曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

堀北真希と、越えられない溝・見えざる壁

2013-09-28 23:43:29 | 社会

Hipstamatic/G2/Blanko Freedom 13
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堀北真希の「Dramatic」という写真集が発売されたらしい。抽選で1000冊限りだが、直筆サイン入りのもあり、当たると10/6の発売記念イベントで堀北真希と握手できるらしい。



10/6は堀北真希の誕生日である。これに当たれば、生身の堀北真希にかなり接近できて、握手もできて、プレゼントを渡したり、会話もできるかもしれない。そういうの出たことがないので、よくわからないけど。

iPhone5sの発売日にドコモラウンジに並んだ先頭から15人までの人たちは、堀北真希と握手している。二日前から並んでいたらしいが。

両方とも、結構ハードルが高い。写真集はくじ運がいるし、iPhoneは根性だけでなく、当日堀北真希が来るという情報を手に入れてないとだめだろう。

どちらも狙って会えるものではない。堀北真希はCDを出してライブをやるとかはせず、女優に専念しているような感じだから、生で会う機会は貴重だと思われる。

堀北ファンの某ブログで、堀北真希の主演舞台「二都物語」を見に行って感激したという記事を読んだことがある。ジャニーズの誰それが舞台初日だとか、本来舞台俳優じゃないタレントの舞台をやってるニュースを見るたびに「この21世紀になんで古代ギリシャから続いている化石のようなメディアを見に行くのだろう? 演劇マニアだけじゃないのか?見に行くのは」なんて思っていたのだが、そのブログを読んで腑に落ちた。舞台は好きなタレントを確実に生で見るためにあるのだ。取りにくいチケットもあるだろうが、基本的に舞台はお金を出せば見れる。抽選とか、来ないかもしれない場所で二日前から並ぶ必要はない。

腑には落ちたけど、堀北真希の舞台が次にあったとしても、行こうとは思わない。サインなしノーマル写真集も好評のようだが、買う予定はない。グッズを買っても生で見ても、追いかければ追いかけるほど、いつかどこかで一般人が近づける限界を痛感するような気がするからだ。

何を言ってんだお前は、という感じだが、まあ続けさせてくれよ。

僕は割りと現実的というか、ただ遠くから眺めて「いいなあ」と思うだけじゃしょうがないだろ、と考えちゃうんですよ。指くわえて見てるうちに誰かと結婚しちゃって、あーあなんだったんだ俺の想いは!ということになる、のが予想できちゃうのが嫌。

だからって、芸能人をストーカーしようとするようなアブナイ奴ではないですよ。どうせ彼女と我々一般人は住む世界が違うし、いつか誰かに取られるんだよな、と諦めるタイプということです。

そういうタイプの一部は、裏切られないからという理由で二次元(アニメなどのキャラクター)に走るわけだが、僕はそっちには興味がない。三次元じゃないとだめだ。二次元にはまりかけても、すぐ声優に興味が移ってしまう。

以前、トゥルーラブストーリーというゲームにはまって、主演の声優の菊池志穂のラジオの公開放送を見に行ったことがある(渋谷のタワーレコードだったかな)。我々ファンは、やや遠くから、スタジオのなかでしゃべっている菊池志穂を凝視していた。分厚いガラスに阻まれ、何が話されているのかは聴こえない。やがて放送が終わり、菊池志穂はスタッフと何か談笑しながらスタジオの奥へ消えていった。そのとき僕は、あっち側とこっち側を隔てている絶対に越えられない溝の存在を感じた。

当時僕は某出版社にいたのだが、その後IT系の雑誌の編集部に異動し、無名のタレントや女優の卵、駆け出しのモデルとだが、何度か一緒に仕事をすることができた。

新宿御苑とかで、マネージャーが見守るなか、僕がレフ板を持ち、カメラマンがモデルさんを撮影する。そんなとき、僕は自分が「こっち側」にいることを感じた。一般人が我々四人を避けて通行する、その人の流れの中洲のような領域には、普通の人は入れない。その中でどんな会話がされているか、外の人にはわからない。

しかし、外の人にはわからないが、中洲の中にも見えざる壁があった。僕とカメラマンの編集部組と、モデルさんとマネージャーの芸能事務所組の間に、である。この壁もまた、絶対に越えられないのだ、と僕は思った。マネージャーは、うちのタレントに変なことさせるんじゃねえぞ、と監視または牽制してくるし、モデルさんは不必要なことは話してくれない。妙に緊迫した空気の中、僕は「仮にモデルさんから電話番号を聞き出そうとでもしたら、俺はクビかも」と思っていた。カメラマンは僕と、僕の会社から仕事を受けているので、立場は僕よりも弱い。我々は、こっち側にいるが、さらに奥へは進めない立場にいた。

そういう経験もあって、僕は女性タレントを好きになっても、せいぜい録画したのをブルーレイに焼くとか、YouTubeで動画を漁るとか、その程度でやめておくことにしている。彼女たちはとても遠い。仮に一緒に仕事をしても、それ以上は近づけない世界に彼女たちはいるのだ。そこから先は、芸能事務所に入るか、自分もタレントになるしかない。そんなことできるわけないから、ただ悶々とする。「ミス・パイロット」は全部録画してBDに焼く予定だけど、「麦子さんと」は劇場にはいかず、DVD化されたらレンタルすることになるだろう。

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スワローズ今日の引き分けは非常に痛い。昼間、横浜が苦手のはずの巨人に快勝してただけに。


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