とあるスナックで
小林
コー
小林
コー
小林
いまこの本を読んでいるんですが、<アベノミクス>が生まれた背景がよくわかりますね。
コー
2012年の10月と言えば、野田内閣の政権の終わりの頃だな。東北大震災の後、菅政権の後の政権だな。俺の印象では、消費税を強く進めたという印象が強いけど、あの頃の景気も悪かったと思うな。円の対ドル相場が90円から80円そして80円をを割って、70円台の頃だったと思う。これじゃ、輸出産業は日本国内ではやっていられないよ。みな外国に生産工場を移してしまうよ。それに伴って、中小の工場も外国に移らざるをえないよ。
いま、いくらくらいなんだろう。107円台か。ほっと一息という感じかな、あの当時に比べて。
ここなんだな、安倍政権がなかなか倒れないのは。
安部政権の次の政権が今の野党になかなか渡らないのは。
今の野党が政権を取って、また経済を悪くしてしまうんでは、という恐れ、心配、があるんだと思う。
確かに、あの野田政権から比べて、円は安くなったからね。
輸出企業にとって、たとえば円がまた高くなって100円を切り、90円、そして80円台になったら、また困ると思うよ。
もう勘弁してくれ、だよ。
その意味では、<黒田日銀の金融緩和>を評価しているんではないだろうか。
いま、いくらくらいなんだろう。107円台か。ほっと一息という感じかな、あの当時に比べて。
ここなんだな、安倍政権がなかなか倒れないのは。
安部政権の次の政権が今の野党になかなか渡らないのは。
今の野党が政権を取って、また経済を悪くしてしまうんでは、という恐れ、心配、があるんだと思う。
確かに、あの野田政権から比べて、円は安くなったからね。
輸出企業にとって、たとえば円がまた高くなって100円を切り、90円、そして80円台になったら、また困ると思うよ。
もう勘弁してくれ、だよ。
その意味では、<黒田日銀の金融緩和>を評価しているんではないだろうか。
小林
この本は、第二次安部政権ができる直前に、出版されたんですね。
<アベノミクス>が生まれる元の考えが書かれていますね。 この本のP-3 <はじめに>
「日本は未曽有の不況で景気はどん底。倒産やリストラで失業者は増え続け、非正規雇用も増加。正社員の給料もカットされて消費は冷え込むばかり。そして日本は世界最大の借金国であり、このままでは国債暴落、ハイパーインフレ、財政破綻へと突き進む。財政再建のために消費税増税もやむなし・・・・」
そんな ”嘘だらけ” のシナリオがまことしやかにささやかれ、それを回避するためという名目で今まさに増税・金融引き締めが実行され、日本を破滅に導こうとしている。
野田佳彦首相が「命をかけて」財務省の言いなりになり、政敵である自民・公明にすり寄り、世論調査で国民の半数以上の反対を無視して可決してしまった消費税増税は、マクロ経済学を少しでも知っている者からすれば考えられない愚策である。
デフレスパイラルに落ち込もうとしている国家が増税すれば、経済は立ち直れないほどめちゃくちゃになる。増税は当然ながら家計を圧迫し、消費はさらに冷え込む。消費が減れば生産が減るため、企業の業績悪化で人件費削減を余儀なくされる。失業率は上がり、賃金が下がり貧困層が拡大。生活保護者と自殺者はさらに増える・・・。
こんなものは私の個人的な意見でもなんでもなく、マクロ経済学の常識。間違いようのない真理である。
それでも国家財政が立ち直るならとかすかな望みを言う人もいるが、景気の悪化によって税収は落ち込み、むしろ財政は悪化する。
これは1997年、橋本龍太郎内閣のときの消費税率引き上げ(3%ーー5%)後の財政がどうなったかを見ればわかる。この15年間に、わが国の歴史が立証しているのだ。
消費税増税がいかに日本経済を悪くする政策なのかという事は、財務省も経済学者もマスコミもみんなわかっている(政治家にはわかっていない人がいるかもしれないが)。
だが財務省をはじめとした、日本を正しい方向に舵取りしなければならない連中が、なぜ失敗するとわかっている政策をとろうとするのか。その裏側には誰のどのような思惑があるのか。
20年以上大蔵省(現財務省)に勤め、小泉内閣では内閣参事官として財政金融政策を練ってきた私には、すべて想像がつく。
・・・・・・(続く)
<アベノミクス>が生まれる元の考えが書かれていますね。 この本のP-3 <はじめに>
「日本は未曽有の不況で景気はどん底。倒産やリストラで失業者は増え続け、非正規雇用も増加。正社員の給料もカットされて消費は冷え込むばかり。そして日本は世界最大の借金国であり、このままでは国債暴落、ハイパーインフレ、財政破綻へと突き進む。財政再建のために消費税増税もやむなし・・・・」
そんな ”嘘だらけ” のシナリオがまことしやかにささやかれ、それを回避するためという名目で今まさに増税・金融引き締めが実行され、日本を破滅に導こうとしている。
野田佳彦首相が「命をかけて」財務省の言いなりになり、政敵である自民・公明にすり寄り、世論調査で国民の半数以上の反対を無視して可決してしまった消費税増税は、マクロ経済学を少しでも知っている者からすれば考えられない愚策である。
デフレスパイラルに落ち込もうとしている国家が増税すれば、経済は立ち直れないほどめちゃくちゃになる。増税は当然ながら家計を圧迫し、消費はさらに冷え込む。消費が減れば生産が減るため、企業の業績悪化で人件費削減を余儀なくされる。失業率は上がり、賃金が下がり貧困層が拡大。生活保護者と自殺者はさらに増える・・・。
こんなものは私の個人的な意見でもなんでもなく、マクロ経済学の常識。間違いようのない真理である。
それでも国家財政が立ち直るならとかすかな望みを言う人もいるが、景気の悪化によって税収は落ち込み、むしろ財政は悪化する。
これは1997年、橋本龍太郎内閣のときの消費税率引き上げ(3%ーー5%)後の財政がどうなったかを見ればわかる。この15年間に、わが国の歴史が立証しているのだ。
消費税増税がいかに日本経済を悪くする政策なのかという事は、財務省も経済学者もマスコミもみんなわかっている(政治家にはわかっていない人がいるかもしれないが)。
だが財務省をはじめとした、日本を正しい方向に舵取りしなければならない連中が、なぜ失敗するとわかっている政策をとろうとするのか。その裏側には誰のどのような思惑があるのか。
20年以上大蔵省(現財務省)に勤め、小泉内閣では内閣参事官として財政金融政策を練ってきた私には、すべて想像がつく。
・・・・・・(続く)
コー
この本を読んでいくと、安倍政権が黒田日銀総裁を選んで金融緩和にふみ切った理由が分かる。
でもその理屈通りにうまくいったのだろうか?
でもその理屈通りにうまくいったのだろうか?