新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

甲己の干合&運命の基盤。

2019年09月25日 | 四柱・その他


上図は或る有名人の命式です。

彼の命式は…
・日干:甲で、天干の並びは、月上の正財を中心とする偏印と食神との並びの命式(倒食解除型)。
・「倒食解除型」とは…偏印と食神が並ぶ倒食に財星が並ぶか、五行に財星が3つ以上出て、その倒食性を解除しいる場合を言い、天徳貴人が出てると更に良いとされています。また、解除することによって、却って好命となることもある。『中国では生き馬の目を抜くとも言われています。』

彼の場合は、日干が甲(きのえ)。
甲は自然界では大木を表す場合もある。
大木には何が必要かといいますと、まず柔らかい腐葉土(己)が必要です。
そして、その大木を育てる太陽の光(丙・午)と、水(癸・壬)があれば大木はスクスクと育ちます。
育った大木は、斧や鋸(申)で伐採し、麓の製材所で柱や板に加工されて、人々の役に立つことが出来ます。
また、大木を伐採する季節は秋(酉)月が良いとも言われています。

上記の命式は、それらの条件がバランス良く備わった命式とも言えます。
この様な命式は運命の基盤が備わった良い命式ともいえます。


甲と己とは干合します。
甲から己を見ますと、その変通星は正財となります。
男命では正財は妻と見ます。
また、
己から甲を見ますと、その変通星は正官となります。
女命では、正官は夫という意味にもなります。

男から女を見たら妻(正財)で、女から男を見たら正官(夫)に見えるので籍の入る夫婦の関係となります。
甲-己は木尅土と、有情の尅ですが、干合という夫婦の象となります。
尅とは、支配することですが、有情の尅は、愛で支配すると捉えることも出来ます。

逆に無情の尅は、甲-戊の関係なので、籍の入らない男女関係ともいえます。

甲と己の干合の関係を上図の絵で説明しますと、甲の大木(夫)は、己の柔らかい腐葉土(妻)に確りと根を張ります。
そして、腐葉土の栄養を根から十分に吸収し育ちます。(妻の己は、夫の甲を支え、一生懸命に支えます)
春・夏には、太陽の光や適度の水分により、大きく成長して枝葉は大きく繁茂します。
そして、秋になると、繁茂した沢山の葉が地面に落ちて(落葉)、その葉が腐り、また豊かな栄養豊富の腐葉土(己)となります。
実に良い関係ですね…。

この様に、日干同士が干合すると、夫婦の象となり、精神的に引き合う縁が強くなります。
また、日支同士が合(支合等)しますと、肉体的・現実的な縁が強くなります。
ですから、日柱同士が、干支合する関係を「おしどり夫婦」ともいいます。
縁が深くなるわけですね…
例えば…

男‐女
甲 己…干合
寅 亥…支合

の関係もその様なものですね。

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