贈り物をするのは難しい。私は友人たちから素敵な贈り物をされることには慣れているものの、逆に何か素敵な物を友人に贈りたいと思っても、なかなか成功しない。それには贈り主のセンスだけでなく、日頃からどれだけ相手のことを観察しその人が喜びそうなことに注意しているかが問われるのだ。私にその性質が欠けていることは、今のところどうにも否定のしようがない。
そんなわけで、先日K氏の誕生日に贈り物をしようと考えたのですが、なかなかの大騒動でした。
そもそも私は「折り畳み傘」をプレゼントしようと以前から考えていたのですが、K氏はその前に自分で折り畳み傘を買ってしまっていたのですよ。急遽別案をひねり出す必要に迫られた私は、あれこれと悩みました。
結局たいして良い考えが浮かばなかった私は、前から一度作ってみたかった「チョコレートスフレ」に挑戦することに(←これが間違いの第一歩。自分の欲しい物ばかり考えてちゃいけませんよね; でもK氏もチョコ好きだしいいかな、って……)。
ともあれ、それはチョコレートと卵だけを使ったサッパリ軽い味わいのチョコスフレでして、レシピを見ながらどうにかこうにか完成しました。
ふう、コレ。
割れました!!!
焼き立てはとても柔らかく、綺麗にお皿に移し替えることができませんでしたの!
と言い訳してみるものの、さすがにこのままではあまりに哀れなので、なんとか誤摩化すことに。
そこで、【フォルマ帝塚山】のチーズケーキ(私の誕生日の時にもらった美味しいケーキ)が入っていた木の容器を取ってあったので、それに移し替えてみました。そして冷蔵庫で半日ほど冷やした後、K氏に贈ってみます。
N:「ハイ、どうぞ☆ 誕生日おめ、おめ!」
K:(どっかで見たようなケース……)
「ありがとう」
パカっ(蓋をあける)。
K:「…なにこの、
名状しがたいケーキのような何かは?」
あまりに陰惨な図なので(移送中にスフレはさらに崩れた)自重。
N:「チョコスフレだよ…一度作ってみたかったんだ☆(ゝω・)vキャピ」
K:「…君は試作品を人に贈るのか!? しかも崩れてるじゃねーか!」
N:「大丈夫。食えばどのみちバラバラになるから…」
K「贈る方が言うんじゃねー!」( ・`ω・)⊂彡☆))Д´) パーン「ギャー!!」
そんな悲惨なやりとりがありましたが、チョコスフレは見た目こそアレでも味はふんわり軽やかで美味しゅうございましたヨ☆ そのうちまた挑戦してみようっと♪♪
しかし、もちろん流石の私もこんなプレゼントでは申し訳ないと感じるくらいの感性は持ち合わせているつもりなので、チョコスフレ以外にももうひとつ贈り物を用意しました。
「誕生日プレゼント」ということをアレコレ考えているうちに生まれた
手描きの漫画(制作所要時間およそ20分。下描き状態)です。
(さらに加速する「誰得感」……)
「ほらよ!」と、これもK氏に贈ってみました。K氏は私が漫画を描くことを喜ぶはずなので、これにも喜んでくれるはず…
*「プレゼント」
まさに「誰得」!!!
って感じですが、一応読んではくれました。
K:「なにこれ? まさかこれもプレゼント(のつもり)?」
「あー、でも、コマ割りは上達したよね。前に比べて工夫が見られるようになったよ(以下寸評がつづく)」
N:(これは喜んでくれているのだろうか? ていうか、これってプレゼントとして成立するのかな?(批評されてるし)…そもそもプレゼントって何でしたっけ???…とか思いつつ)「そうかね。まあ、君も健康無事に誕生日を迎えられたことに感謝することだな!」
K「何で上から目線!?ざけんな!」( ・`ω・)⊂彡☆))Д´) パーン「ギャー!!」
贈り物をするって本当に難しいですね、というお話でした(^o^;)
哀れ、K氏。また来年に期待してくれ!