啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「榛名・・掃部が岳  シモツケ  キツリフネ

2022-07-19 16:03:02 | 登山
 榛名で一番標高が高い山といえば、掃部が岳(かもんがたけ)1449m。
 前日からの激しい雨の為、予定していた山歩きは諦めていたが、当日は朝から薄日が差し、まずまずの天候。「行こう」と決断し、少し遅い出発になったが、通いなれた榛名へ車を進める。
 榛名林間学校、榛名湖荘近くの駐車場に車を置き、歩きやすい緩やかな登山道を50分近く進んでゆくと、「右 硯岩、左 掃部が岳」の標識。硯のような岩を見たいという気持ちをおさえ、まずは目標である掃部が岳山頂を目指す。分岐の標識を過ぎてしばらくすると、急登の木の階段。そこは、笹に覆われ、せっかく設置した階段なのに、誰も歩いた形跡がない。しかし、その階段に沿って、笹の中を歩く登山道があり、私たちもここを選択。笹は雨に濡れ、持っているストックでツユを払いながら頂上を目指す。どれほどの時間がたったのだろうか。目新しい花もなく、従って、あちこち道草をすることもなく、1時間30分程度で登頂。「ほらほら、こっちに来てごらん。ど~んと榛名湖がみえるよ」・・という予定だったのに、何も見えない。どっかで、火でも燃やしているんじゃないかというくらい、ガスって全く見えない。あのあたりに船が浮かんで・・というふうに、心の目で想像するしかない。連日の悪天候を考えれば、雨にも降られず、登山できたことに感謝すべきなのかな~と。
 自分が登った山なのに、掃部が岳はどの山? 帰宅途中、榛名湖畔に車を止めみたその山は、どっしりしていて、なかなか姿が良い。確かに、さっきまで自分の足で登った山なのかと、その高さに感動してしまう。
 「咲いているはずだ、きっと咲いている 咲いててほしい!」という私の期待を裏切ることなく、不思議な形をしたキツリフネが、榛名湖の周遊道路の道端に群生していた。ここにしか咲いていないことは、以前から知っており、また出会えて喜びもひとしおだ。茎に船のような形をした、なんとも魅力的な花姿。この花も、一度見たら忘れられない花になるのではないかしら。

山頂に咲いていたシモツケ。


キツリフネ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする