日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(119)「象は(が)鼻が長い。」の「述語論理」。

2018-12-07 18:51:21 | 「は」と「が」
(01)
もう一度、書くものの、
1     (1)象は鼻が長い。                        A
1     (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2    (2)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。            A
 2    (〃)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)ある兎は象である。                      A
  3   (〃)∃x(兎x&象x)                      A
  3   (〃)あるxは兎であって象である。                 A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2    (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  1UE
   6  (6)   兎a&象a                       A
   6  (7)   兎a                          6&E
   6  (8)      象a                       6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  47MPP
 2 6  (ア)      ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  58MPP
1  6  (イ)      ∃y(鼻ya&長y)               9&E
 2 6  (ウ)      ∃y(耳ya&長y)               ア&E
    エ (エ)         鼻ba&長b                A
     オ(オ)         耳ba&長b                A
1  6  (カ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  9&E
1  6  (キ)                    ~鼻ba→~長b   カUE
 2 6  (ク)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ア&E
 2 6  (ケ)                    耳ba→~鼻ba   クUE
    オ (コ)                    耳ba        オ&E
 2 6オ (サ)                        ~鼻ba   ケコMPP
12 6オ (シ)                         ~長b   キサコMPP
    オ (ス)             長b                オ&E
12 6オ (セ)             長b&~長b            シス&I
12 6  (ソ)             長b&~長b            ウオセEE
123   (タ)             長b&~長b            36ソEE
12    (チ)~∃x(兎x&象x)                     3タRAA
12    (ツ)∀x~(兎x&象x)                     チ量化子の関係
12    (テ)  ~(兎a&象a)                     ツUE
12    (ト)  ~兎a∨~象a                      テ、ド・モルガンの法則
12    (ナ)   兎a→~象a                      ト含意の定義
12    (ニ)∀x(兎x→~象x)                     ナUI
12    (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。   ナUI
12    (〃)兎は象ではない。                       ナUI
従って、
(01)により、
(02)
(1)象は鼻が長い。
(2)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。 
(3)ある兎は象である。
といふ風に「仮定」すると、
(タ)の行で、「矛盾」が生じるため、
(1)と(2)を、「否定」しないならば、「背理法」により、
(3)ある兎は象である。
といふ「仮定」が「否定」され、その「結果」として、
(3)兎は象ではない。
といふ「結論」を得ることになる。
従って、
(02)により、
(03)
(1)象は鼻が長い。然るに、
(2)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。故に、
(3)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」を行ひたいのであれば、
(1)象は鼻が長い。
といふ「日本語」は、
(1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ風に、「翻訳」することになる。
然るに、
(04)
1  (1)象以外の鼻は長くない。         A
1  (〃)∀x{~象x→~∃y(鼻yx&長y)} A
 2 (2)∀x( 兎x→~象x)         A
 2 (〃)兎は象ではない。            A
1  (3)   ~象a→~∃y(鼻ya&長y)  1UE
 2 (4)    兎a→~象a          2UE
  5(5)    兎a              A
 25(6)       ~象a          45
125(7)       ~∃y(鼻ya&長y)  36MPP
125(8)       ∀y~(鼻ya&長y)  7量化子の関係
125(9)         ~(鼻ba&長b)  8UE
125(ア)         ~鼻ba∨~長b   ド・モルガンの法則
125(イ)          鼻ba→~長b   ア含意の定義
125(ウ)       ∀y(鼻ya→~長y)  イUI
12 (エ)    兎a→∀y(鼻ya→~長y)  5ウCP
12 (オ)∀x{ 兎x→∀y(鼻yx→~長y)} エUI
12 (〃)すべてのxについて{xが兎であるならば、すべてのyについて(yがxの鼻であるならば、yは長くない)}。 エUI
12 (〃)xが兎であって、yがxの鼻であるならば、yは長くない。 エUI
12 (〃)兎の鼻は長くない。 エUI
従って、
(04)により、
(05)
(1)象以外の鼻は長くない。
(2)兎は象ではない。 
といふ風に、「仮定」すると、当然ではあるが、
(3)兎の鼻は長くない。
といふ「結論」を得ることになる。
然るに、
(06)
{象、兎、猫、犬、馬}を、「変域」とするならば、事実として、
{象}以外の鼻は長くない。
然るに、
(07)
{象}以外の鼻は長くない。
といふことは、
{象が}鼻は長い。
といふことである。
従って、
(04)(07)により、
(08)
1  (1)象が鼻は長い。             A
1  (〃)象以外の鼻は長くない。         A
1  (〃)∀x{~象x→~∃y(鼻yx&長y)} A
である。
従って、
(05)~(08)により、
(09)
(1)象が鼻は長い。然るに、
(2)兎は象ではない。故に、
(3)兎の鼻は長くない。
といふ「推論(三段論法)」を行ひたいのであれば、
(1)象が鼻は長い。
といふ「日本語」は、
(1)∀x{~象x→~∃y(鼻yx&長y)}。
といふ風に、「翻訳」することになる。
然るに、
(10)
(a)
1  (1)∀x{~象x→~∃y(鼻yx&長y)} A
1  (2)   ~象a→~∃y(鼻ya&長y)  UE
 3 (3)   ~象a              A
  4(4)        ∃y(鼻yx&長y)  A
13 (5)       ~∃y(鼻ya&長y)  23MPP
134(6)        ∃y(鼻ya&長y)&
             ~∃y(鼻ya&長y)  45&I
1 4(7)  ~~象a              36RAA
1 4(8)    象a              7DN
1  (9)    ∃y(鼻yx&長y)→象a   48CP
1  (ア)∀x{ ∃y(鼻yx&長y)→象x}  9UI
(b)
1  (1)∀x{ ∃y(鼻yx&長y)→象x}  A
1  (2)    ∃y(鼻ya&長y)→象a   1UE
 3 (3)    ∃y(鼻ya&長y)      A
  4(4)              ~象a   A
13 (5)               象a   23MPP
134(6)           ~象a&象a   45&I
1 4(7)   ~∃y(鼻ya&長y)      36RAA
1  (8)   ~象a→~∃y(鼻ya&長y)  47CP
1  (9)∀x{~象x→~∃y(鼻yx&長y)} 8UI
従って、
(10)により、
(11)
(a)∀x{~象x→~∃y(鼻yx&長y)}。
(b)∀x{ ∃y(鼻yx&長y)→ 象x}。
といふ「対偶」に於いて、
(a)=(b) である。
従って、
(09)(10)(11)により、
(12)
(1)象が鼻は長い。然るに、
(2)兎は象ではない。故に、
(3)兎の鼻は長くない。
といふ「推論(三段論法)」を行ひたいのであれば、
(1)象が鼻は長い。
といふ「日本語」は、
(1)∀x{∃y(鼻yx&長y)→象x}。
(〃)すべてのxについて{あるyがxの鼻であって、yが長いのであれば、xは象である}。
といふ風に、「翻訳」することになる。
然るに、
(13)
(a)
1(1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}&∀x{∃y(鼻yx&長y)→象x} A
1(2)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}                   1&E
1(3)   象a→∃y(鼻ya&長y)                    2UE
1(4)                  ∀x{∃y(鼻yx&長y)→象x} 1&E
1(5)                     ∃y(鼻ya&長y)→象a  4UE
1(6)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∃y(鼻ya&長y)→象a      35&I
1(7)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃y(鼻yx&長y)→象x}     6UI 
(b)
1(1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃y(鼻yx&長y)→象x}     A
1(2)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∃y(鼻ya&長y)→象a      1UE
1(3)   象a→∃y(鼻ya&長y)                    2&E
1(4)∀x{象a→∃y(鼻ya&長y)}                   3UI
1(5)                 ∃y(鼻yx&長y)→象x      2&E
1(6)              ∀x{∃y(鼻yx&長y)→象x}     5UI
1(7)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}&∀x{∃y(鼻yx&長y)→象x} 46&I
従って、
(13)により、
(14)
(a)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}&∀x{∃y(鼻yx&長y)→象x}
(b)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y) &   ∃y(鼻yx&長y)→象x}
に於いて、
(a)=(b) である。
然るに、
(15)
Pであるときまたそのときに限ってQ(Q if and only if P)を主張することは、PならばQと、QならばPを主張することにほかならない。
すなわち記号で書けば、
(P→Q)&(Q→P)
である。しかしこの複合的表現を用ゐるよりは、
    P⇔Q
と書くのが便利であろう(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、38頁)。
従って、
(14)(15)により、
(16)
    P⇔Q は、
(P→Q)&(Q→P) の、「代はり」であるため、
(a)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}&∀x{∃y(鼻yx&長y)→象x}
(b)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y) &   ∃y(鼻yx&長y)→象x}
(c)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}
に於いて、
(a)=(b)=(c) である。
従って、
(16)により、
(17)
1  (1) 象が鼻は長い。             A
1  (〃) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}   A
1  (2)    象a⇔∃y(鼻ya&長y)    1UE
1  (3)    象a→∃y(鼻ya&長y)&      
          ∃y(鼻ya&長y)→ 象a   4Df.⇔
1  (4)    ∃y(鼻ya&長y)→ 象a   4&E
 5 (5)               ~象a   A
15 (6)   ~∃y(鼻ya&長y)       45MTT
1  (7)   ~象a→~∃y(鼻ya&長y)   56CP
1  (8)∀x{~象a→~∃y(鼻ya&長y)}  7UI
従って、
(04)(17)により、
(18)
1  (1)象が鼻は長い。             A
1  (〃)象以外の鼻は長くない。         A
1  (〃)∀x{~象x→~∃y(鼻yx&長y)} A
 2 (2)∀x( 兎x→~象x)         A
 2 (〃)兎は象ではない。            A
1  (3)   ~象a→~∃y(鼻ya&長y)  1UE
 2 (4)    兎a→~象a          2UE
  5(5)    兎a              A
 25(6)       ~象a          45
125(7)       ~∃y(鼻ya&長y)  36MPP
125(8)       ∀y~(鼻ya&長y)  7量化子の関係
125(9)         ~(鼻ba&長b)  8UE
125(ア)         ~鼻ba∨~長b   ド・モルガンの法則
125(イ)          鼻ba→~長b   ア含意の定義
125(ウ)       ∀y(鼻ya→~長y)  イUI
12 (エ)    兎a→∀y(鼻ya→~長y)  5ウCP
12 (オ)∀x{ 兎x→∀y(鼻yx→~長y)} エUI
12 (〃)すべてのxについて{xが兎であるならば、すべてのyについて(yがxの鼻であるならば、yは長くない)}。 エUI
12 (〃)xが兎であって、yがxの鼻であるならば、yは長くない。 エUI
といふ「計算」の、
1  (1)象が鼻は長い。             A
1  (〃)∀x{~象x→~∃y(鼻yx&長y)} A
といふ「仮定」を、
1  (1) 象が鼻は長い。             A
1  (〃) ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}   A
といふ「仮定」に、「差し替へ」たとしても、「結論」は「同じ」である。
従って、
(12)(18)により、
(19)
(1)象が鼻は長い。然るに、
(2)兎は象ではない。故に、
(3)兎の鼻は長くない。
といふ「推論(三段論法)」を行ひたいのであれば、
(1)象が鼻は長い。
といふ「日本語」は、
(1)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)} 
(〃)すべてのxについて{xが象であるならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって、yは長い}。
といふ風に、「翻訳」することになる。
然るに、
(01)(16)により、
(20)
1     (1)象が鼻が長い。                                     A
1     (〃)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}              A
1     (2)   象a⇔∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)               1UE             
1     (3)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∃y(鼻ya&長y)→象a&∀z(~鼻za→~長z) 2Df.⇔
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)                            3&E
1     (5)                            象a&∀z(~鼻za→~長z) 3&E
1     (6)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)               45&I
1     (7)∀x{象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)               6UI
従って、
(01)(20)により、
(21)
1     (1)象は鼻が長い。                        A
1     (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2    (2)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。            A
 2    (〃)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)ある兎は象である。                      A
  3   (〃)∃x(兎x&象x)                      A
  3   (〃)あるxは兎であって象である。                 A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2    (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  1UE
   6  (6)   兎a&象a                       A
   6  (7)   兎a                          6&E
   6  (8)      象a                       6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  47MPP
 2 6  (ア)      ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  58MPP
1  6  (イ)      ∃y(鼻ya&長y)               9&E
 2 6  (ウ)      ∃y(耳ya&長y)               ア&E
    エ (エ)         鼻ba&長b                A
     オ(オ)         耳ba&長b                A
1  6  (カ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  9&E
1  6  (キ)                    ~鼻ba→~長b   カUE
 2 6  (ク)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ア&E
 2 6  (ケ)                    耳ba→~鼻ba   クUE
    オ (コ)                    耳ba        オ&E
 2 6オ (サ)                        ~鼻ba   ケコMPP
12 6オ (シ)                         ~長b   キサコMPP
    オ (ス)             長b                オ&E
12 6オ (セ)             長b&~長b            シス&I
12 6  (ソ)             長b&~長b            ウオセEE
123   (タ)             長b&~長b            36ソEE
12    (チ)~∃x(兎x&象x)                     3タRAA
12    (ツ)∀x~(兎x&象x)                     チ量化子の関係
12    (テ)  ~(兎a&象a)                     ツUE
12    (ト)  ~兎a∨~象a                      テ、ド・モルガンの法則
12    (ナ)   兎a→~象a                      ト含意の定義
12    (ニ)∀x(兎x→~象x)                     ナUI
12    (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。   ナUI
12    (〃)兎は象ではない。                       ナUI
といふ「計算」の、
1     (1)象は鼻が長い。                        A
1     (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
といふ「仮定」を、         
1     (1)象が鼻が長い。                        A
1     (〃)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
といふ「仮定」に、「差し替へ」たとしても、「結論」は「同じ」である。
従って、
(03)(21)により、
(22)
(1)象が鼻が長い。然るに、
(2)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。故に、
(3)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」を行ひたいのであれば、
(1)象が鼻が長い。
といふ「日本語」は、
(1)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ風に、「翻訳」することになる。
然るに、
(23)
(1)象が鼻は長い。然るに、
(2)兎は象ではない。故に、
(3)兎の鼻は長くない。
といふ「推論(三段論法)」や、
(1)象が鼻が長い。然るに、
(2)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。故に、
(3)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、明らかに、「妥当(Valid)」である。
然るに、
(24)
(1)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}。然るに、
(2)∀x(兎x→~象x)。故に、
(3)∀x{兎x→∀y(鼻yx→~長y)}。
といふ「推論(三段論法)」や、
(1)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(2)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。故に、
(3)∀x(兎x→~象x)。
といふ「推論(三段論法)」も、「妥当(Valid)」である。
従って、
(18)(20)(23)(24)により、
(25)
(1)象が鼻は長い。
(2)兎は象ではない。
(3)兎の鼻は長くない。
といふ「日本語」が、
(1)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)}。
(2)∀x(兎x→~象x)。
(3)∀x{兎x→∀y(鼻yx→~長y)}。
といふ「述語論理」に、対応せず、
(1)象は鼻が長い。
(2)兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。
(3)兎は象ではない。
といふ「日本語」が、、
(1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
(2)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。
(3)∀x(兎x→~象x)。
といふ「述語論理」に、対応しない。
といふことは、有り得ない。と、言ふべきである。
然るに、
(01)により、
(26)
(1)象は鼻が長い。
(〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
(〃)すべてxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、そのyは長く、あるzがxの鼻でなく、尚且つ、長い。といふことはない}。
従って、
(26)により、
(27)
(1)∀x{象x→
(〃)すべてxについて{xが象であるならば、
といふ風に、最初に、言明してゐるため、
(1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
(〃)すべてxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、そのyは長く、あるzがxの鼻でなく、尚且つ、長い。といふことはない}。
といふ「文」は、「最初に、その文の内容の範囲を、象に、限定してゐる」。
然るに、
(28)
(Ⅰ)象が鼻が長い。
(〃)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
(〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y&)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
(〃)すべてxについて{xが象であるならば、あるyがxの鼻であって、yが長く、xが象でないならば、あるyはxの鼻であって、そのyは長くなく、あるzがxの鼻でなく、尚且つ、長い。といふことはない}。
従って、
(28)により、
(29)
(Ⅰ)∀x{象x⇔
(〃)∀x{象x→ & ~象x→
(〃)すべてxについて{xが象であるならば、& xが象でないならば、
といふ風に、最初に、言明してゐるため、
(Ⅰ)象が鼻が長い。
(〃)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
(〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y&)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
(〃)すべてxについて{xが象であるならば、あるyがxの鼻であって、yが長く、xが象でないならば、あるyはxの鼻であって、そのyは長くなく、あるzがxの鼻でなく、尚且つ、長い。といふことはない}。
といふ「文」は、「最初に、その文の内容の範囲を、象に、限定してゐる」とは、言へない。
然るに、
(30)
「は」の基本的な性質は、主題を表すことです。主題というのは文の最初にあって、その文で述べる内容の範囲を限定するものです。
(白川博之 監修、中上級を教える人のための、日本語文法ハンドブック、2001年、314頁)
従って、
(26)~(30)により、
(31)
主題というのは文の最初にあって、その文で述べる内容の範囲を限定するものです。
といふ「定義」からすれば、
(1)象は鼻が長い。
(〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
(〃)すべてxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、そのyは長く、あるzがxの鼻でなく、尚且つ、長い。といふことはない}。
といふ「日本語」に於いて、「象」は、「主題」であるが、
(Ⅰ)象が鼻が長い。
(〃)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
(〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y&)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
(〃)すべてxについて{xが象であるならば、あるyがxの鼻であって、yが長く、xが象でないならば、あるyはxの鼻であって、そのyは長くなく、あるzがxの鼻でなく、尚且つ、長い。といふことは
といふ「日本語」に於いて、「象」は、「主題が」ではない。