沖縄は23日、「慰霊の日」を迎えた。20万人余の尊い命が失われた沖縄戦から72年がたった。糸満市摩文仁の平和祈念公園では午前11時50分から沖縄全戦没者追悼式が開かれ、戦没者のみ霊を慰め、世界の恒久平和を希求する。式には安倍晋三首相、関係閣僚、衆参両院議長らも参加する。
追悼式では宮古高校3年の上原愛音(ねね)さん(17)が「平和の詩」に選ばれた「誓い~私たちのおばあに寄せて」を朗読する。翁長雄志知事は慰霊の日に合わせて「『命どぅ宝』という平和を願う沖縄のこころを世界に発信し、平和な未来を築いていく」との知事メッセージを出した。「平和の礎」には本年度の追加刻銘を含め24万1468人の名前が刻まれている。
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県子ども生活福祉部平和援護・男女参画課は26日、沖縄戦犠牲者の名前を刻む糸満市摩文仁の「平和の礎」について、2017年度は韓国人15人を含む54人を追加刻銘すると発表した。沖縄戦へ強制的に動員された朝鮮人の刻銘は10年度に1人が追加されて以来、7年ぶり。県は今回の韓国人の刻銘について除籍簿や軍属名簿など公的資料がなくても、遺族などの証言を受けて追加刻銘を認めた。
外国人を除く追加刻銘者の内訳は県内31人、県外8人の合計39人。追加分を含めると、平和の礎の刻銘者は24万1468人となる。
内訳
県出身者は14万9456人
県外は7万7425人
国外は1万4587人