参議院議員選挙の投票日は明日(10日)だがもう勝負がついた。興味は自民、共産両党が何議席延ばすか、民進党が何議席減らすか、だけだ。テレビ、マスコミも都知事レースに移って自薦、他薦の候補者の一部を連日取り上げて騒々しい限り、政治評論家は稼ぎ時、有り余る知識の一部を駆使して、ああだ、こうだと予想屋に早や変わり、局から局へ、多忙を極めている。自民党衆院議員、元防衛相小池百合子が自民党、都議会自民の推薦は得られないと読んで絶好のタイミングで一番に出馬表明した。記者会見では開口一番①都議会の冒頭解散②利権追及チーム③舛添問題の第三者委員会の設置と大胆な提案をぶち上げた。特にぬるま湯につかって、居眠りしている自民党都議会議員の度胆を抜いたのは『冒頭解散』の4文字、湯船を引っ繰り返えされれば、こりゃ一大事、死活問題だ。舛添問題では、追及せず、させずノラリクラリとその場凌ぎで済ます算段だった。都議会伏魔殿に巣食う一昔前の内田幹事長以下の大掃除が必要だろう。都議の連中も政治資金の私的流用など舛添と、どっこいどっこい、金額が舛添より少額だけで大同小異だ。舛添問題で急遽、取り止めたリオオリンピック視察旅行は舛添と同様の視察に託けた(かこつ)観光、慰安目的の弥次喜多漫遊道中だった。小池と対照的なのが、じっくり構え、勿体を付け他薦を待っているのが増田寛也(前岩手県知事、元総務相)だ。『地方自治に精通し経験豊かで有能な実務家』などと『虚像』がそれとなく喧伝されている。知らない東京都の有権者を惑わしている。岩手県知事3期12年の功罪は如何に?大型開発、公共事業など12年間で借金1兆4000億円と知事就任前と比べ2倍にしてサッサと退却した、彼は東京世田谷出身た。舛添と同じで出張好き県外、海外出張を1年間で100日以上の年もあった。年間予算13兆円以上の東京都だ。オリンピックもある、使い放題だ。外国人参政権にも賛成している。『日韓グリッド接続構想』を提唱している、これは「海底ケーブルを介し、韓国に直流送電し、電力を融通できる体制を整える」このように親韓派だ。市ヶ谷の高校後の都有地を舛添は韓国人学校の敷地に貸す約束をしていた。増田も同様だ、韓国学校用地にするだろう。こんな手合いを担ぐ自民党安倍政権、自民党都議団、市長会、町村長会の真意が判らない。自民党は小池と増田の分裂選挙に突入する。一方の民進党都連は共産など4党統一候補が決められない。民進党衆院議員長島昭久、参院無所属で前神奈川県知事の松沢成文、元経産官僚で民進党シンパの古賀茂明と次々名前が挙がるが決まらず只今迷走中だ。そこへタレントの石田純一が記者会見して『野党統一候補』を条件に出馬すると言い出した。次々女房を変えて子作りに勤しんで、浮気がバレルと『不倫は文化』などと、ほざいた男だ。性事は師範級だが、政治の方はずぶの素人、知識、経験皆無の能天気が「野党統一候補にすれば出てやる」と注文を付けている。これを聞いた民進党フランケン岡田が記者団に「素晴らしい人だ」と感想を語ったそうだ。すっかり舐められてしまった。”貧すれば鈍する”正気の沙汰とは思えない回答だ。都知事選で過去2回次点だった元日本弁護士連合会長・宇都宮健児(前々回、前回共産党推薦)が出馬を表明した。有象無象、玉石混淆が出走する都知事レースも近い。(14日告示、31日投開票日)