とあるスナックで
小林
小林
小林
<債務貨幣>の説明のところで、<債務貨幣は支配の手段となる>、と書いてありますが、これが理解しずらいですね。
コー
コー
そうなんだ。この特徴、この点を理解することがとても重要だと思うんだ。我々は、通貨を発行している人間に知らず知らずに支配されているということを、いかに理解するかだと思う。
この点を理解するうえで、山口薫の本、<公共貨幣>の P-103 <5.3 権力の支配手段>は参考になると思うんだ。
・・・・・。
そうした権力の支配戦略の現代版が、「金が金を儲ける」システムによる「分割&支配(Divide and Control)」による統治である。平和に暮らしている社会に、お金の力で反対派工作員(Controlled Opposition)を送り込んで対立するグループを意図的に作り、両者にお金を貸し付けて、対立をさらに激化させ、いずれのグループが負けても、債権者として絶対に損をしないという巧妙なビジネスモデルである。
こうした分割支配による統治の例は枚挙にいとまががないくらい数多くある。東西対立、人種差別、宗教戦争、政党対立、経営者と労働者の対立、等々。そうした対立の世界に「金持ち喧嘩せず」で君臨してきたのが、これまで考察してきたようなマネーを支配する銀行であり、銀行カルテル(金融資本)である。このようにしてマネーの力で彼らが世界の経済を支配するという構造が出来上がった。
しかし、部分準備銀行制度の信用創造によるお金の支配だけでは十分でない。そこで考案されたのが、民間の株式会社制度であり、お金の力で株式を所有し、企業の株主としてメディアの広告主として、不動産会社の地主として、これら企業組織を株式所有を通じて支配するという仕組みである。同時に、株主としての配当金、広告代金、地代を強制徴収するという「金が金を儲ける」信用創造システムの補完システムである。
資本主義のこの集金システムを「株式所有システム(Equity Ownership System)」と呼んでいる。
この結果、第2章で描き出した4つの貨幣の機能(図2.2)の中から、支配の手段という機能が貨幣の3つの経済的機能を包括する金融資本の支配というより強大な金融資本による支配手段の機能に膨れ上がった。
「支配=>金融資本の支配」という質的構造変化を遂げた。
図5.4の一番外側にあるグループが出現したのである。ここではそのループを「利子・信用創造支配グループ」と呼ぶことにしよう。さらにその金融資本の補完システムとして、株式による企業、メディア、不動産産業の支配という、内側の株式による3つの補完ループによる支配が追加された。これら3つの補完システムを総称して「株式支配ループ」と呼ぶことにしよう。外側の利子・信用創造支配ループが「債務貨幣システム」となり、内側の株式支配3ループが「株式所有システム」となる。
現在の資本主義経済は、こうした2つの支配システムが補完的に絡み合って、金融資本が絶対的に支配しているシステムとなっている。
これら2つのシステムを合体して
「債務貨幣・株式所有システム (Debt Money and Equity Ownership Systemu)」
と呼ぶことにする。
この点を理解するうえで、山口薫の本、<公共貨幣>の P-103 <5.3 権力の支配手段>は参考になると思うんだ。
・・・・・。
そうした権力の支配戦略の現代版が、「金が金を儲ける」システムによる「分割&支配(Divide and Control)」による統治である。平和に暮らしている社会に、お金の力で反対派工作員(Controlled Opposition)を送り込んで対立するグループを意図的に作り、両者にお金を貸し付けて、対立をさらに激化させ、いずれのグループが負けても、債権者として絶対に損をしないという巧妙なビジネスモデルである。
こうした分割支配による統治の例は枚挙にいとまががないくらい数多くある。東西対立、人種差別、宗教戦争、政党対立、経営者と労働者の対立、等々。そうした対立の世界に「金持ち喧嘩せず」で君臨してきたのが、これまで考察してきたようなマネーを支配する銀行であり、銀行カルテル(金融資本)である。このようにしてマネーの力で彼らが世界の経済を支配するという構造が出来上がった。
しかし、部分準備銀行制度の信用創造によるお金の支配だけでは十分でない。そこで考案されたのが、民間の株式会社制度であり、お金の力で株式を所有し、企業の株主としてメディアの広告主として、不動産会社の地主として、これら企業組織を株式所有を通じて支配するという仕組みである。同時に、株主としての配当金、広告代金、地代を強制徴収するという「金が金を儲ける」信用創造システムの補完システムである。
資本主義のこの集金システムを「株式所有システム(Equity Ownership System)」と呼んでいる。
この結果、第2章で描き出した4つの貨幣の機能(図2.2)の中から、支配の手段という機能が貨幣の3つの経済的機能を包括する金融資本の支配というより強大な金融資本による支配手段の機能に膨れ上がった。
「支配=>金融資本の支配」という質的構造変化を遂げた。
図5.4の一番外側にあるグループが出現したのである。ここではそのループを「利子・信用創造支配グループ」と呼ぶことにしよう。さらにその金融資本の補完システムとして、株式による企業、メディア、不動産産業の支配という、内側の株式による3つの補完ループによる支配が追加された。これら3つの補完システムを総称して「株式支配ループ」と呼ぶことにしよう。外側の利子・信用創造支配ループが「債務貨幣システム」となり、内側の株式支配3ループが「株式所有システム」となる。
現在の資本主義経済は、こうした2つの支配システムが補完的に絡み合って、金融資本が絶対的に支配しているシステムとなっている。
これら2つのシステムを合体して
「債務貨幣・株式所有システム (Debt Money and Equity Ownership Systemu)」
と呼ぶことにする。
小林
そして私たちは、この「債務貨幣・株式所有システム」に支配されているということだと思います。
「支配されている」ということに、気が付くかどうかですね。
私たちの中にも(通貨を発行できない者)成功して莫大な財産を築く者もいるでしょう。
しかしその財産は、誰かの借金ですよね。誰かの負債なわけでしょう。
まるで競馬場でギャンブルしているようなもんじゃないでしょうか。
勝った、当たった、今日は儲かったという人間がいるということは、確実に他の人間が負けている、負けた人間が必ずいるということだと思います。
そして確実に儲けるのは、胴元ですよね、よっぽどヘマをしない限り。
そして債務貨幣システムでは、この胴元に当たるのが、「通貨を発行できる銀行」じゃないんでしょうか。
私たちは生まれてから死ぬまで、利息、借金を背負って生きなければならないということでしょう、永遠に。
「 債務貨幣・株式所有システム 」とは、そういうシステムだということでしょう。
「支配されている」ということに、気が付くかどうかですね。
私たちの中にも(通貨を発行できない者)成功して莫大な財産を築く者もいるでしょう。
しかしその財産は、誰かの借金ですよね。誰かの負債なわけでしょう。
まるで競馬場でギャンブルしているようなもんじゃないでしょうか。
勝った、当たった、今日は儲かったという人間がいるということは、確実に他の人間が負けている、負けた人間が必ずいるということだと思います。
そして確実に儲けるのは、胴元ですよね、よっぽどヘマをしない限り。
そして債務貨幣システムでは、この胴元に当たるのが、「通貨を発行できる銀行」じゃないんでしょうか。
私たちは生まれてから死ぬまで、利息、借金を背負って生きなければならないということでしょう、永遠に。
「 債務貨幣・株式所有システム 」とは、そういうシステムだということでしょう。