十二運と変通星の関係（１）。

12運には「胎→養→長生→沐浴→冠帯→建禄→帝旺→衰→病→死→墓→絶」があります。

12運では…
・長生から帝旺までは陽的な運気で、エネルギーが外向きに上昇。
・衰から絶までは陰的な運気で、エネルギーが内向きに下降します。
・胎・養は中庸運。

天干星との関係では…
印星や傷官等の精神的な天干星に、衰以下の内的な12運が付くと学問や芸術等に関心を持ちやすい。
財星や官星等の外的な天干星に、長生以上の外的な12運が付くと実業界等の外的な世界に関心を持ちやすい。

「胎」
・比肩・敗財（劫財）に付く胎は比肩等の悪さが出難い。
・男命で財星に付く胎は女性に甘えやすい…？
・命式中に胎が重なると養子の縁が強くなる。

「養」
・命式中に胎や養が重なると養子の縁が出てくる。
・多財星の命式に養が付くと扶養の義務が生じやすい。
・男命で偏財・食神に養が付くと、色情的な要素も出やすく…。

「長生」
・長生は、どの天干星に付いても、その天干星の良い面が出やすい。

「沐浴」…前向きだが荒れやすい。
・沐浴は、付いた天干星の悪さも出やすい。
・比肩に付く沐浴は我儘さが出やすい（我が荒れる）。
・劫財（敗財）に沐浴が付くと、金銭欲が強くなりやすい（欲が荒れる）。
・傷官に沐浴が付くと、神経質になりやすい。
・食神に沐浴が付く場合、男性は色情に注意の傾向も…。
・偏財に沐浴が付くと、男性は色情に注意の暗示も…。
・官星に沐浴が付くと、社会運が荒れやすい。
・印星に沐浴が付くと、思考が荒れやすい。

「冠帯」
・比肩星に冠帯が付くと個性が光るが、独善性も出てくる場合もある。
・劫財（敗財）に冠帯が付き命式が悪いと、詐欺的要素が出る場合もある。
・食神に冠帯が付くと、器も大きく男性は艶福家の傾向も出てくる。
・傷官 冠帯は積極性があり直観力も増すが、人と張り合う場合もある。
・財星に付く冠帯は財運があるが、劫財等があると詐欺等には注意。
・官星に冠帯が付くと、リーダーシップが出てくる。
・印星に冠帯が付くと、学芸の才能が増す。命式が悪いと悪知恵に注意。

「建禄」…成財・独立・頭領・裁量の星。
・吉星に建禄が付くと、裁量・引立てがあり、その天干星の良い面が出る。
・凶星の場合は、その星の短所も内在する。

帝旺～絶については次回に…

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