プラハでもやはり 空は美しかったのです
このように
東欧へ行った時に撮影してきた写真を、いまごろになってちゃんと整理してみました。データの名前も付け替えたりして。
で、振り返ってみて分かったことと言えば、私は旅行中にはまるで別人のようにマメな性格になるということでしょうか。
旅先の記録は1冊のノートにかなり詳細にまとめてあり(その再編集版はこのブログの「旅の記録 カテゴリー」でもごらんいただけます)、列車での移動中やホテルでの就寝前などの時間的余裕のあるところを逃さずに、イラストまで入れてみっちりと書いてあります。チョコレートの包装紙や、列車の切符、コンサートのチケットなどなど、手に入ったほとんどの紙片についても漏らさず貼付。なんてマメなんだ!!
落ちていた落ち葉まで貼ってある。どこまでもマメである。
色鉛筆を持参していた。ので、色付きのイラストも多々あり。
そして、映像については、各地(プラハ、ウィーン、ザルツブルク、ブダペスト)を歩きながら写真を撮ってあるのはもちろんのこと、広場があればそこで360度パノラマ動画撮影なんかもし、教会でコンサートがあればその神秘的な音と映像をとらえ、ブダペストの面白地下鉄においてはその面白い列車内のようすを撮っておりました。
それら動画については私はひたすら無言で撮影していますが、いちおう音声付きなので、当時のざわざわという街の感触がまざまざとよみがえり、「ああ! 撮影しておいて本当によかった!」と、我ながらとても感動するとともに、その意外な気の効きように感心もいたしたわけです。
………ほんとうに、それをやったのは私か?
マメすぎないか………?
そんな疑惑さえ感じるほどに、まるで別人の仕事ぶり。
かろうじて私らしさを認められる部分としては、デジカメ撮影の写真の半分はピンぼけしているところくらいでしょうか。(さりげなく衝撃的事実の発覚)
そもそも、私が写っている写真は、実は1枚しかない。
それはまだ国内(「関西国際空港のロビーにて」)にいるやつで、しかも顔の半分以上が切れちゃってるし、さらにとどめをさすかのごとく逆光。誰? 私か? という黒い人影が微妙にこちらを向いております。
ひとりきりで国際線に乗る直前。顔面は蒼白だったはず。の1枚。
「ほんとうは君が行ったのではないのだろう」
と言われたら、どう反論して良いのやら……困惑しきりです。
そんなわけですから、今度こそは私がちゃんと現地を歩き回ったのだということを証明できるような写真や動画を撮ってこようと思います。まるで近々旅行に出る予定があるかの口振りですが、私の心はいつでも東欧の空へ羽ばたいているのです。ただ、先立つものがないのです。
でも、先立つものなんてなくてもいいから、とりあえず行ってきちゃおうかな。ああ、行きたい。来週にでももう行きたい。
そんな東欧への熱い思いをたぎらせて、チェコ映画の名作であるという『ひなぎく』という映画のDVDを買ったので、ちょっととりあえず見てみるか。
ますます行きたくなるに違いないぞ、これは……。