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初イチゴ

2009年03月30日 | もやもや日記



今季はじめてのイチゴです。
うーむ。イチゴの季節ですね。
私はイチゴがこの上なく好きです。


イチゴはどの品種でもおいしいと思うのですが、最近気になっているのは【あまおう】。粒がとても大きいんですよね。そして、高い(値段が……)。高嶺の花と思いつつ、いつかは買ってみたいです。


イチゴに限らず、果物には美味しいものが多いです。花のような香りがたまりません。
というわけで、ここで唐突に「私の好きな10大果物」を発表したいと思います。

1. イチゴ
2. リンゴ
3. 桃
4. イチジク
5. 葡萄
6. ミカン
7. メロン
8. サクランボ
9. スイカ
10.洋梨


あー、10個におさめようと思いましたが、他にもありますね。梨とかパイナップルとかバナナとか枇杷とか……。
いろいろと列挙しておいてなんですが、果物は季節に応じて楽しむのがよいですね。そしてどの季節にも美味しい果物があるっていうのが素晴らしい。一年中なにかしらの果物を食べられるとは、実に幸福なことなのでありました。

今は、イチゴ!
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最近買った本

2009年03月29日 | 読書ー雑記


前から読みたかった『生物から見た世界』と『太陽の都』を買いました。岩波の青。ル・コルビュジエの『伽藍が白かったとき』も欲しかったのですが、予算の都合で次回に。

『生物から見た世界』は〈環世界〉という考え方を教えてくれる本で、挿絵が多数あってそれだけでも楽しめます。ダニの生涯と行動とか、楽しいですね。しかし、この手の文章を読みなれていないせいか、今のところほとんど何が書いてあるのか分かりません……。ただ、ダニにはダニ特有の世界観があるらしいことは、うっすらと分かりました。私は理解力が著しく低下していますね、いや、まあ、もとからこんなものかもしれないけど。

『太陽の都』はユートピア論です。3分の1くらい読みましたが、かなり面白い。ユートピアって、今までに読んだいくつかの書物のなかにも見受けられましたが、どれもわりと似た印象でした。どうしてなんだろう。似ているあれらを総称して〈ユートピア〉と言うのでしょうか。いずれにせよ、私はこういうのは好きです。


たまに、魔が差して、こういう本を読みたくなります。
いつもあまり身に付かないのが、とても残念なのではありますが……。
人が常に色々なことを考えてきたのだと知るのは、でも楽しいですよね。

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色々な工具

2009年03月27日 | もやもや日記


今日は久しぶりに自転車に乗らなければならない用事がありました。
ところが、自転車には重大な欠陥があって……

前回乗った時、車道で漕いでいる最中に左のペダルが脱落しました。私の左足はスカっと華麗に空を切りましたよ。(なにげに超危険;)すぐに締め直そうと手で回してみましたがやはり素手の力では締まりません。
それでその時は、「やっぱり片方だけでもペダルが無い状態だと、自転車って漕げないもんだなぁ」としみじみしつつ、手で押して帰りました。
帰宅してから、工具(名前は知らない。なんかモノの大きさに合わせて噛む幅を調節できるペンチの親分みたいなの)を使って締めてみますが、どうやらペダルが緩んだ状態で漕いでいたせいか、ネジが歪んでいてうまく入りません。いけるところまでは無理に入れましたが、もうだめな感じです。……。オワタ。


そうやって失意のまま半年ばかり過ぎました(過ぎすぎ…)。けれども今日は自転車に乗りたかったので、駄目もとでもう一度締め直してみようという気に。

とりあえず、このあいだは歪んでいるところを無理矢理に傾いたまま回してしまったので、一旦外して、もう一度締めようと考えました。ふたたび工具を用いて渾身の力で接続箇所を回します。結構固く締まっていますね。ぬおりゃぁぁ。

あ、回った。スイスイ回る。
あれ? でも、なんか全然外れないな…(汗)
やっちまっただろうか……(/o\;)..

と、思ったら、外す方向ではなく、より締める方向へ回していました。
キャハ☆私ったら! 超逆回しじゃねーか。
あ、しかも、なんかちゃんと最後まで回ってるし!
途中で引っかかっていたのを乗り切った感じ? しめしめ!
これぞ怪我の功名。もう駄目かと思ったけど、今日はツイテるな。


で、無事に用事も済んだし、ブックオフへ行ったら、少女漫画が3冊で100円とか言うので、つい6冊も買ってしまったりとか、もう大変でした。この勢いなら、いよいよ BIG とか当たるのでは……(でも買ってない)。まあ、でもツイテた(この程度でも;)。

それで何が言いたいかと言うと、「工具ってほんと便利だな」ということです。私は工具を使うのが好きです。残念ながら私はあまり器用ではありませんけれども(ネジを逆に回すくらいですからね)、何と言うか工具って楽しいですよね。刺激的ですよね。
そんな私は、過去にはノコギリを活用して、上に手をついて体重を掛けると真っ二つに折れそうになる強度的にかなりスリリングなテーブル(そして汁物は傾いていて常にこぼれそう……!)を作ったこともあります♪ 下手の横好き、わ~い!




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『フロントページ』

2009年03月26日 | 映像

 原題 : The Front Page(1974)
 1974年,アメリカ,ユニヴァーサル映画=CIC配給

キャスト:ジャック・レモン/ウォルター・マッソー/
   スーザン・サランドン/キャロル・バーネット/ヴィンセント・ガーディニア
監督:ビリー・ワイルダー
原作:ベン・ヘクト/チャールズ・マッカーサー
脚本:ビリー・ワイルダー/I・A・L・ダイアモンド
音楽:ビリー・メイ

《あらすじ》
1929年6月。シカゴの刑事裁判所内の記者クラブでは、翌朝裁判所の庭で行われる警官殺しの死刑囚ウィリアムズの絞首刑の取材のために、記者たちが集まっていた。シカゴ・エグザミナー紙のデスクであるバーンズも、トップ記者のヒルディにその記事を書かせようと思うのだが、ヒルディの姿はどこにも見当たらない。ちょうどその時、バーンズのオフィスにヒルディが颯爽と現れ、結婚してフィラデルフィアへ行くから記者を辞めると言い出し……。
ウィリアムズ処刑の前夜、新聞記者たち、保安官、市長、ウィリアムズの情婦らが入り乱れ、事態は混乱をきわめる。

《この一言》
“ J・P・モルガンのところへ爆弾入り小包を送りつけてやったんだ。
 ところが、送料不足で送り返されてきた。
 アパートの屋根がふっとんだよ。   ”


ジャック・レモンとウォルター・マッソーの黄金コンビ。
かなりの爆笑映画でした。と当時に、ものすごく皮肉が込められてもいました。昔の映画はすごいんですねー。それにしても、スーザン・サランドンがおそろしく若くてびっくり。

記者稼業にうんざりし、ピアノ弾きのお嬢さんと結婚し、そのおじさんが経営する広告屋に雇ってもらい、安楽に暮らそうと決意する新聞記者ヒルディ。しかし、彼は優れた記者であったがゆえに、デスクのバーンズはけっして彼を逃そうとしません。ありとあらゆる手を使ってヒルディを引き止めようとしますが、フィラデルフィア行きの夜行列車が発車するその夜、ちょうど警官殺しで翌朝処刑されるウィリアムズが逃亡し、たまたまその場面に遭遇したヒルディは、後輩の新人記者に仕事をまかせておれず、自分を待つ婚約者をほったらかしたまま、ついつい記事を書くのに熱中してしまうのでした。

たった一晩のお話ですが、内容は恐ろしく充実しています。まず、ウィリアムズがなぜ警官を殺すに至ったのか、彼の受けた死刑判決の妥当性は、能無しの保安官と選挙を控えた市長との癒着、特ダネを得るためなら手段を選ばない記者たち……みどころが満載でした。それぞれの事柄を皮肉たっぷりに描いていながら、最高のユーモアで飾られた作品です。面白い。とにかく、オチが最高に笑えました。映画の結末は、登場人物たちのその後……を羅列してくれるのですが、もう、爆笑でした。面白すぎる! こういうのっていいなあ。うまいなあ。

ストーリーも大変にすばらしいものですが、キャラクターにも各々にとぼけた味わいがあって、魅力的です。とくにバーンズ(ウォルター・マッソー)の悪辣さが良かった! 黒い! 粘着! 強烈な人物です。
それからウィリアムズ。最初に画面に彼が映ったときは驚きました。とても死刑囚らしくない。ひょろひょろの気の弱そうな男なのです。気弱そうに見えて平気で過激な行動に出るらしいことは、精神科医との面談で判明するのですが(そしてこの精神科医の先生もたいがいおかしな人で;)、なんともユニークな人物です。
ほかにも色々、細かいところで皆が面白かったです。とにかく良く出来ている。

舞台は2、3場面しか変わらないし、全体的に地味なのですが、とにかく面白かった。あまり安っぽい感じもしないし。やっぱりストーリー、テンポ、役者が良ければ、なんでも面白いのかもしれません。
ということで、私はとても気に入りました。楽しかった!


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暖かかったり寒かったり

2009年03月24日 | もやもや日記
なんか、黄色い花



そろそろ4月にもなろうかというこの時期、ようやく暖かくなってきたと思ったら、また寒くなったりしていますね。薄着をしたり厚着をしたり、一体どうしたらいいのでしょうか。

あー、そう言えば今月は漫画喫茶へ行ってないや……ま、いいけど。

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『ツルバミ』試作品

2009年03月22日 | 同人誌をつくろう!
同人のみなさま、こんにちは!
ようやく冊子版『ツルバミ』の試作品が出来ましたので、ご報告します。

上の画像を御覧になって、「あれ!?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、試行錯誤の末、表紙のデザインと色とは、これまで計画していたものから一新いたしました。なんていうか、赤って意外と良くないですか? 春ですけど、なんか、洋書っぽくって、私はすごく気に入ってしまいました。デザインも、「中表紙」のために作ってあったアール・ヌーボー枠を使用したものに変更。これで、表紙と内容のデザイン上のアンバランスも解消できたと思います。

前回の『YUKIDOKE』が真っ白だったので、『ツルバミ』を赤くすると、並べた時に紅白になって嫌かなーと思ったのですが、実際に並べてみると、それほど悪くありませんでした。まあ、とにかく私は赤いのが気に入ってしまって…。

というわけで、私はこの赤い表紙で製本しようと思いますが、一応当初のデザインとの比較画像も掲載しておきます。もし元のデザイン、あるいは、色を「赤」でなくて「青」とか「緑」がいいとかお好みがありましたら、おっしゃってください。個別に対応させていただきます♪。


(↓画像をクリックで別窓/拡大)


 表紙 比較(見開き)


 表紙 比較(前号と並べて)


 本文サンプル


細かい変更はまだあるかもしれませんが、だいたいこんな感じになりそうです。

とりあえず、本文から刷り始めようと思いますので、表紙などに関してご意見があればお願いします(^^)




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同人のみなさまへ

2009年03月21日 | 同人誌をつくろう!


みなさま、お元気ですか?
私は元気でした。


しばらく引きこもって、ブログの更新もせずに、いったい何をしていたかと申しますと、……同人誌の試し刷りをしていました。これで2回目なので簡単に片付くだろうと考えていた私ですが、見通しはずいぶんと甘かったようです。

実際に取りかかってみると、驚いたことに、ページを数え間違っていたり(しかもそのままノンブルを振ってしまってあったり…!ぐわ~)、しかもこの期におよんで「やっぱなんかページ数少なくない? 足りなくない? 冊子、薄くない?」と思ったりして、ヤル気を喪失、漫画を読んで「ロビンさぁ~~ん!ウソップ~~!!」と叫んだり(また『ONE PIECE』かよ)、ビデオをみて「ジャッジアァァ~~!!」と叫んだり(また『スタートレックDS9』かよ)して気晴らし、そうだあの本も欲しかったんだっけと買ったり買わなかったりして気晴らし、そろそろ筋トレしなきゃと気晴らし、気晴らし、気晴らし……。
で気晴らしの合間に、ページ数をちゃんと振り直しました。総ページが少ないことについては、私は今回はマンガだけで参加のつもりでしたが、過去のブログ記事から夢とか春にまつわる内容のもののうち、良いものをいくつか転載しようかなと。なんという自己愛! ま、でも、随筆めいたものがあっても楽しいですよね、きっと…。冊子版限定のオマケっていうことで……。

あ、そうだ、いいかげんに表紙とか扉とかの紙を買ってこないと……。
((とりあえず近所のハンズと文具店へ))
うーむ。大体決めてあったんだけど、実際に手に取ってみると、これとこれの組み合わせって、ちょっと暗いよね(もう春なのに!) でもなあ、うーむ。うーむ……。今日は決められないから、とりあえずグリーンカレーの素(なぜかハンズに売ってる)でも買って帰るか。
((これを数回繰り返す))

こんなことでは進まないと反省し、今度こそと新しくなったプリンタ(前回使ってたプリンタは先日とうとうお亡くなりになりになりました(/o\.)..)を私の Mac に繋いだら、まさかの OS非対応! ドライバが対応してない! なにそれ、10.2の時代は終わったの??(←とっくに終わってる)ああ、やっぱり i Mac 買わなきゃダメだ~。つか、欲しい~! Mini でもいいけど~。でも、金が~~(/o\;)...(OSのバージョンアップという方向はあえて無視!)
まあ、待て、私にはK氏から借りてる Windows もあるじゃないか。ああ、これでよし。ああ、スムーズだ。実は私、そもそも本文は全部 Windows で編集してるんですよね。だって Office が便利なんだもん。Windows ねぇ……Windows なのかねぇ。ふっ……

えーと進まないな。で、本文はいいとして(綺麗に印字されました)、扉とか私のマンガとかは全て Mac で作ってるんだよな。データをどのようにしたら綺麗に印刷できるかな。え? 解像度? あ、それでギザギザになっちゃってたのね…なるほどね。よく分からないけど……。
……でも、せっかくマンガ用に厚めの紙を買ってきたんだけど、……なんか、薄いな…! 裏が透けて見えるし! なんのための厚め! つか、「中厚口」って、厚くなくない!? 「特厚」にすべきだったか……。
うーむ。しょうがない。とりあえず、最薄の用紙に2ページ分を片面印刷して、それを二つ折りにするか。でも、それってなんかみすぼらしいかな……やっぱ最厚の用紙を買ってくるべきかな……どうだろ(/o\;)マ、イイカ。

それにしても……私のマンガ、ヤッツケで描いたところが気に入らないよな。なんすか、この手抜き具合。意味も分からんし……。このまま印刷するのは忍びないよな。…ちょっとだけ直しちゃおうか。
((そして3日経過))
え!? つーか、こんなことしてる場合じゃなくない? 今さら何やってんの、くたばれって感じじゃない!? ……でもまあ、ちょっと良くなったかな(上の画像のとおりでございます…)。結局、意味は分からんけど(それはしょうがない)。


というわけです。
アホでノロマでスミマセン。
なんか、『ツルバミ』は秋冬号のはずだったのに、すっかり春じゃないですか。ポカポカ陽気ですね(^_^)ニコッ って、なぜこんなことに………はい、ノロいからですね、スミマセン。ハハ!

…どうか、愚かな私をおゆるしください……うぅ!
明日にはいちおうの出来上がりサンプルの画像を掲載したいと思います。なんていうか、申し訳なさすぎて、もはやお詫びの言葉もないですけど、完成までもうしばらくお付き合いくださいませ!


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しばらくお休み

2009年03月15日 | もやもや日記


ちょっと、しばらくの間、このブログ更新を休止させていただきます。
別に具合が悪いとかそういうことではなく、集中して取り組みたいことが別にあるだけですので、心配なさいませんように♪
1週間くらいで再開する予定です。

ということで、みなさまごきげんよう!
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『Daddy Long Legs』

2009年03月13日 | 読書日記ー漫画
勝田文(集英社)



《あらすじ》
舞台は昭和初期。身寄りのない いつき に思いがけなく援助の話が舞い込んだ。条件は月に一度手紙を書くこと…。「あしながおじさん」を原作にお茶目な恋を描く表題作他3編収録。

《この一文》
“ 目的地ばかり見ないで
 今 この瞬間
 えられるかぎりの
 最高のものをつかまえること

 これが幸福のひみつ

 あたしは
 今の この
 1秒1秒を
 楽しみます
 楽しんでいることを
 意識します

 あたしは
 たとえ大作家に
 なれなくても

 道草をして
 小さなしあわせを
 いっぱいつむことにします
       ―――「Daddy Long Legs」より”


私が最近とても注目している漫画家 勝田文さんの短篇集。期待以上に面白かった!!!

うーむ。なんかもう、なんでしょう、この面白さは。私はまず勝田さんの絵柄がとても好きです。とても細い繊細な線によって丁寧に描かれた画面。ベタ塗り部分が心地良い。さりげなく凝った着物の柄、小物、装飾、などなど。
そして、そんな絵柄に合った、非常に静かで細やかな物語。それでいて、明るくて、楽しくもある。うーむ、ツボった。

特に面白かったのが、表題作の「Daddy Long Legs」。原作の『足長おじさん』は、大昔に読んだことがあるような気がしますが、詳細は思い出せません。まあでも、有名なお話ですよね。裕福なおじさんが貧しい女の子に援助するという。「おじさん」が紡績工場の経営者かなんかというのは一緒なんですかね? 原作には女の子に絹の靴下をプレゼントするという場面があったような、なかったような…(別のお話かも、いや、夢かも……)。

で、この漫画ですが、やべー、面白い!
なにがどうと詳しくは説明できませんが、とにかく雰囲気からして素敵。2度も読み返してしまったぜ。舞台が昭和初期というのが、また! 色々とツボです!


どちらかと言うと(言わなくても)アクの強い作風を愛する私からすると、勝田さんの漫画は一見その対極にあってとてもさっぱりしています。しかし、さっぱりしているのですけれど、やっぱり独特なのです。あっさりとした方向へのアクがすごく強い!(←弱い! というべきか)
この距離感はなんなんだろう。人物やストーリーに対しての、絶妙の遠さ。それが、すごく気持ち良い感じ。

私はですね、「宿命」とか「悲劇」とか「滅亡」とか「絶叫」とか「逆境」とか「冒険」とか、そういうもろもろの灼熱なテーマを扱っていたり、描写がいちいち炸裂しまくっている作品が好きな方なんですけど、そんな私の心にも勝田さんの柔らかくかつハキハキした世界はじんわりと染み通ってくるんですね。湧水の如き清らかさ。爽やかさ。
それから、勝田さんの作品には恋愛ものが多いのに、展開がわりとクールなところも好きかもしれません。恋愛ものなのに、恋愛そのものよりも別に面白いところがある。潔い主人公たちにも好感が持てます。嫌味なく真っ直ぐなのがいいのです。


なんか、読めば読むほど好きになる感じ。
勝田さんは今、白泉社の雑誌(「メロディ」?)で『ジーヴス』のシリーズを漫画化してらっしゃいますね。実は私はウッドハウスの原作も前から読んでみたいと思っていて、それを誰かが漫画化したらしいとは聞いていましたが、勝田さんだったと知ったのは、『かわたれの街』を買ってからでした。「ああ、この人か!」とか思いました。なんという偶然。

ああ、世の中にはまだまだ私の知らない素晴らしい漫画が溢れているということですね。幸福だなあ。実に幸福だ。私を楽しませてくれる、すべての漫画家の方々に、あらためて心よりの感謝を!



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『100万ポンドの愛』

2009年03月12日 | 読書日記ー漫画

清水玲子 (白泉社文庫)



絵が、異常にうまい……。つくづく綺麗。


『月の子』を読んだときは、あまりの超展開にひっくり返りそうになりましたが、清水玲子さんの漫画を読むのはそれ以来です。初期の短篇集。

表題の「100万ポンドの愛」は良作。意外な形のラブストーリーで、あとにじんわりとくるものがありました。20歳のプレイボーイが、80歳の大金持ちなおばあさんと遺産目当てで結婚することに…というお話ですが、わりかしあっさり淡々とした進行にもかかわらず、妙に印象的です。それにしても、絵が綺麗。

「ヒューネラル・マーチ」という作品もなかなかです。こちらも意外と複雑な展開です。短篇なのに、そんな奇抜な設定でもないのに、なんかすごい。うまい。かなり面白かったです。昔の少女漫画って内容が詰まってますよね。それにしても、いちいち絵が綺麗でびっくり。

とにかく画面が美しいので、見ていて気持ちが良くなる短篇集でした。

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