若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

指揮者体験

2010-05-24 12:28:01 | 音楽(足利市民合唱団)
昨日は、足利市民交響楽団のファミリーコンサートでした。私達の定期演奏会(6月13日ですよー)でも共演させていただく予定で、アンコールの一曲に我々もお邪魔することになり、仕事を二代目と影の二代目(義姉)に押し付けて、参加してきました。

すっごく楽しい演奏会でした。ファミリーコンサートという名称の通り、客席には子ども達がたくさん。時々泣き声やグズる声が聴こえても許せちゃう雰囲気は、小さいお子さんがいてなかなか音楽会へ行かれない方にとっては、とても良い機会なんだろうな。で、決して音楽を壊すほど騒ぐ子はいなくて、飽きちゃった子を連れてホールを出ていくママたちもちらほら。演奏側と聴衆側が、音楽会を大切にしてる感じが伝わってきました。一曲ずつが短く設定されていて、休憩も頻繁に入ったので、そんなママ達が再入場しやすい構成も良かったです。

秀逸は、指揮者体験コーナー!会場の希望者から抽選で4名が選ばれ、大オーケストラの指揮をしました。オケの皆さんも、指揮者をリードして勝手に演奏するというスタンスではなく、あくまでも指揮者の棒に合わせるんだという意思が強く感じられ、『ジャジャジャジャーン』のリズムで有名なベートーベンの『運命』も、『ジャーーーージャーーーーーージャジャーン』となったりして。

その楽しいコーナーが終了した後、また足響さんの演奏会が再開したのですが、会場にちょっとした変化が。私の近くに座っていた小学校にあがるかあがらないかの男の子が、明らかに飽きていた(一曲終る度に「パパ~、終わり?」と聞いていた)のに、『展覧会の絵』の演奏を指揮していたのです。しかも、盛り上がるところでは席で飛び跳ねたりして、なかなか熱い指揮者ぶり。彼がもし今後、テレビでクラシック演奏会に釘付けになり、将来指揮者としてビックになり、「僕の指揮者としての目覚めは、あの日のファミリーコンサートです」なんてなったら……。そんな想像してたら、足響さんの一員じゃない私まで鳥肌たっちゃった。

本当にイイ演奏会でした。足響さんのファンになりました、私。

指揮者っていなきゃだめなの?

2010-05-24 11:46:27 | 音楽(足利市民合唱団)
時々聞かれること。

1.「指揮者って居ないとダメなもんなの?」
2.「指揮者によって何か変わるの?」

1.「ダメ~」。実際、去年の第九演奏会のアンコールで指揮者無し演奏を行った我が合唱団、メタメタになりました。命綱を失った登山家、明かりを失ったアンコウ。小澤征爾氏が急病のため水戸室内管弦楽団が指揮者なしでツアーを敢行し、ヨーロッパで大絶賛というニュースもありましたが、それは超ド級の演奏家集団ですから、ココロにちゃーんと小澤さんの指揮が振られていて成り立ったものだと思います。


2.「変わるんだ、コレが」。私のようなド素人でさえ、好きな指揮者というのはいるもので。歌う側として感じるのは、指揮者によって『ノリ』が変わるということ。顔技、目ヂカラ、息遣い、(当然)指揮の振り方……そういったもので、演奏側のココロをどんだけわしづかみにするか。あるいは、演奏側のベスト状態を引き出すかどうか(相性みたいなモノもあるんだろうけど)。それが指揮者によって変化が出てくる部分かな、と(私は)思っています。


な~んてね、分かったようなコト言ってるけど、どんなに素晴らしい指揮者でも、演者が能力を持っていなければ何も引き出しようがない。超ド級にはなれなくても、自分なりに『よぉ頑張ったのぉ』と思えるくらいに練習して、本番を迎えたいと思っています。


イケメン指揮者のゴキゲン指揮姿も見られるよ♪

足利市民合唱団 「メイコンサート」
6月13日(日)14時開演 足利市民プラザ大ホールにて

詳しくはコチラの『演奏会情報』で