ぬる鑑

                     ぢゃ、ぬる鑑で。

流されないように

2008-02-16 08:36:48 | 不動産鑑定
本日の天気はとちょっと

昨日は固定資産税評価の最終会議。

なかなか今後見通しについては厳しい意見が大勢を占めておりました。

ただ、業者が「下がっている」という表現をするのは、あくまでも「売り希望」、つまり自分たちの利益分をも加味した水準での価格を意味するもので、決して成約レベルでの話しではないということはよくよく理解しておかなければならないと思います。

「あるべき価格」を鑑定するのがわれわれの使命だとすれば、世の流れに「行き過ぎ」があった時期に「本来はこうだ」と示した価値が、ココにきて急激に落ち込んだりするというのもちょっとヘンな気がする、というか、それは間違ってるんじゃないのかと思う。

売れればイイ的な値付け、というか、そーゆー趣旨の鑑定を例えば地価公示なんかでやってたとすれば、今頃中心区、及びその周辺区なんかはもっと値を上げた評価がされていたんだろうな、と。

でも、やっぱそれは違うだろうという判断を個々の鑑定士がしていたんだし、説明もついていたというのなら、「下がる」という意見はなにかやはり違和感を感じざるを得ない。

だって、そーゆー業者的な意見に今までノっかってなかったんだからね。ここで突如としてノルってのもどうかと思うよ。

需要にシカと見合った価格を常に追い求めると同時に、その背景を理解しようとする努力なくして、この複雑な市況をシンプルに解明することは不可能だと感じます。

日頃から流されないよう強く踏ん張ると共に、ジーっと、そして着実に事象を眺め、分析し、一本でも二本でもスジを通しておきましょうね。
コメント
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