啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ぐんま百名山 稲含山」

2022-02-05 16:06:24 | 登山
 「あの山のねっ、あの山のてっぺんに登るんだよ」と指さした山は、稲含山(いなふくみやま)、1370m。「稲」と「含」というその名に興味を持ち、登りたいと強く思った。林道に駐車し、しばらく歩くと、登山口に案内図の看板。そこには「熊います。注意!」「アイゼン用意!」の貼紙。「オ~熊かい!出会ったらどうしよう・・」すると「冬眠中だよォ~」と後ろから声。山頂まで1㎞、50分と書かれていたが、登山道はずっとず~っと急な階段。親切でつくった階段だと思うけれど、コンパスの短い私には歩幅が合わない。ということで、階段の横を右に左に歩く羽目に。
 北面には雪があり、頑丈なクサリも設置されている。クサリだけは絶対放さないようにと注意された。滑落しないようフェンスも設置され、ストックをつきながら、ゆっくり慎重に登ること、およそ1時間、稲含神社に到着!「これからも、ずっと登山が出来ますように!」と願う。その神社の横を通り、さらにしばらく歩くと・・・急に開けた展望!!思わず、両手広げて、バンザ~イ!すっごい、すっごいんです‼ 360度の展望。遠く連なる山並み。新鮮な空気を胸いっぱい吸う。この山の、この山の魅力は凄いこの展望だったのかと。群馬の名山の山並み、何と美しいことか。こんな景色、今まで見たことない。双眼鏡でみると、荒々しい山肌までくっきり見える、まさに絶景。当日は風もなく、快晴。空の色が山に溶けていく感じすら覚えた。山々を見ていると、心が豊かになり、日常生活の細々したことは、どっかに吹っ飛んでしまう。そして、「山カフェ」。何を食べても美味しい、最高‼
 ところで、山の名の由来。「昔から農耕の神をまつる信仰の山」とのこと。「稲」という文字がそれを語っていますよね。本当にいい山でした。
コメント
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