新型フィットのDCTの記事がずっとアクセス1位で心苦しく思っていました。
あまりにも内容がない記事だったので。
そこで今日はフィットのDCT(i-DCD)について、もう少しマシな記事を書こうと思います。
僕がこのi-DCDで分からないのは、モーターが奇数段軸にしかつながっていないことでした。
2、4、6速で走行中はモーターアシストがないのでしょうか?
偶数ギアは「つなぎ」で、メインは1、3、5、7速なのでしょうか?
4速で長く走るのは禁止で、すぐ5速に上げなきゃならないのでしょうか?
この件について、意外に情報がなく苦労したんですが、下記のブログが素晴らしい解説を載せてくれていました。
HONDA 3rd FIT(JAZZ)のハイブリッドのここがすごい 5 駆動用モーター奇数ギア軸直結でも偶数ギアでのハイブリッドを実現
このブログを読めばだいたい分かるんですが、ちょっと僕もまとめてみます。
下の図をご覧ください。ホンダ公式の概念図です。
引用元:
http://www.honda.co.jp/factbook/auto/fit/201309/p25.pdf
発進:
メインシャフト(奇数段の軸)、セカンダリーシャフト(偶数段の軸)ともにクラッチは切れています。
3速ギアがカウンターシャフト(出力軸)に噛み合ってます。
モーターのすぐ後のプラネタリーギアで回転数を調節して「1速ふう」なトルクを発生させます。
セカンダリーシャフトの2速ギアがカウンターシャフトと噛み合っていますが、クラッチが切れているのでセカンダリーシャフトは空転しています。
加速:
ほどよい速度になったら奇数段クラッチを切り、偶数段クラッチをつなげます。
あらかじめ噛み合っていた2速ギアを介してエンジンがカウンターシャフトを回し、駆動力を得ます。(2速にシフトアップ)
同時に3速ギアも噛み合っており、カウンターシャフトにモーターのパワーを伝えます(モーターアシスト)。
さらに加速:
続いて偶数段クラッチを切り、奇数段クラッチをつなぎます。
3速ギアはすでに噛み合っており、エンジンとモーターのパワーでメインシャフトが回転します。(3速にシフトアップ)
次のシフトアップに備えて4速ギアを噛み合わせますが、偶数段クラッチは切れているのでセカンダリーシャフトは空転しています。
という感じだと推測されますが、いくつかわからないことがあります。
偶数ギアで走行中にEV走行したらどうなる?
例えば4速でエンジン+モーター走行中にエンジンが切れてモーターのみ走行になったとしましょう。
新型フィットHVは53km/hまでEV走行可能なので、十分あり得る状況です。
まず偶数段クラッチが切れますよね。
奇数段のメインシャフトは3速に噛み合ってるとしますよね(クラッチは切れてる)。
この状態で、モーターは3速ギアを介してカウンターシャフトを駆動し、噛み合ったままの4速ギアとセカンダリーシャフトは、空転(お付き合いで回ってる)なんでしょうか。
それは普通「3速に入ってる」と呼ばれる状況ではないでしょうか。
例えばこれでクラッチ同士を接続して、メインシャフトの回転を3速ギアからじゃなく(3速ギアは噛ませず)根っこの方から伝達して4速ギアを介してカウンターシャフトを回すなら、まあ4速かなと思いますけど、そんなめんどくさいことはしないですよね。
クラッチ同士が接続とか自分で書いてて意味不明だし。
うーん。やっぱり表示は4速で実際ギアが噛み合ってもいるけど、密かにモーターで3速を動かしてる、って感じなんですかね。つまり、EV走行は疑似1速、3速、5速、7速の5ATであると。なんか釈然としないけど。
あと、上記のブログの作者さんも悩んでますが、減速時の回生ブレーキがわからない。
クラッチが切れていて、回生+ブレーキだけで減速するときと、エンジンブレーキ+回生+ブレーキの時があると思うんですよね。
いや、満充電時は回生しないでエンブレ+ブレーキもあるかもしれん。
クラッチが切れて回生のみ時は、上記の「偶数ギアでEV走行」に近い状況にもなる訳で、これがわかればEV走行のこともわかる気がするんですが…。
エンジンブレーキの抵抗力と回生ブレーキの抵抗力をどう合算してコントロールするのかも謎。上手く制御しないとギクシャクしたりカックンブレーキになりそう。
なんつーか、ものすごく複雑で世界初で独創的なシステムみたいなので、最初の1年くらいは皆でベータテスト、公開バグ出しみたいになるんじゃないかなあ。もちろん徹底的にテストして発売したとは思うんですけど、数十万台の走行パターンが蓄積されないと、スムーズに動くものにならない気がする。と書きながら思いました。
行きつけのディーラーの営業氏は、こういうメカに弱い気がするけど、月末の試乗のときに訊くだけ訊いてみよう。もしSパッケージだったら偶数ギアに入れてEV走行というのを意図的にやってみます。取説を落としたので予習して。
あまりにも内容がない記事だったので。
そこで今日はフィットのDCT(i-DCD)について、もう少しマシな記事を書こうと思います。
僕がこのi-DCDで分からないのは、モーターが奇数段軸にしかつながっていないことでした。
2、4、6速で走行中はモーターアシストがないのでしょうか?
偶数ギアは「つなぎ」で、メインは1、3、5、7速なのでしょうか?
4速で長く走るのは禁止で、すぐ5速に上げなきゃならないのでしょうか?
この件について、意外に情報がなく苦労したんですが、下記のブログが素晴らしい解説を載せてくれていました。
HONDA 3rd FIT(JAZZ)のハイブリッドのここがすごい 5 駆動用モーター奇数ギア軸直結でも偶数ギアでのハイブリッドを実現
このブログを読めばだいたい分かるんですが、ちょっと僕もまとめてみます。
下の図をご覧ください。ホンダ公式の概念図です。
引用元:
http://www.honda.co.jp/factbook/auto/fit/201309/p25.pdf
発進:
メインシャフト(奇数段の軸)、セカンダリーシャフト(偶数段の軸)ともにクラッチは切れています。
3速ギアがカウンターシャフト(出力軸)に噛み合ってます。
モーターのすぐ後のプラネタリーギアで回転数を調節して「1速ふう」なトルクを発生させます。
セカンダリーシャフトの2速ギアがカウンターシャフトと噛み合っていますが、クラッチが切れているのでセカンダリーシャフトは空転しています。
加速:
ほどよい速度になったら奇数段クラッチを切り、偶数段クラッチをつなげます。
あらかじめ噛み合っていた2速ギアを介してエンジンがカウンターシャフトを回し、駆動力を得ます。(2速にシフトアップ)
同時に3速ギアも噛み合っており、カウンターシャフトにモーターのパワーを伝えます(モーターアシスト)。
さらに加速:
続いて偶数段クラッチを切り、奇数段クラッチをつなぎます。
3速ギアはすでに噛み合っており、エンジンとモーターのパワーでメインシャフトが回転します。(3速にシフトアップ)
次のシフトアップに備えて4速ギアを噛み合わせますが、偶数段クラッチは切れているのでセカンダリーシャフトは空転しています。
という感じだと推測されますが、いくつかわからないことがあります。
偶数ギアで走行中にEV走行したらどうなる?
例えば4速でエンジン+モーター走行中にエンジンが切れてモーターのみ走行になったとしましょう。
新型フィットHVは53km/hまでEV走行可能なので、十分あり得る状況です。
まず偶数段クラッチが切れますよね。
奇数段のメインシャフトは3速に噛み合ってるとしますよね(クラッチは切れてる)。
この状態で、モーターは3速ギアを介してカウンターシャフトを駆動し、噛み合ったままの4速ギアとセカンダリーシャフトは、空転(お付き合いで回ってる)なんでしょうか。
それは普通「3速に入ってる」と呼ばれる状況ではないでしょうか。
例えばこれでクラッチ同士を接続して、メインシャフトの回転を3速ギアからじゃなく(3速ギアは噛ませず)根っこの方から伝達して4速ギアを介してカウンターシャフトを回すなら、まあ4速かなと思いますけど、そんなめんどくさいことはしないですよね。
クラッチ同士が接続とか自分で書いてて意味不明だし。
うーん。やっぱり表示は4速で実際ギアが噛み合ってもいるけど、密かにモーターで3速を動かしてる、って感じなんですかね。つまり、EV走行は疑似1速、3速、5速、7速の5ATであると。なんか釈然としないけど。
あと、上記のブログの作者さんも悩んでますが、減速時の回生ブレーキがわからない。
クラッチが切れていて、回生+ブレーキだけで減速するときと、エンジンブレーキ+回生+ブレーキの時があると思うんですよね。
いや、満充電時は回生しないでエンブレ+ブレーキもあるかもしれん。
クラッチが切れて回生のみ時は、上記の「偶数ギアでEV走行」に近い状況にもなる訳で、これがわかればEV走行のこともわかる気がするんですが…。
エンジンブレーキの抵抗力と回生ブレーキの抵抗力をどう合算してコントロールするのかも謎。上手く制御しないとギクシャクしたりカックンブレーキになりそう。
なんつーか、ものすごく複雑で世界初で独創的なシステムみたいなので、最初の1年くらいは皆でベータテスト、公開バグ出しみたいになるんじゃないかなあ。もちろん徹底的にテストして発売したとは思うんですけど、数十万台の走行パターンが蓄積されないと、スムーズに動くものにならない気がする。と書きながら思いました。
行きつけのディーラーの営業氏は、こういうメカに弱い気がするけど、月末の試乗のときに訊くだけ訊いてみよう。もしSパッケージだったら偶数ギアに入れてEV走行というのを意図的にやってみます。取説を落としたので予習して。