(01)
(ⅰ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない、でない。であるならば、Bである。従って、
Aである。 であるならば、Bである。従って、
Aであるならば、Bである。
(ⅱ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない。 ならば、Bであるのか、Bでないのかは、分からない。
(ⅲ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。でない。であるならば、Aでない。従って、
Bでない。 であるならば、Aでない。従って、
Bでないならば、Aでない。
(ⅳ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。 ならば、Aでないのか、Aであるのかは、分からない。
従って、
(01)により、
(02)
「Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。」
のであれば、
(ⅰ)Aであるならば、Bである。
(ⅱ)Aでない。ならば、Bであるのか、Bでないのかは、分からない。
(ⅲ)Bでないならば、Aでない。
(ⅳ)Bである。ならば、Aでないのか、Aであるのかは、分からない。
といふ、ことになる。
然るに、
(03)
「AならばBであ(り、BならばAであ)る。」
といふことは、
(ⅰ)Aであるならば、Bである。
(ⅱ)Aでないならば、Bでない。
(ⅲ)Bでないならば、Aでない。
(ⅳ)Bであるならば、Aでない。
といふことに、他ならない。
従って、
(02)(03)により、
(04)
「Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。」
といふことは、
「Aならば、Bである。」
といふことに、他ならない。
然るに、
(05)
① AならばBである。
② Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
といふ「日本語」は、
① A→B
② ~A∨B
といふ「論理式」に、相当する。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①=② であるものの、このことを、「含意の定義」と言ふ。
然るに、
(07)
(a)
1 (1)A→ B A
2(2)A&~B A
2(3)A 2&E
2(4) ~B 2&E
12(5) B 13MPP
12(6)~B&B 45&I
1 (7) ~~B 46RAA
1 (8) B 7DN
1 (9)~A∨B 8∨I
(b)
1 (1) ~A∨ B A
2 (2) A&~B A
3 (3) ~A A
2 (4) A 2&E
23 (5) ~A&A 34&I
3 (6)~(A&~B) 25RAA
7 (7) B A
2 (8) ~B 2&E
2 7 (9) B&~B 78&I
7 (ア)~(A&~B) 29RAA
1 (イ)~(A&~B) 1367ア∨E
ウ (ウ) A A
エ(エ) ~B A
ウエ(オ) A&~B ウエ&I
1 ウエ(カ)~(A&~B)&
A&~B イオ&I
1 ウ (キ) ~~B エカRAA
1 ウ (ク) B キDN
1 (ケ) A→ B ウクCP
従って、
(07)により、
(08)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①ならば、②であり、
②ならば、①である。
従って、
(08)により、
(09)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(10)
(a)
1 (1)A→ B A
2(2)A&~B A
2(3)A 2&E
2(4) ~B 2&E
12(5) B 13MPP
12(6)~B&B 45&I
1 (7) ~~B 46RAA
1 (8) B 7DN
1 (9)~A∨B 8∨I
といふ「それ」を、「日本語」に訳すと、
1 (1)AならばBである。 と仮定する。
2(2)AであってBでない。 と仮定する。
2(3)Aである。 2で&Eを行った。
2(4)Bでない。 2で&Eを行った。
12(5)Bである。 1と3でMPPを行った。
12(6)BでないがBである。 4と5で&Iを行った。
1 (7)Bでないでない。 4と6でRAAを行った。
1 (8)Bである。 7でDNを行った。
1 (9)Aでないか、Bである。 8で∨Iを行った。
といふ風に、訳すことになる。
(11)
(b)
1 (1) ~A∨ B A
2 (2) A&~B A
3 (3) ~A A
2 (4) A 2&E
23 (5) ~A&A 34&I
3 (6)~(A&~B) 25RAA
7 (7) B A
2 (8) ~B 2&E
2 7 (9) B&~B 78&I
7 (ア)~(A&~B) 29RAA
1 (イ)~(A&~B) 1367ア∨E
ウ (ウ) A A
エ(エ) ~B A
ウエ(オ) A&~B ウエ&I
1 ウエ(カ)~(A&~B)&
A&~B イオ&I
1 ウ (キ) ~~B エカRAA
1 ウ (ク) B キDN
1 (ケ) A→ B ウクCA
といふ「それ」を、「日本語」に直しても、(10)のやうな、「調子」なるし、因みに言ふと、
(b)
1 (1) ~A∨ B A
2 (2) A&~B A
3 (3) ~A A
2 (4) A 2&E
23 (5) ~A&A 34&I
3 (6)~(A&~B) 25RAA
7 (7) B A
2 (8) ~B 2&E
2 7 (9) B&~B 78&I
7 (ア)~(A&~B) 29RAA
1 (イ)~(A&~B) 1367ア∨E
の「部分」は、
1 (1) ~A∨ B A
1 (2)~(A&~B) 1ド・モルガンの法則
といふ風に、「まとめる」ことも、出来る。
然るに、
(12)
「ド・モルガンの法則」を、「日常的に、意識すること」は、「普通はない」。
従って、
(01)(09)~(12)により、
(13)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①=② であるものの、
(ⅰ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない、でない。であるならば、Bである。従って、
Aである。 であるならば、Bである。従って、
Aであるならば、Bである。
(ⅱ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない。 ならば、Bであるのか、Bでないのかは、分からない。
(ⅲ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。でない。であるならば、Aでない。従って、
Bでない。 であるならば、Aでない。従って、
Bでないならば、Aでない。
(ⅳ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。 ならば、Aでないのか、Aであるのかは、分からない。
といふ「証明」と、
(a)
1 (1)A→ B A
2(2)A&~B A
2(3)A 2&E
2(4) ~B 2&E
12(5) B 13MPP
12(6)~B&B 45&I
1 (7) ~~B 46RAA
1 (8) B 7DN
1 (9)~A∨B 8∨I
(b)
1 (1) ~A∨ B A
2 (2) A&~B A
3 (3) ~A A
2 (4) A 2&E
23 (5) ~A&A 34&I
3 (6)~(A&~B) 25RAA
7 (7) B A
2 (8) ~B 2&E
2 7 (9) B&~B 78&I
7 (ア)~(A&~B) 29RAA
1 (イ)~(A&~B) 1367ア∨E
ウ (ウ) A A
エ(エ) ~B A
ウエ(オ) A&~B ウエ&I
1 ウエ(カ)~(A&~B)&
A&~B イオ&I
1 ウ (キ) ~~B エカRAA
1 ウ (ク) B キDN
1 (ケ) A→ B ウクCA
といふ「証明」とは、「全く、似てゐない」。
然るに、
(14)
(ⅰ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない、でない。であるならば、Bである。従って、
Aである。 であるならば、Bである。従って、
Aであるならば、Bである。
(ⅱ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない。 ならば、Bであるのか、Bでないのかは、分からない。
(ⅲ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。でない。であるならば、Aでない。従って、
Bでない。 であるならば、Aでない。従って、
Bでないならば、Aでない。
(ⅳ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。 ならば、Aでないのか、Aであるのかは、分からない。
といふ「日本語」は、例へば、「英語や、フランス語や、ウェールズ語や、ナバホ語や、ピダハン語や、ヒシカリアナ語や、アラビア語」にも、「翻訳」できなければ、ならない。
従って、
(14)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①=② であることは、「英語や、フランス語や、ウェールズ語や、ナバホ語や、ピダハン語や、ヒシカリアナ語や、アラビア語」に於いても、さうでなければ、ならない。
従って、
(06)(14)により、
(15)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①=② である。といふ「含意の定義」は、「全世界的に、正しい」と、すべきである。
然るに、
(16)
1(1) P→(Q→P) A
1(〃)Pならば(QならばPである)。
1(2) ~P∨(Q→P) 1含意の定義
1(3) ~P∨(~Q∨P) 2含意の定義
1(4) ~P∨(P∨~Q) 3交換法則
1(5)(~P∨P)∨~Q 4結合法則
1(〃)(Pでないか、Pである。)か、Qでないか、少なくとも、その一方は正しい。
従って、
(17)
「Pならば(QならばPである)。」といふ、幾分、不思議な感じがする「ルカジェヴィッツの公理(1)」は、要するに、
「(Pでないか、Pである。)か、Qでないか、少なくとも、その一方は正しい。」といふことは、「常に正しい」。
といふことに、他ならない。
然るに、
(18)
1 (1) ~(~P∨P) A
2(2) ~P A
2(3) ~P∨P 2∨I
12(4) ~(~P∨P)&
(~P∨P) 13&I
1 (5) ~~P 24RAA
1 (6) P 5DN
1 (7) ~P∨P 6∨I
1 (8) ~(~P∨P)&
(~P∨P) 17&I
(9)~~(~P∨P) 18RAA
(ア) ~P∨P 9DN
(イ) ~P∨P∨~Q ア∨I
(ウ) ~P∨~Q∨P イ交換法則
(エ) ~P∨(~Q∨P) ウ結合法則
(カ) P→(~Q∨P) エ含意の定義
(キ) P→(Q→P) カ含意の定義
(〃)Pならば(QならばPである)。 カ含意の定義
(〃)Pならば(QならばPである)。 は「ルカジェヴィッツの公理(1)」である。
然るに、
(19)
自然演繹論理のあるバージョンには、公理が存在しない。ジョン・レモンが開発した体系 L は、証明の構文規則に関する次のような10個の基本的規則だけを持つ。
仮定の規則 "The Rule of Assumption" (A)
モーダスポネンス "Modus Ponendo Ponens" (MPP)
モーダストッレンス"Modus Tollendo Tollens"(MTT)
二重否定の規則 "The Rule of Double Negation" (DN)
条件付き証明の規則 "The Rule of Conditional Proof" (CP)
&-導入の規則 "The Rule of &-introduction" (&I)
&-除去の規則 "The Rule of &-elimination" (&E)
∨-導入の規則 "The Rule of ∨-introduction" (∨I)
∨-除去の規則 "The Rule of ∨-elimination" (∨E)
背理法 "Reductio Ad Absurdum" (RAA)
(ウィキペディア改)
従って、
(17)(18)(19)により、
(20)
「Pならば(QならばPである)。」といふ、幾分、不思議な感じがする「ルカジェヴィッツの公理(1)」は、E.J.レモンによる、「10個の基本的規則」で「証明」出来る。
(21)
1(1) (P∨P)→P は、「プリンキピア・マテマティカの公理(1)」である。
1(3)~P&~P ∨P 2ド・モルガンの法則
1(4) ~P ∨P 3反復律
1(〃) ~P ∨P は、「排中律」である。
1(5) P→ P 5含意の定義
1(〃) P→ P は、「同一律」である。
従って、
従って、
(18)(21)により、
(22)
「PかPならばPである。」といふ、「プリンキピア・マテマティカの公理(1)」も、「E.J.レモンによる、「10個の基本的規則」で「証明」出来る。
(ⅰ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない、でない。であるならば、Bである。従って、
Aである。 であるならば、Bである。従って、
Aであるならば、Bである。
(ⅱ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない。 ならば、Bであるのか、Bでないのかは、分からない。
(ⅲ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。でない。であるならば、Aでない。従って、
Bでない。 であるならば、Aでない。従って、
Bでないならば、Aでない。
(ⅳ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。 ならば、Aでないのか、Aであるのかは、分からない。
従って、
(01)により、
(02)
「Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。」
のであれば、
(ⅰ)Aであるならば、Bである。
(ⅱ)Aでない。ならば、Bであるのか、Bでないのかは、分からない。
(ⅲ)Bでないならば、Aでない。
(ⅳ)Bである。ならば、Aでないのか、Aであるのかは、分からない。
といふ、ことになる。
然るに、
(03)
「AならばBであ(り、BならばAであ)る。」
といふことは、
(ⅰ)Aであるならば、Bである。
(ⅱ)Aでないならば、Bでない。
(ⅲ)Bでないならば、Aでない。
(ⅳ)Bであるならば、Aでない。
といふことに、他ならない。
従って、
(02)(03)により、
(04)
「Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。」
といふことは、
「Aならば、Bである。」
といふことに、他ならない。
然るに、
(05)
① AならばBである。
② Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
といふ「日本語」は、
① A→B
② ~A∨B
といふ「論理式」に、相当する。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①=② であるものの、このことを、「含意の定義」と言ふ。
然るに、
(07)
(a)
1 (1)A→ B A
2(2)A&~B A
2(3)A 2&E
2(4) ~B 2&E
12(5) B 13MPP
12(6)~B&B 45&I
1 (7) ~~B 46RAA
1 (8) B 7DN
1 (9)~A∨B 8∨I
(b)
1 (1) ~A∨ B A
2 (2) A&~B A
3 (3) ~A A
2 (4) A 2&E
23 (5) ~A&A 34&I
3 (6)~(A&~B) 25RAA
7 (7) B A
2 (8) ~B 2&E
2 7 (9) B&~B 78&I
7 (ア)~(A&~B) 29RAA
1 (イ)~(A&~B) 1367ア∨E
ウ (ウ) A A
エ(エ) ~B A
ウエ(オ) A&~B ウエ&I
1 ウエ(カ)~(A&~B)&
A&~B イオ&I
1 ウ (キ) ~~B エカRAA
1 ウ (ク) B キDN
1 (ケ) A→ B ウクCP
従って、
(07)により、
(08)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①ならば、②であり、
②ならば、①である。
従って、
(08)により、
(09)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(10)
(a)
1 (1)A→ B A
2(2)A&~B A
2(3)A 2&E
2(4) ~B 2&E
12(5) B 13MPP
12(6)~B&B 45&I
1 (7) ~~B 46RAA
1 (8) B 7DN
1 (9)~A∨B 8∨I
といふ「それ」を、「日本語」に訳すと、
1 (1)AならばBである。 と仮定する。
2(2)AであってBでない。 と仮定する。
2(3)Aである。 2で&Eを行った。
2(4)Bでない。 2で&Eを行った。
12(5)Bである。 1と3でMPPを行った。
12(6)BでないがBである。 4と5で&Iを行った。
1 (7)Bでないでない。 4と6でRAAを行った。
1 (8)Bである。 7でDNを行った。
1 (9)Aでないか、Bである。 8で∨Iを行った。
といふ風に、訳すことになる。
(11)
(b)
1 (1) ~A∨ B A
2 (2) A&~B A
3 (3) ~A A
2 (4) A 2&E
23 (5) ~A&A 34&I
3 (6)~(A&~B) 25RAA
7 (7) B A
2 (8) ~B 2&E
2 7 (9) B&~B 78&I
7 (ア)~(A&~B) 29RAA
1 (イ)~(A&~B) 1367ア∨E
ウ (ウ) A A
エ(エ) ~B A
ウエ(オ) A&~B ウエ&I
1 ウエ(カ)~(A&~B)&
A&~B イオ&I
1 ウ (キ) ~~B エカRAA
1 ウ (ク) B キDN
1 (ケ) A→ B ウクCA
といふ「それ」を、「日本語」に直しても、(10)のやうな、「調子」なるし、因みに言ふと、
(b)
1 (1) ~A∨ B A
2 (2) A&~B A
3 (3) ~A A
2 (4) A 2&E
23 (5) ~A&A 34&I
3 (6)~(A&~B) 25RAA
7 (7) B A
2 (8) ~B 2&E
2 7 (9) B&~B 78&I
7 (ア)~(A&~B) 29RAA
1 (イ)~(A&~B) 1367ア∨E
の「部分」は、
1 (1) ~A∨ B A
1 (2)~(A&~B) 1ド・モルガンの法則
といふ風に、「まとめる」ことも、出来る。
然るに、
(12)
「ド・モルガンの法則」を、「日常的に、意識すること」は、「普通はない」。
従って、
(01)(09)~(12)により、
(13)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①=② であるものの、
(ⅰ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない、でない。であるならば、Bである。従って、
Aである。 であるならば、Bである。従って、
Aであるならば、Bである。
(ⅱ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない。 ならば、Bであるのか、Bでないのかは、分からない。
(ⅲ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。でない。であるならば、Aでない。従って、
Bでない。 であるならば、Aでない。従って、
Bでないならば、Aでない。
(ⅳ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。 ならば、Aでないのか、Aであるのかは、分からない。
といふ「証明」と、
(a)
1 (1)A→ B A
2(2)A&~B A
2(3)A 2&E
2(4) ~B 2&E
12(5) B 13MPP
12(6)~B&B 45&I
1 (7) ~~B 46RAA
1 (8) B 7DN
1 (9)~A∨B 8∨I
(b)
1 (1) ~A∨ B A
2 (2) A&~B A
3 (3) ~A A
2 (4) A 2&E
23 (5) ~A&A 34&I
3 (6)~(A&~B) 25RAA
7 (7) B A
2 (8) ~B 2&E
2 7 (9) B&~B 78&I
7 (ア)~(A&~B) 29RAA
1 (イ)~(A&~B) 1367ア∨E
ウ (ウ) A A
エ(エ) ~B A
ウエ(オ) A&~B ウエ&I
1 ウエ(カ)~(A&~B)&
A&~B イオ&I
1 ウ (キ) ~~B エカRAA
1 ウ (ク) B キDN
1 (ケ) A→ B ウクCA
といふ「証明」とは、「全く、似てゐない」。
然るに、
(14)
(ⅰ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない、でない。であるならば、Bである。従って、
Aである。 であるならば、Bである。従って、
Aであるならば、Bである。
(ⅱ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Aでない。 ならば、Bであるのか、Bでないのかは、分からない。
(ⅲ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。でない。であるならば、Aでない。従って、
Bでない。 であるならば、Aでない。従って、
Bでないならば、Aでない。
(ⅳ)
Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。従って、
Bである。 ならば、Aでないのか、Aであるのかは、分からない。
といふ「日本語」は、例へば、「英語や、フランス語や、ウェールズ語や、ナバホ語や、ピダハン語や、ヒシカリアナ語や、アラビア語」にも、「翻訳」できなければ、ならない。
従って、
(14)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①=② であることは、「英語や、フランス語や、ウェールズ語や、ナバホ語や、ピダハン語や、ヒシカリアナ語や、アラビア語」に於いても、さうでなければ、ならない。
従って、
(06)(14)により、
(15)
① A→B=AならばBである。
② ~A∨B=Aでないか、Bであるか、少なくとも、その一方は正しい。
に於いて、
①=② である。といふ「含意の定義」は、「全世界的に、正しい」と、すべきである。
然るに、
(16)
1(1) P→(Q→P) A
1(〃)Pならば(QならばPである)。
1(2) ~P∨(Q→P) 1含意の定義
1(3) ~P∨(~Q∨P) 2含意の定義
1(4) ~P∨(P∨~Q) 3交換法則
1(5)(~P∨P)∨~Q 4結合法則
1(〃)(Pでないか、Pである。)か、Qでないか、少なくとも、その一方は正しい。
従って、
(17)
「Pならば(QならばPである)。」といふ、幾分、不思議な感じがする「ルカジェヴィッツの公理(1)」は、要するに、
「(Pでないか、Pである。)か、Qでないか、少なくとも、その一方は正しい。」といふことは、「常に正しい」。
といふことに、他ならない。
然るに、
(18)
1 (1) ~(~P∨P) A
2(2) ~P A
2(3) ~P∨P 2∨I
12(4) ~(~P∨P)&
(~P∨P) 13&I
1 (5) ~~P 24RAA
1 (6) P 5DN
1 (7) ~P∨P 6∨I
1 (8) ~(~P∨P)&
(~P∨P) 17&I
(9)~~(~P∨P) 18RAA
(ア) ~P∨P 9DN
(イ) ~P∨P∨~Q ア∨I
(ウ) ~P∨~Q∨P イ交換法則
(エ) ~P∨(~Q∨P) ウ結合法則
(カ) P→(~Q∨P) エ含意の定義
(キ) P→(Q→P) カ含意の定義
(〃)Pならば(QならばPである)。 カ含意の定義
(〃)Pならば(QならばPである)。 は「ルカジェヴィッツの公理(1)」である。
然るに、
(19)
自然演繹論理のあるバージョンには、公理が存在しない。ジョン・レモンが開発した体系 L は、証明の構文規則に関する次のような10個の基本的規則だけを持つ。
仮定の規則 "The Rule of Assumption" (A)
モーダスポネンス "Modus Ponendo Ponens" (MPP)
モーダストッレンス"Modus Tollendo Tollens"(MTT)
二重否定の規則 "The Rule of Double Negation" (DN)
条件付き証明の規則 "The Rule of Conditional Proof" (CP)
&-導入の規則 "The Rule of &-introduction" (&I)
&-除去の規則 "The Rule of &-elimination" (&E)
∨-導入の規則 "The Rule of ∨-introduction" (∨I)
∨-除去の規則 "The Rule of ∨-elimination" (∨E)
背理法 "Reductio Ad Absurdum" (RAA)
(ウィキペディア改)
従って、
(17)(18)(19)により、
(20)
「Pならば(QならばPである)。」といふ、幾分、不思議な感じがする「ルカジェヴィッツの公理(1)」は、E.J.レモンによる、「10個の基本的規則」で「証明」出来る。
(21)
1(1) (P∨P)→P は、「プリンキピア・マテマティカの公理(1)」である。
1(3)~P&~P ∨P 2ド・モルガンの法則
1(4) ~P ∨P 3反復律
1(〃) ~P ∨P は、「排中律」である。
1(5) P→ P 5含意の定義
1(〃) P→ P は、「同一律」である。
従って、
従って、
(18)(21)により、
(22)
「PかPならばPである。」といふ、「プリンキピア・マテマティカの公理(1)」も、「E.J.レモンによる、「10個の基本的規則」で「証明」出来る。