日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(332)「交換法則(Ⅱ)」の「具体例」。

2019-08-28 11:54:03 | 論理

(01)
①(東京都民か埼玉県民)(東京都民か埼玉県民)
②(東京都民か埼玉県民)
に於いて、
①=② である。
cf.
冪等律(idempotence)。
然るに、
(02)
②(東京都民か埼玉県民)
③(東京都民か  男性
に於いて、
②=③ ではない。
従って、
(01)(02)により、
(03)
①(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か埼玉県民)
③(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か  男性
に於いて、
①=③ ではない。
然るに、
(04)
①  東京都民=東京都民の男性と、東京都民の女性。
②  埼玉県民=埼玉県民の男性と、埼玉県民の女性。
であるため、
③(東京都民  男性)の中には、
①  東京都民の男性は、含まれるし、
①  東京都民の女性は、含まれるし、
②  埼玉県民の男性も、含まれるが、
②  埼玉県民の女性は、含まれない
従って、
(01)~(04)により、
(05)
①(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か埼玉県民)
ではなく、
③(東京都民か埼玉県民)(東京都民か  男性
であるならば、
②  埼玉県民の男性は、含まれるが、
②  埼玉県民の女性は、含まれない
従って、
(05)により、
(06)
③(東京都民か埼玉県民)(東京都民か  男性
④  東京都民の男性と、東京都民の女性と、埼玉県民の男性
に於いて、
③=④ である、
然るに、
(07)
⑤  東京都民か(埼玉県民で男性
⑥  東京都民の男性と、東京都民の女性と、埼玉県民の男性
に於いて、
⑤=⑥ である。
従って、
(06)(07)により、
(08)
③(東京都民か埼玉県民)(東京都民か  男性
⑤  東京都民か(埼玉県民で男性
に於いて、
③=⑤ である。
従って、
(08)により、
(09)
「番号」を付け直すと、
①  東京都民か(埼玉県民で男性
②(東京都民か埼玉県民)(東京都民か  男性
に於いて、
①=② である。
従って、
(10)
「記号」で書くと、
①  東∨(埼∧男)
②(東∨埼)∧(東∨男)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(11)
(ⅰ)
1  (1) 東∨(埼∧男)    A
 2 (2) 東          A
 2 (3) 東∨埼        2∨I
 2 (4) 東∨男        2∨I
 2 (5)(東∨埼)∧(東∨男) 23∧I
  6(6)    埼∧男     A
  6(7)    埼       6∧E
  6(8)      男     6∧E
  6(9) 東∨埼        7∨I
  6(ア)       東∨男  8∨I
  6(イ)(東∨埼)∧(東∨男) 9ア∧I
1  (ウ)(東∨埼)∧(東∨男) 1245イ∨E
(ⅱ)
1 (1) (東∨埼)∧(東∨男) A
1 (2)  東∨埼        1∧E
1 (3)~~東∨埼        2DN
1 (4) ~東→埼        3含意の定義
1 (5)        東∨男  1∧E
1 (6)      ~~東∨男  5DN
1 (7)       ~東→男  6含意の定義
 2(8) ~東          A
12(9)    埼        48M東東
12(ア)          男  78M東東
12(イ)    (埼∧男)    9ア∧I
1 (ウ) ~東→(埼∧男)    8イC東
1 (エ)~~東∨(埼∧男)    ウ含意の定義
1 (オ)  東∨(埼∧男)    エDN
従って、
(10)(11)により、
(12)
①  東∨(埼∧男)
②(東∨埼)∧(東∨男)
に於いて、すなはち、
① その人は東京都民か(埼玉県民で男性)である。       ⇔ 東京都民か埼玉県人であるが、女性ではない
② その人は(東京都民か埼玉県民)で(東京都民か男性)である。⇔ 東京都民か埼玉県人であるが、女性ではない
に於いて、
①=② である。
といふことは、「命題計算(Propositional calculation)」としても、「正しい」。
然るに、
(13)
①  東∨(埼∧男)
②(東∨埼)∧(東∨男)
といふ「命題」に関する「式」は、
①  東∪(埼∩男)
②(東∪埼)∩(東∪男)
といふ「集合」に関する「式」に、相当する。
従って、
(13)により、
(14)
①  A∪(B∩C)
②(A∪B)∩(A∪C)
に於いて、
①=② である。
とする、「集合」に関する「等式(分配法則)」も、「正しい」し、さらに言へば、
③  A∩(B∪C)
④(A∩B)∪(A∩C)
に於いて、
③=④ である。
とする、「集合」に関する「等式(分配法則)」も、「正しい」。
(15)
(ⅰ)
1  (1) A∪(B∩C)    A
 2 (2) A          A
 2 (3) A∪B        2選言導入
 2 (4) A∪C        2選言導入
 2 (5)(A∪B)∩(A∪C) 23連言導入
  6(6)    B∩C     A
  6(7)    B       6連言除去
  6(8)      C     6連言除去
  6(9) A∪B        7選言導入
  6(ア)       A∪C  8選言導入
  6(イ)(A∪B)∩(A∪C) 9ア連言導入
1  (ウ)(A∪B)∩(A∪C) 1245イ選言除去
(ⅱ)
1 (1) (A∪B)∩(A∪C) A
1 (2)  A∪B        1連言除去
1 (3)~~A∪B        2DN
1 (4) ~A→B        3含意の定義
1 (5)        A∪C  1連言除去
1 (6)      ~~A∪C  5DN
1 (7)       ~A→C  6含意の定義
 2(8) ~A          A
12(9)    B        48MPP
12(ア)          C  78MPP
12(イ)    (B∩C)    9ア連言導入
1 (ウ) ~A→(B∩C)    8イCP
1 (エ)~~A∪(B∩C)    ウ含意の定義
1 (オ)  A∪(B∩C)    エDN
(ⅲ)
1  (1) A∩(B∪C)    A
1  (2) A          1連言除去
1  (3)    B∪C     1連言除去
 4 (4)    B       A
14 (5) A∩B        24連言導入
14 (6)(A∩B)∪(A∩C) 5選言導入
  7(7)      C     A
1 7(8)       A∩C  27連言導入
1 7(9)(A∩B)∪(A∩C) 8選言導入
1  (ア)(A∩B)∪(A∩C) 34679選言除去
(ⅳ)
1  (1)(A∩B)∪(A∩C) A
 2 (2)(A∩B)       A
 2 (3) A          2連言除去
 2 (4)   B        2連言除去
 2 (5)    B∪C     4選言導入
 2 (6) A∩(B∪C)    35連言導入
  7(7)      (A∩C) A
  7(8)       A    7連言除去
  7(9)         C  7連言除去
  7(ア)       B∪C  9選言導入
  7(イ) A∩(B∪C)    8ア連言導入
1  (ウ) A∩(B∪C)    1267イ選言除去
に於ける、
∪ は、∨ に相当し、
∩ は、∧ に相当する。
然るに、
(16)
A∪(B∩C)
と書けば、「集合」であって、
A∨(B∧C)
と書けば、「命題」であるが、「集合」と「命題」は、「同じ」ではない。