☆ 知新 温 (Arata On) ☆ のお菓子だぁ~い好き!

食空間カメラマン 知新 温 (あらた おん)の日々是修行←話題脱線中
◆ 最近、不定期更新になってます!(詫) ◆

【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】

【オピニオンリーダーが語る「厨房談義」第23回】
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作例写真も合わせて掲載しておりますので、お時間のある際にご覧下さいませ。

フィルム出来ますか?(2)

2008年12月29日 | ヲタクの館!写真講座

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皆様、先週はご心配をおかけしましたぁ。
一日位は休もうかと思ったのですが、そこは年末。ぶっちゃけて言います
年賀状の写真、先ほど撮影しました。被写体作り3時間、撮影20分
すみませ~ん。これからプリントしますので・・・。 (←元旦には届きません。詫)



さて、話の先を急ぎましょう!(←いつも前置きが長くて・・・。)
周囲の反対を押し切って、飛び出してきたものの。 (←家出少女か!?)
写真界はデジタル一色。辺りに人影はなかった。 (と、その時は思いました。)

「道は初めからあるものではなく、一人が歩き、二人が歩きして、三人、五人と
 歩く人が多くなってから道が出来るものだ。」と魯迅先生も仰っていますしー。

先人の歩いた道、もう誰も歩かなくなった道。共に歩む人がいなくても、自分の
目で確かめるまでは!と、一歩踏み出す覚悟を決めました。えーと、この先にぃ
次々と困難が立ちふさがるなんてぇ、予想も出来ない脳天気さでした。(←笑)

第一の関門 : 『 座学だけじゃ、ラチが明かないよね!の巻 』

とかく写真技法というものはですね。学校やスタジオで見て覚えようとしても、
一にも二にも、自分で撮らないことには、身に付かないものなんですねっ。

そこで、大判カメラを手に入れねば!と色々あたってみたものの、先立つ予算
がない!フィルムや印画紙の値上げも追い打ちをかけまして。万策尽きた!
と思ったときに、救いの手が差し伸べられます。

「使ってもらった方がカメラも喜ぶ。」と言って、ほとんど初対面であったのに、
4×5のカメラを貸してくださった、ギャラリーのオーナー。

「使ってくれる人に。」と言って、フィルムホルダーを譲ってくれた友人。
まさに、 地獄に仏 。おかげで、一通りの操作を覚えられたのでした。

第二の関門 : 『 デジタルって銀塩よりお金がかかるんですか?の巻 』

とはいえ、いつまでも好意に甘えて、カメラをお借りしているわけにはいかない。
自分のカメラを購入するべく、費用の調達に本腰を入れようと思いまして。

これを言うと、皆あきれるのですが。「撮影機材は撮影で稼いだお金で。」が、
私の中の掟。(←ついでに、ローンを組んでの購入は、してはいけないという、付帯条件付き。)
そこで、デジタル撮影の仕事を、出来るだけ受けてみることにしました。

ところが、いざふたを開けてビックリ!仕事に耐えられる装備は、高性能カメラに
レンズ。レタッチに必要なモニター、調整ツール(キャリブレーション)。画像ソフトに、
容量の大きいパソコン。その他諸々、以下省略。。。

誰ですかー?デジタルになって撮影にかかる費用が安くなるって言ったのは!

これだけの初期投資。回収するまでは、とてもフィルム関連の機材にまでは・・。
もしかして、銀塩への道は”金策との戦い”なのか?と、膝を折りかけた時
ここでも救いの手がぁ

型落ちでも、仕事に十分に使える周辺機を、安く取り揃えてくれたプロショップ。
「出世払いだっ!」と言って、考えられない値引きをしてくれたストロボメーカー。

皆様の助けがなかったら、絶対、現場で立ち往生してました。感謝します

そうして、ついに!念願のビューカメラを手にする日がやってきました。しかも、
新品同様のものすごいカメラを!レンズから何から、すべてセットで。これも、
大判カメラ専門店のオーナーさんが、取り置いてくださったものでしたぁ。

さてさて。本日も、すっかり夜が更けて参りました。(←もうすぐ明け方です。
この続きは、大晦日に。果たして、今年中に、結論まで行きつくのでしょうか?

それでは、年賀状の作業に移りま~す。最後の最後まで、行き当たりばったり。

今日の写真は、前回に引き続き「晴れたり曇ったり」に出品した写真製版
  の組写真、もう一枚の方です。なぜ、この写真がこの話題に関連するのか、
  お約束通り解説します。

  もちろん、私も、仕事でデジタルカメラを使っています。使うからには、
  両者の違いは何なのか?フィルムからデジタルに変わった直後から今まで、
  テスト撮影~プリントワークを通して、考えてきました。

  写真製版の制作過程で、ポジからデータ化して露光という工程があります。
  どうせデータ化するのだから、デジタルカメラで撮影した物でも同じ?と、
  思っていたのです。しかし、フィルムからでないと版が作製されないんです!
  しかも、ラージフォマットでないと。

  ここから、導き出される結論=フィルムの粒状性とドットの相違。ISO感度を
  手ブレ防止だけで考えて設定することの無意味さ等々。興味は尽きません。