若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

高音

2010-04-24 10:18:48 | 音楽(足利市民合唱団)
昨日の練習でも。

先生:「(私が一瞬一人で声を出した瞬間に)今のは低いなー」
私 :「ふわー♪」
先生:「ひくーい」
私 :「ふわぁー♪」
先生:「ひくーい」

……終了


1年くらい前からこんなことを繰り返していますが、私がめげずに先生の指摘を受け続けているには理由があります。ってか、当然なんだー、今まで高い音がちゃんと出たこと一回も無かったんだもん(衝撃告白!)。

学生時代から様々な合唱団で歌ってきました。当然自分で高い音が出ないことには気付いていましたが、そこは『高い音は黙る』という荒業で凌いできていました。台東区で入った合唱団はレベルが高く、その荒業が通用しないと気付いた時点で逃げて(辞めて)しまいました。そして、素人考えで「私はきっとアルトなんだろうなー。でもアルト難しいから無理だよなー」と、ソプラノにぶら下がっていました。


足唱に入って、久しぶりに歌うことの楽しさに触れて有頂天になり、上手になることに貪欲な友人たちに出逢い、ちょっと変だけどすんばらしい先生の作る合唱にごまかしで参加してるのが、嫌になってきました。

でも、出ないものは出ない。この際、長年の疑問をぶつけてしまえ!と、先生とボイスレッスンをして下さったべらぼうに素敵な歌声の先生に、勇気を出して尋ねてみました。「あの~、実のところ、私はソプラノに居ていいのでしょうか?」。対する先生方の答えは、一瞬の迷いもなく、しごくあっさりしたものでした。

そのとき以来、迷いと恥は二の次になり、上手になりたい!ソプラノに居るからには高い音もキレイに歌えるようになりたい!という欲望が第一にくるようになりました。

20年以上、自分をごまかしてきてしまったツケは、そう簡単には返せないけど、今わたしはすっごくイイ気分。だから、「ひくーい」攻撃を受けたって、来週も大手を振って練習に行っちゃうのです(まぁ、本番だけは今でも『明らかにご迷惑です』という音だけは黙っちゃったりして、隣のKちゃんに「休んだでしょ!」と指摘されたりしてますが……)。