スペイン型大皿の型起こしの手法です。タタラ機で作成したタタラ厚は6mm、付け高台の重さ80g、長さ50cmとしました。これは型に張り付けた粘土の外に出た部分を弓でカットする作り方です。
(1)準 備
石膏型、型紙、タタラ板(5㎜)、羽子板、デンプン粉、蚊帳
布、タンポ、秤、定規、剣先、ぞうきん、ポリバケツなど
(2)タタラ板を作成し型起こし
➀型紙に合わせてカットします。
②合理的にとると1枚のタタラ板から、3枚分取れます
③石膏型にデンプン粉をつけます
④タタラ板をこのように持ち上げます
⑤静かに石膏型の中央にのせます
⑥親指でカットした部分を均等に押しつけます
⑦更にタタラ板で軽く内側に向けて叩きます
⑧次にタンポで凹凸のあるところから均一に叩きます
⑨弓をピンと張り石膏型に当てて切ります
⑩カットした粘土を取ります
⑪切り口を更にタンポでやや強く叩き締めます
⑫蚊帳布をのせ蚊帳目が着くぐらいタンポで叩きます
⑬最後に底の部分を羽子板で軽く叩きます
(3)付け高台作り
①まず同じ粘土を80g計ります
②それを50cmほどのひも状にします
③電動ロクロの上に石膏型をのせます
④中心をとった後ドベで円を描きます
⑤ヒモをリング状にしドベに抑えつけながら付けます
⑥ヒモの上にドベや水で濡らします
⑦ロクロの回転力を使って高台を立ち上げます
⑧仕上げはシカ皮やスポンジを使って整えます
⑩ロクロの回転を使って水筆で小さな輪をかきます
⑪その輪の中心に押印します
⑫ドライヤーで水分を飛ばします
⑬底にべニア板をのせ板毎ひっくり返します
⑭離れない時は息を吹き込むかコンプレッサーで外します
⑮トースカンを3.6cmの高さにします
⑯少し乾いてから立ちあがりを一定に調整します
以上で完成です。途中トラブルなく手早くやれば1個作成するのに15分以内でできます。しかし、急ぐとキレが生じたり、変形、底のヘタリができたりするので要注意です。この後、発泡スチロールの箱に入れゆっくり乾燥させます。