9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について  <M×V=P×T> 流通速度の低下の謎?

2018年07月10日 | 日記
とあるスナックで

小林
いわゆる<M×V=P×T>、交換方程式のどこがおかしいといっているんですか、リチャード・A・ヴェルナーは。


コー
そうだな、うまく説明できるかどうかわからないけど。

まずこの式で、M,V,P,Tはそれぞれなにを表してわしているんだろうか。ここでは


M:貨幣供給量 (マネーサプライ)

V:一定期間に貨幣が平均何回転したかを示す貨幣の流通速度 (逆数はマーシャルのK)

P:物価水準

T:取引量 (生産量と考えても良い)



これが一般的だと思う。Mはマネーサプライなんだな。この式でいくら貨幣供給量を増やしても、ちっとも物価があがらないという<流通速度の低下>が問題になっているようだけど、そのところでリチャード・A・ヴェルナーが一般と違う意見を言っているという事だと思う。

その話を分かりやすく書かれているのが

 天野統康の本、<詐欺 経済学原論>2016年4月 (株)ヒカルランド

だと思う。図が入っていてわかりやすく書かれているんじゃないだろうか。動画でいえばここだろうか。いわゆる<陰謀論>的な話に拒絶反応を示す人は、そういう部分を取り除いて、純粋に経済学として読んでほしいんだ。

分かってしまえばそんなに難しい話ではないと思う。 P-214


主流経済学の公式

「通貨供給量」(現金+預金)×通貨供給量の流通速度=「生産量」×実体経済の商品価格(物価)


この式は、イコールにするのがおかしい!

と書かれている。このことを理解するには、民間銀行の帳簿で考えてみればはっきりするという事だ。

まず左辺の(現金+預金)は、民間銀行の複式簿記の帳簿の資産側で見てみると、<実体経済業種への貸出金>と<金融経済業種への貸出金>に分けられるだろうという事だ。ここがポイントなんだな。負債・資本側でいくらくわしく見たって、いつまでもジーと見たってまったくわからないんだ。

もうだいたい分かってきたと思うが、一方右辺側は、 P-220


もう一つの項目である、「商品価格」は実体経済の物価を測る統計項目である。つまり、主流経済学の右辺は実体経済の規模を表した計算である。

生産量×商品価格(物価)=名目GDP

そうすると、交換方程式の左辺の消費側の式では、「通貨供給量」を用いて、実体経済も金融経済も含めて通貨量が計上されているのに、右辺の販売側では実体経済のみの数字が計上されている。

交換方程式の左辺と右辺の本質的な内容が違うのにイコールさせている不適当な式になっているのである



小林
大学の経済学の教授もわかっていない人がたくさんいるんじゃないでしょうか。

ひょっとしたら、日銀の黒田総裁もわかっていないんじゃないでしょうか。


コー
えーそうなの、 オーマイ ゴット!!
コメント
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