父親

仕事を無事引退し　家に居る父親。
元々　園芸が好きだったこともあり　こつこつと
家の庭で　草花から野菜を育てています。
島に居た頃は　穫れた野菜を送ってくれたり写真が来たり。
我が家に来た　草花はどれも大切に　そして
個性も伸ばしてもらえているように感じました。

私は・・・と言うと。
父親とは　桜で繋がっていたり。買い物へ一緒に行って
美味しいものを食べたり　お茶したり。そんな感じでした。
でも　何かが違うんだよな・・・。そう感じたり。

本日は連休２日目。
父親が庭で　ガサガサと作業中。
私も何の気になしに　庭へ出てみると　あちこちに育てた
ハーブやアロエ。ブルーベリーにみかん。セリもあれば　ほうずきまで。
一生懸命に球根を掘り起こしながら
「あそこの奥が　届かないんだよね」
その言葉をきっかけに　私も一緒に庭作業へ。
邪魔なセリを掘り起こす私を見ながら　
「いいよ　葉っぱだけ切れば。」
そう・・・父親は無駄な殺生はしません・・・。
だからでしょうか？草花は　生き生きとのびのびと。

今までは私に付き合ってくれていた　父親。
あぁ。こうやって　庭仕事を一緒にするのも　良いなぁ。
ふと　そう思いながら。７年間離れていた距離を一歩縮めたように
感じました。

桜。

先日　桜を健康診断に連れていきました。
人の顔色を見ては　「出してくれ～～　出さぬとほ～～ら」
そんな感じで　かごをガリガリ。扉をガチャガチャ
そんなことを　するので　嘴の先が白くなり
今にも割れそうで　怖くなり急いで連れていきました。

先生が桜を見た途端　笑顔で
「あ～～大丈夫。爪と同じだからね。」
「いやぁ～しかし　かわいいね～～」
抱っこされ　手の中でコロコロ転がされて　身動きできずに
されるがままの　桜。あれ？こんな握っても大丈夫なんだ。
意外な一面でもありました。

「誕生日が５月で・・・飼い始めたのが４月？
あれ？１年近く　ペットショップに居た計算なのかな？？」
確かに　そうなんですよね。恐らく　かごの中で暮らしていたから
人は大好きでも　歩いたりするのを極端にいやがります。
ましてや　すごく恐がり。
「これから　性格変わるかもよ。色々経験させてね」

桜が　我が家に来るまで　どんな生活をしていたのかな？
診察の帰りに　しみじみ考えてしまいました。
小さな　かごの中で時々相手をしてもらって。
とってもおとなしくて　動かない　静で変わった鳥ですよ。
そう聞かされました。でも　今は正反対。
遊んで～～側に居て～～。鳥の声に合わせて鳴いたり。
やっと　鳥らしくなってきたのかもしれません。