とあるスナック
小林
ではまたこの本を読んでいきましょう。それにしてもこの本は改めて重要な本だったんですね。
p-181
繰り返しになりますが、新世界秩序に向かう3つの広い道があります。
一つ目は既に述べてきたように、国連とその盟友の権力を徐々に強めて、それらを事実上の世界政府にすることです。世界国家になりうる可能性がなくなったとはいえ、第二次世界大戦後、国連は不安定だった世界情勢の安定のために世界中で大きな役割を果たしてきました。
新世界秩序への2番目の道は、”地域主義”が関係しています。これは地球をいくつかの地域的な政府または国家の連合体にわけることによって、それらが地球規模の官僚によってうまい具合に管理されるように持っていきます。三極委員会はこの道を通って世界政府を樹立しようとした試みです。このアイデアは、いろいろな国家をくっつけて大きな地域を作って、後日その地域をさらにくっつけて大きな地球規模の世界政府にしようというものです。
3つ目の”ばらばらの機能主義”を使った新世界秩序への道は、”経済サミット”です。経済と名付けられていますが経済サミットは実際は国際的な政治上の会議です。1976年以来年に1回開催されて、先進国の首脳たちが世界の経済をコントロールするために、お互いが同意できる最善の方法を探すのです。
世界中で拡大する貿易赤字の危機は、世界通貨によって国際的な通貨の乱雑さを改善するための会議とともに、経済サミット開催の通常の弁明理由です。
経済サミットの目的は、世界中の国家と国民を可能な限り相互依存の状態にすることです。どのような金融や通貨の危機が来ても、それによって無防備になっているので共通して被害が及ぶようになるのです。
それからリーダーたちは、たった一つの現実性のある問題解決法として、全世界の国家の受諾を必要条件とする新しい世界的な組織や世界政府を提案するのです。
相互依存のためのにすべての国が影響を受けているので、この解決策に賛同しないと取り残されるばかりか、解決策そのものがうまく機能しないことになります。・・・。
p-184
「解説36 菊川征司」
ところがアメリカ国内だけで収まらないで、国によっては経済崩壊の危機まで蒙ったほど世界中を大混乱に陥れる結果になったのは、ひとえにこのグローバリゼーションの影響で世界中が同じ金融システムを採用していたからなのです。相互依存は言い換えれば、一蓮托生になることを意味します。
従って2008年の金融危機は、議会の金融委員会所属の下院議員ロン・ポール氏がテレビのインタービューで、「この金融危機は25年前に計画された」として指摘した数字は、非常に的を射たものと言えるでしょう。
ゲイリー・アレンは金融危機が起きた後、経済サミットに出席しているリーダーたちが世界的組織や世界政府を提案すると書いています。
・・・。
コー
うーん、この仕掛けを理解するのは、難しいな。3つの方法か。