今日は旧東京大学緑地植物実験所にある蓮の見本園が一般開放されました。普段は入ることのできない見本園ですが、今年は7月13日の観蓮会のあと、さらに4日間(7月14日,15日,27日,28日)の開放日が設けられました。今日はその最終日です。
気温26℃、雨のち曇りの蒸し暑いなか、正門は午前6時に開放されました。観蓮会ではまだ咲いていなかった多くの蓮たちが来場者を迎えてくれます。ここ数日の強い雨で、多くの見本園の蓮たちがうなだれ気味のなか、巨椋の瑞光は凛とした姿です。
白千葉です。
毎年、元気に多くの花をつける紅領巾です。
細く尖った花弁が、粋な紅いスカーフに見えることから紅領巾の名がつきました。
玄武湖紅蓮です。中国の江蘇省南京市にある玄武湖は、屈指の蓮の名所だとか。
玉繍蓮です。
金輪蓮です。
アメリカ(紅蓮)です。
雨に濡れる艶陽天です。
艶陽天を横から撮影しました。
ネール蓮です。釈迦誕生の地である現在のネパールから実の種が贈られ、大賀一郎博士が育てました。
下の写真の開花3日目のネール蓮は、強い雨に打たれてぐったり!
面白い咲き方をする紅がにです。
この紅がには、開花2日目です。花の中心の花托が黄金色で、蓮らしいのですが、花弁は縮れた暗桃色です。
紅がには、花弁がカニのハサミのように見えることから命名されました。この異様な姿は、美を求める観賞用の蓮とは一線を画します。
紅がにの開花2日目の閉じた状態は、菊のようです。
紅ガニは、内田又夫氏が作出した蓮です。蕾も球体に近い形で、やはりユニークな蓮です。
旧東京大学緑地植物実験所の正門わきにある修景池に浮かぶボートにも蓮が咲いています。
蓮は、置く場所を工夫するといっそう楽しむことができますね。
見本園の開花状況レポートがつづきます。
(担当: れい)