゲによく似た植物に、アズマイチゲがある。花だけでは区別が難しいが、葉っぱをみれば見分けられる。アップのキクザキイチゲは、菊に似た葉をしている。共に、清楚な印象。
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「積ん読書」

2021-03-07 13:29:33 | 山野草
「オオイヌノフグリ」 ゴマノハグサ科
 テーブルの端には、読みかけの本、これから読みたい本、自分の意志とは関係なく、業者から送られてくる、いわゆる雑誌の数々、気になる新聞記事のストック等々が、いつの間にか積まれている。❝いつか読むから、とっとこう~❞的な考えで、なかなか処分できず、後生大事に、一枚また一枚と、たとえ薄い新聞紙でも枚数が重なると、かなりの厚さになる。あっちの本のこの部分、こっちの本のこの箇所と、最後まで読まない本がいくつかある。これって、読んだことにならないですね。まさに、積ん読でしょうか。以前は読了しないと、次の本に進めなかったが、最近は必要なところを必要に応じて、ちょこちょこ読みしている。
 ブルーの花色が春を告げる、早春のオオイヌノフグリ。日本全国どこでも生えている。ブルーの色に、さらに濃い色の青いすじが入っている。群生して咲いているさまは、「大地は春」を思わせる。
 
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「サブスクリプション」

2021-02-08 11:49:31 | 山野草
「ホトケノザ」 シソ科
 彼女たち全員、テレワーク。自宅から一歩も外に出なくても、仕事が出来る。勿論、ある程度フリーに休憩もとれる。こんな働き方が来るなんて、想像もできなかった。彼女たちは30代半ば、都内、埼玉、群馬在住と様々。zoomで近況報告もかねてお喋りに花がさく。1~2時間すぐに時がたち❞女は話が長いから❞と、どこから声が聞こえてきそうな・・。都内に住む彼女のパソコンに、映り込んでいる赤いアネモネ、鉢の小さなパキラ。早春らしく、インテリアグリーンとしても素敵。いつも数本のお花が飾られている。本人曰く「サブスクですよ」と。1か月に1000円支払いで、6回のお花を受け取れるという。種類も本数も花によるが、心が癒されると彼女。そんなサービスがあることも知らなかったので、感心すること、しきりです。若い人との話は、アナログの私には別世界。教えてもらうことが多いです。
 畑の隅で、ホトケノザ(仏の座)が咲いている。どこにでも生えている。2枚の葉が対になって茎を囲んでいる状態が、仏像を据える台座に似ていることからの名前。あまり意識されない花だけれど、赤紫色の小さな花は、確かな季節を知る。
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「出費多難」

2021-01-17 16:50:44 | 山野草
「ノボロギク」 キク科
 電化製品は、壊れる時期が不思議と重なる。常時使うとか、使わないとかにかかわらずだ。そちら方面の知識がないので、自分で治そうにも治しようがない。同時期頃に壊れるのは、買った時期が同じころだからと、言われそうだが、機械類は”当たり” ”はずれ”があるような気がしてならない。過去に買ったパソコンは、たった3年間で液晶画面が真っ黒になり、使い物にならなくなってしまった。
 今回はパソコンを買いに行ったわけではないが、以前から買い替えをしたいと思っていたところ、店員さんに勧められ、急に買うことになってしまった。(店員さん、商売上手)思いがけずの出費にややショックだが、でもこれでまた、暫くは遊べそう・・・。
 ぼろ菊との名前は、少し可愛そう。花が終わった後につく白い毛がたくさん寄り集まった様子が、まるでボロくずのように見え、さらに個体は、野に生えていることからの命名という。確かに、道ばたや空き地など、何処でもはえている。普段は気にすることのない草花であるが、冷たい風が吹きすさぶあぜ道に、黄色のちっちゃな花は健気だ。
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「風冷え」

2020-11-28 11:59:12 | 山野草
「コウゾリナ」  キク科
 青空にどんよりとした大きな雲の塊が浮かび、強い北風が木の枝をならし、背の高いシュロの葉も、バサバサ音をたてながらなびいている。日差しは部屋の中まで差し込み、暖房が必要のないほどの暖かさだが、一歩外に出ると、風が冷たい。衣服の首元をギュッとしめ、同時に肩まで力が入る。夕方には、もっと強い風が吹きそうな予感。”早く冬支度をしなさい”と、せかされているようだ。最近は、本当の秋が短く、秋の服を着る機会がない。
 カレンダーも残り1枚。お歳暮の準備をしていると、過去に送った宅急便の伝票に夫の文字。ふっと涙がこぼれる。
 茎に小さなトゲのような毛が生え、触ると痛くざらつく。「剃刀」と漢字で記すようで、「菜」は食べられる野草を意味しているという、コウゾリナ。多少の苦味があるとのことだが、道ばたに生えている野草は、食用になるものが多いものだと、図鑑から教えられる。
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「文化の日」

2020-11-03 17:49:03 | 山野草
「ヨメナ」 キク科
 本日は文化の日、国民の休日。この日が平日であろうがなかろうが、曜日を変えて連休とはならない。勤務している時は、平日に1日休みがあると嬉しく、日曜日にあたるとがっかり・・。11月3日は文化の日とあり、少し漠然としているけれど、忘れてはならないのは、この日、戦争放棄、主権在民を宣言した新憲法が公布された日なのだ。施行は、昭和22年5月3日、ご存知、憲法記念日。勿論、国民の祝日。歴史的には興味深い事柄もあるけれど、いずれにしても”自由と平和を愛し、文化をすすめる日”が趣旨とのこと。休日ともなれば”どこか遊びに行こう”などど、つい考えてしまう。幸い3日は晴れの特異日。本当にすがすがしい秋晴れの一日でした。お茶のお稽古で使った”お香”の香りが、髪に服にたきしめられ、なんとなく幸せ。
 道ばたに咲いていた野菊。たぶんヨメナ。けれど、ちょっと自信がない。友人は、春になると、この若菜を摘んで、ご飯に炊き込んだり、あえ物にすると美味しいよ、と教えてくれた。来春は、試してみようかしら。
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「日本の夏といえば」

2020-08-18 15:27:38 | 山野草
「センニンソウ」 キンポウゲ科
 ヒュル ヒュル・・ドカーン!! スマホに映し出された豪華な花火。バックは、ポートタワー、大阪城そしてレインボーブリッジ。学生時代の友人から送られてきた暑中見舞いは、神戸、大阪、東京の夜空に打ち上げられた(実際、どこであげられた花火か不明、もちろん過去のもの)特大の花火だ。しばし、あの独特の音と映像を愉しんだ。今年は密を避けるため、全国的に花火大会は中止。今夏、当家から見えた花火は一度だけ。なんの予告もないので、何処であげられたかもわからない。本来なら、川の匂いや、夜風を感じて、川辺で見上げる花火が一番美しいと思うが、今年は遠くからでも本物をみられたのは、ラッキーと思わなければ。
 白い十字の花、花が終わった後の果実の先に、ふわふわしたようなものをつけることから、センニンソウの名。つる性で、長いものだと3mにもなるという。日当たりのよい道ばたや藪に、花がまとまって咲くので目立つ。花は美しいが有毒植物。個体は、竹沼の道ばたで見つけた。
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