殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

とほほ

2008年10月14日 00時24分49秒 | 不倫…戦いの記録
「頼む!離婚してくれ!」

夫にいきなりそう言われた時のことは

今でもはっきり覚えています。


土下座した夫の後頭部をながめながら

晴天のへきれきとは、こういう時のことなんだな~

と、ぼんやり考えていました。

今から約20年前のことです。


浮気という招かれざる客が、はからずも我が家に入り込み

やがて日常の風景となってから、長い年月が経ちました。


機会は何度もあったのに、なぜ離婚しなかったのか

今でもよくわかりません。

たぶん、極度の意地っ張りと、重度の怠け者である

私の性格に起因するところが、大きいのではないかと思います。


相手の望まないほうへ…喜ばないほうへ…

単純な選択を重ねるうちに歳月が流れた…

そんなところでしょうか?



さて、ある日突然離婚を頼まれたわけですが

私には「はい、そうですか」

と言うわけにいかない事情がありました。

二人目の子供を妊娠していたからです。

結婚7年目、6年ぶりにできた、待望の子供でした。



       「赤ちゃんが生まれるのに…」

「堕ろしてくれ」  

と、あっさり。

       「はぁ?…」

「好きな女ができた。そっちと結婚するから」  

なおもあっさり。

       「そんな…」

「子供のいない家庭が作りたい」  

さらにあっさり。



     「そんなこと、できないよ…」

「どうしてもダメ?」

     「あたりまえじゃん」

「ケチ!バカ!ボケ!」

おっとりとした優しい人だと思っていた夫ですが

その日を境に変身です。


落ち込んだり嘆いたりする暇もなく、今度は夫の両親が参戦しました。


家事が出来ない。

上の子を虐待している。

だから離婚したい。

夫は、両親にそう言いつけていました。

「やられた…」

と思いましたが、あとのまつりです。


夫の一方的な訴えを鵜呑みにした両親は怒り狂い

親戚を何人か呼んで、私の裁判が始まりました。

もちろん、事実無根であること

浮気が原因であることを話しましたが

弁護人なし、検察多数の裁判は、圧倒的に不利です。


「帰る家が無いなら、旦那に気に入られるようにしろ」

「そんな嫁とは思わなかった」

形勢最悪。


その時、伯父の一人が気を使って

上の子供を部屋から連れ出そうとしました。

「おじちゃんの家に来て、ごはん食べるか。何が好き?」

我が子はそこで元気に言いました。

「ふりかけごはんー!」


子供という生き物は、時として突飛な発言をするものです。

幼稚園の給食を答えてしまったわけです

しかし一同、鬼の首でも取ったように色めき立ちました。


「それ見ろ!これが何よりの証拠じゃ」

「やっぱり、残酷なことをしていたのね!」

おお…我が子よ…それはあんまりだぞ…

下手人確定。


とほほ。

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8 コメント

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祝!! (未補)
2008-10-14 10:07:25
第一号コメントさせてもらいました
ちゃんと内容も打ててネットにも掲載されていましたよ
ちょっとしたアドバイスなんですがmixiに掲載するともっとコメントもらえると思うし、mixiからgooブログに接続する事もできるんですよもしやってみたいと思ったり何かあったら聞いて下さいね
返信する
ありがとう (みりこん)
2008-10-19 17:20:07
〉ミホちゃん


おかげでブログができました

また教えてね
返信する
信じるものは救われる!! (おかよ)
2008-10-21 20:27:38
いやぁ~。
ブログを見るというこの苦労はなんなんじゃ

まぁ、ちゃんとたどり着いたから
ヨシとしてやるぞぉ~
返信する
おつかれさん (おかよ)
2008-10-21 20:39:12
)ようおこし。
禁断の館へ…
      うぉっほっほっほ

返信する
Unknown (しおや)
2017-06-13 19:32:06
どうやってお伝えしたらいいかと考えて此処にしたんですが、もしかして私の軽口のせいでみこりんさん私を庇ってくださらないといけない羽目になられませんでしたか?
返信する
全然! (みりこん〜しおやさんへ)
2017-06-13 21:40:53
お気にかけてくださって、ありがとうございます!
しおやさん、優しいわね!
自己責任で自己防衛はしてるって言いたかったの。
また、仮にそうなったとしても大丈夫です。
心配させちゃってごめんなさいましよ。
安心してください。

何ちゅうか、すぐ擁護派とか反対派とかに分かれる雰囲気って
好きじゃないです。
皆さん皇室のことが大好きで、真剣なのはわかります。
国にとって危険な空気を感じ取る能力に優れた人たちが
増えているのかな、とも思っています。
だからって、あっちがダメだからこっちとか
どうなんかいな‥と、怒られそうなことを思っています。
確かに偽物を用意したり、?マークがたくさんですが
年寄りから見ると、持ち上げられた一方が
危険なことにならねばよいが‥と身も心も老婆心でハラハラ。

私は職業柄、政治関係者(とえらそうに言ってみるが
たいした立場ではない)と話すことが
多分、主婦やお勤めの方よりは多いと思っており
報道関係者(とえらそうに言ってみるが
報道に関係する仕事をしていて、たまに記者もすることがあるため
事情通と言われている者の略)からも
危機的状況にあることは少々聞いてはいますが、まず言えん。
ソースも明かせんから根拠もはっきりできず
憶測ということになってしまう。
そこがつらいところよ。

しおやさんの面白いお話が聞けて、楽しかったです。
すっごくよくわかります。
記事をアップした甲斐がありました。
今後もお気になさらず、安心して
何でもコメントしてくださいね。
返信する
すみませんでした (しおや)
2017-06-14 00:19:54
某女史が、「私のとこに来ると叩かれると言いふらすのがいる」と記事に書かれてて、「まさかワシのことじゃないよね2chだよね」と思ってたらすぐ、やんわりと「色んな愛国のひとがいていいんじゃない」と書かれた方がいて、「これってみこりんさん?」「ごくり。(゚A゚;)」となった次第です。違ってたら良かったですー

皇室関係全般の、其所にとって間抜けな意見が来たら、廻りが信じられないくらい叩いて主はじっと黙ってる。というスタイルがついていけません。「浩宮様いつも笑顔」なんて意見は、真っ裸でピラニアの河に飛び込むようなもの、それを回避するのを低能と言われても「ハアそうですね」としか言えません。

みこりんさん、私も身も心も老婆心で「こんなコメント欄見たら愛国紳士そっ閉じだよ」とか、私は弟宮と同い年なんですが「前髪切ったほうが」「嫁が無茶苦茶しっかりした人だから貴方も割増」とか心配してます。

こちらにコメントしてしまってすみません。それくらい見つかったらこわいと思いました汗
またよろしくお願い致します。
返信する
>ごくり(笑) (みりこん〜しおやさんへ)
2017-06-14 14:34:46
可愛い〜!!
わたしゃあんまり暇が無いし
緊張必須の知らない所へ行って一席ぶつ
余裕も知識も覚悟もございませんよ。

真っ裸でピラニア(爆)
ここの本線から外れたら許さん、みたいなね。
あります、あります。
割増‥ククク!
男は女房次第。
これは高貴もしもじもも同じかもしれませんね。

こちらこそ、またよろしくお願いいたします。
返信する

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