9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について  過去のリセッション

2024年11月24日 | 日記
とあるスナックで

コー

過去にはどんなリセッションがあったのだろうか。
山口薫の本、「公共貨幣」より、 p-167

1929年の株価大暴落と銀行休日

1929年24(木曜日)、28日(月曜日)、29日(火曜日)とニューヨークのウオール街で株価が大暴落し、株価暴落はその後も約1か月も続き、米国は未曽有の大恐慌に突入していった。ウイキペディアの「世界恐慌」の説明によると、その後以下のような悲惨な状況となった。

1932年後半から1933年春にかけてが恐慌の底辺であり1933年の名目GDPは1919年から45%減少し、株価は80%以上下落し、工業生産は平均で1/3以上低落、1200万人に達する失業者を生み出し、失業率は25%に達した。閉鎖された銀行は1万行に及び、1933年2月にはとうとう全銀行が業務を停止、社会主義の発生すら懸念された。

すでに第一部でお金について考察してきたが、経済取引の商品の流れの対局には必ず貨幣の流れがある(第2章)。世界大恐慌というと、GDPが何%急落したとか、失業率が何%に達したといった実物経済の激変に目が奪われがちだが、その背後には必ず貨幣市場に於けるお金の激変があるはずである。背後というのは控えめの表現で、お金が前面にありその流れが止まったり、消えたりするから、工業生産の減少や失業の発生といった実物経済が甚大な影響を被ると観察するのが正しい見方である(お金を支配の手段にする銀行家は常にこのことを隠し、経済学者を使って実物経済の変動のみ目を向けさせて攪乱させようとする)。

それでは株価が暴落すればどのようなことが生じるのか。第一部で学んだお金の知識を動員して考えてみよう。まず、リーマンショックの時と同じように、1920年の投資家も莫大なレバレッジをかけて借金をし、株式投資や証券投資をしていた。彼らはどうするであろうか。株式を処分し、それでも十分でない場合にはあらゆる資産を現金化して、借金をへらそうとする。また、銀行も「貸しはがし」をして、出来るだけ借金を回収し、株価等手持ちの金融資産の減価からくる債務超過を回避しようとする。こうした結果、銀行預金は減少する。[コー注:銀行預金が減少する・・・これを理解するのがミソだと思う] 銀行預金の大半は信用によって「無から創られた」お金であり、第一部で見たように、こうした預金が減少するにつれ、お金は流通から消えていく。

さらに預金者は、預金口座からお金を引き出して現金化しよしようとする。勿論、銀行が倒産するのではといった危惧から、預金者が銀行に殺到するという、いわゆる「取りつけ騒ぎBanku-run」起こり始める。こうして銀行の当座預金(現金)が引き出されると、部分準備銀行制度のもとではその何倍もの預金が消滅していく。第4章で見たように、準備率が10%であれば、引き出し額の10倍の預金を銀行は減らさざるを得なくなる。このように現行の債務貨幣システムのもとで株価が暴落すれば、バブルで膨れ上がったお金が、風船が縮むように急速に消えていく。ーーーーーーー。
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小林

だからみんなが、借金を返せば、流通しているお金(銀行預金)がどんどん減っていくという事ですよね。

これを理解するのがなかなか難しいですね。

そして流通しているお金が減っていくとどうなるか、ですね。

どうなるんでしょう。

これがリセッションの構造ですね。


コー

ところで小林君、「信用創造」が理解できたかい。

肝心かなめは、下の言葉を覚えておくことだ。イギリスの中央銀行のパンフレットに書いてあるという。

「 商業銀行は、新規の融資を行う事で、銀行預金の形式の貨幣を創造する 」


学校ではこのようには教えないよな、絶対に。



こちらの動画は、分かりやすく大変参考になる。




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