「ジュウニヒトエ」 (十二単) シソ科
武家屋敷前から、満開のサクラが映し出された。みちのく 小京都 秋田、角館のサクラだ。今からおよそ350年前、京都のお姫様の嫁入り道具の中に、3本の桜の苗木があり、それが元になり、今日まで長い年月を経て、現在の姿になっているという。武家屋敷にシダレザクラ、息をのむ美しさだ。そういえば、今から20年ほど前、夏の暑い盛りに角館を旅行した。情緒ある街並みを散策し、その記念にと、山桜の樹皮を素材にした、お盆と茶杓を求めた。桜の深い光沢と素材の色合いが素敵で、今でも春になると使っている。
京都のお姫様に因んで、ジュウニヒトエ、しかしこちらは植物名。何と雅な名前! 草丈20cmほどの多年草。葉の脇から花が茎に沿い、だんだんになってつく様を、平安時代の女官の「十二単」にたとえられたというが、淡い紫色の花でちょっと地味め。葉や茎も、何となくはっきりしなく、うすぼんやりしている緑色。そんな様に見えるのは、実は全体にやわらかい毛がふさふさしているためだ。日本固有種で本州と四国に分布。いつものハイキングコースでは、よく見かけているが、県によっては、絶滅危惧種に指定されているという。
武家屋敷前から、満開のサクラが映し出された。みちのく 小京都 秋田、角館のサクラだ。今からおよそ350年前、京都のお姫様の嫁入り道具の中に、3本の桜の苗木があり、それが元になり、今日まで長い年月を経て、現在の姿になっているという。武家屋敷にシダレザクラ、息をのむ美しさだ。そういえば、今から20年ほど前、夏の暑い盛りに角館を旅行した。情緒ある街並みを散策し、その記念にと、山桜の樹皮を素材にした、お盆と茶杓を求めた。桜の深い光沢と素材の色合いが素敵で、今でも春になると使っている。
京都のお姫様に因んで、ジュウニヒトエ、しかしこちらは植物名。何と雅な名前! 草丈20cmほどの多年草。葉の脇から花が茎に沿い、だんだんになってつく様を、平安時代の女官の「十二単」にたとえられたというが、淡い紫色の花でちょっと地味め。葉や茎も、何となくはっきりしなく、うすぼんやりしている緑色。そんな様に見えるのは、実は全体にやわらかい毛がふさふさしているためだ。日本固有種で本州と四国に分布。いつものハイキングコースでは、よく見かけているが、県によっては、絶滅危惧種に指定されているという。