沖縄の工芸品の販売拡大を目指し、沖縄県物産公社(島袋芳敬社長)が2014年に東京・銀座に開設した琉球伝統工芸館「fuzo(宝蔵)」の集客が好調だ。開店4年目の本年度は来店客が6万人を突破する勢いだ。
取り扱う工芸品の売り上げも増え、三線教室を開くなど沖縄ならではの工芸品を体感する場としても機能を強め、沖縄文化を発信している。
宝蔵は沖縄各地で作られる染織物や三線、ガラス工芸品や陶器など約500品を扱う。首都圏で沖縄の工芸品を常設展示・販売する場を開設するため県の工芸・ファッション産業宣伝普及事業を活用し14年10月、東京・銀座のわしたショップ地下1階に開店した。
来店客は15年度以降、毎年5千人近い伸びを示す。17年度の売上高は前年比2・4%増の3335万5千円を見込むなど上昇が続き、他では買えない沖縄の工芸品がそろう店として認知度を高めている。
15年からは県三線製作事業協同組合の協力を得て三線教室を開設した。月に2回の開催でこれまでに200人の受講生を集めており、東京の真ん中で沖縄の伝統音楽を気軽に学べる環境が話題を呼んでいる。
他の店舗では1年に1挺(ちょう)売れればいいという三線が、同店ではこれまでに約160挺売れた。三線にほれ込み、1挺約50万円の高額商品が売れるなど関連商品も合わせて年間売り上げの上位を占める人気商品に浮上している。宝蔵の責任者を務める銀座わしたショップの渡久地政和副店長は「三線教室と三線販売をパッケージングすることで、客を呼び込む効果が期待できる」と語る。
受講生が沖縄文化にのめり込み、高額な染織物や、わしたショップで売っている泡盛も購入するなど沖縄関連商品を購入する循環も起きている。
渡久地副店長は「工芸品は歴史や生産者の思いも購入動機につながる商品で、生産者組合とコラボレーションしてのイベントが工芸品の販売拡大につながる。他の生産者組合にも店を有効活用してほしい」と呼び掛けた。
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沖縄の庭に定番の琉球黒檀ですが、これが三線にできる太さになるには70年から100年はかかるといわれてます。
実際、私の小さな庭にも樹齢45年の琉球黒檀がありますが、三線にはまだまだの太さです。
また、琉球黒檀といっても、八重山黒木のように樹の中央部の黒い部分がほとんどなく、いわゆる「シラタ」ばかりの棹となってしまうのがほとんどかと思います。
それでも、黒木は黒木、沖縄本島産は成長が遅い分、希少な材料としての価値をご理解ください。