旅と潜水の雑記帳

旅して、潜って・・・の記録です。
特に記載がない限り1人で旅してます。

◆西表島

2007年01月04日 | ◇◆子連れ時代の旅

初の、特典航空券をつかった旅行です。
さらに、私は一人で旅立ち、Iちゃんと現地合流するという計画!
(子供達は、夫が家でみていてくれるんです・・・)
行き先は西表島、ダイビングで訪れるのは初めてです。

メンバー:私、Iちゃん(現地合流)
DS:ホットマングローブ
宿泊:うえはら館
交通:JAL特典航空券(往路直行便、復路那覇乗り継ぎ・・・2万マイル必要です。)
    八重山観光フェリー(石垣―西表)

スケジュール:1日目 自宅→石垣島、石垣島→西表島、ダイビング、西表島泊
         2日目 ダイビング、西表島泊
         3日目 ダイビング、西表島泊
         4日目 ダイビング、西表島泊
         5日目 西表島→石垣島、石垣島で買い物と昼食、
              石垣島→那覇→自宅



                             

【1月4日】
直行便で石垣入りです。私は飛行機ではトイレは遠い方なので、窓側席をとりましたが・・・こんなときに限って・・・!!!
真ん中には女性、通路側には体格のいい男性が座っています。「あと15分で着陸態勢に入ります」とアナウンスがあったとき、ホントに迷いました。でも男性は寝てるし・・・もし真ん中の女性がトイレに立つようだったらついでに行こうと思ってましたが、そんなそぶりもなく・・・着陸まではまさに自分との闘いでした。
やっと着陸ぅ~とホッとするも、ターミナルまでバスで移動だって。すぐそこじゃん、自分で歩くよ~・・・ともいえる訳がなく、なんとももどかしいひとときでした。
空港外に出る頃にはすっきり爽快。服装は自宅から長袖Tシャツにフリースでしたが、石垣島もそれでちょうどいいくらいでした。

空港から港までは路線バスもありますが、ちょうどいい便がなくタクシーを利用しました(¥800ほど)。
運転手さん、私のキャリーバッグが不自然に軽いことを不思議に思ったようで・・・(器材のみ、事前に郵送済み)・・・ダイビング器材は重くなりがちだけど、うまく預け入れる“裏ワザ”を伝授していただきました・・・。

石垣島から西表島への船は大原行きと上原行きがあり、ショップも宿も上原港に近いところにあるので、上原行きに乗る予定です・・・がっ、この日は海況が悪く上原航路は欠航でした。こんな時は「上原行き」の乗船券を買って大原行きの船に乗り、大原港から上原港まで送迎バスで送ってもらうことになります。
西表は10年以上前に石垣からの日帰り観光で訪れましたが、それ以来。今回は自力で、しかも一人で上原港までたどり着かなくてはならないのでちょっと緊張です。
大原港に到着後、港近くに停まっていたバスに乗ろうとすると、他にも上原港へ向かうお客さんが何人もいてホッとしました。
バスの運転手さんに行き先を聞かれ、それぞれの場所で降ろしてもらいます。うえはら館に到着すると既にショップのスタッフが迎えに来ていました。
どうやら「私待ち」のようなので、急いで準備をして出発しました。「潜れるときに潜っとけ」が信条の私は到着ダイブを予約していたので・・・もし上原行きの船が運行していればこんなに慌しくなかったでしょう・・・。
ボートは白浜港から出港です。数人のお客さんが2ダイブを終えてボートで待機していました。

いよいよポイントへ向かいます。西表で潜るのは初めてで、期待でいっぱい。
今日の1ダイブは、マクロを中心に紹介してもらいました。
海中はそれほど寒さを感じませんでした。(水温24℃台、5mmワンピース+3mmフードベスト)
でもエキジット後が非常に寒いっ!特に風に吹かれた時は思わず悲鳴が出ます・・・。
ウエットの上半身とラッシュガードを脱いで、温水シャワーを浴びて、フリースとパーカーを着て風の来ないところでじっと耐えていました・・・。

宿へ帰り、器材洗い・・・の前に温かいシャワーを浴びました。ホッと一息ついていると、Iちゃんが到着。じつは飛行機が遅めの便のため、西表行きの最終便に間に合うかどうか・・・でしたが、なんとか無事に着きました。
今日の夕飯はIちゃんが微妙だったので宿にはお願いしませんでした。宿のすぐ近くの「Kake・ta」というイタリアンレストランで食事しました。二人で、サラダと洋風焼飯、ハーフサイズのスパゲティを頼んだけど、食べきれないくらいのボリュームでした。味ももちろんおいしかったです

ログ付けは夜の8:40頃からで、宿ログか居酒屋ログかをゲストが希望できます。私が潜ったチームはみなさんうえはら館に宿泊で、宿ログを希望されていたのでIちゃんとともに参加させていただきました。
その日見た魚を詳しく解説してくれますが、それ以上に脱線した話が面白くて・・・笑いが止まりませんでした。島の話はやはり島に住んでいる人から聞くのが一番ですね。

夜寝る前に夫と電話。子供達も変わりないようで、一安心でした。

【1月5日】
朝食は7:30からです。卵とか焼き魚などのメニューでした。フリーのコーヒーも用意されていて、サービス満点です。
ショップのピックアップは8:40前後(その日によって違う)なので、それまでに器材を準備しておきます。
今日も寒いです。でも元気に3ダイブ行きました。

網取浅場にて食事中のヤッコエイがいました。やがて逃げていきました。


続いて潜ったGスポット(船浮湾のポイント)。

ガンガゼの中にガンガゼエビがいました。うす紫色のシャープな体がきれいでした。

印象深かったのは、水深8mのスミレナガハナダイ。こんなに浅いところで見れるのは珍しいそうです。
♀→♂へと性転換する魚ですが、オスになりきらない「オナベちゃん」もいました。

しかし、こちらに集結するダイバーはベテランな上かなりマニアックな方が多く、楽しさも倍増です。
そして、自分がいかに“甘ちゃん”か思い知らされたのは・・・ハゼの仲間をガイドさんが教えてくれるので、みんなが巣穴に引っ込めないよう気をつけながら観察&撮影するのですが・・・みんな目標物をとらえて撮影体勢に入っているのに、私には見つけられません。(視力は悪いわけではない。)
必死に目を凝らすも、砂や石しか見えないのでとりあえずカメラを構えてシャッターを押してみましたが・・・何にも写っていませんでした。

今日から夕飯はうえはら館でいただきます。沖縄らしい料理が日替わりで登場し、デザートまでついていました♪
夕飯後、近くの「スーパー川満」へ行ってみました。朝7:00~夜遅くまでやっている上、お土産・食料・日用品等なんでも売っています。ダイビング時のランチはショップで¥630でお弁当を頼めるけど、ここでおにぎりとかお弁当を買っていく人も多いです。おいしそうなパンを発見したので、あさってのランチ用に購入しました。(明日の分は既に頼んでしまっているので・・・)

今日も宿ログ。楽しいし、勉強になる、充実したひとときです。
こちらのDSは、ボートに防寒設備(温水シャワー、風よけ)があることから選んだのですが、他にも環境に配慮している点(トイレでペーパーを流さない、ゴミの分別が徹底している=もちろん残飯を海に捨てるなんてあり得ません)に好感が持てました。
ゲストへの接し方も丁寧だし、ブリーフィングも詳しいし(ガイドさん一人ひとりが分厚い図鑑をボートに持ち込んで見せながら説明してくれる)、よいショップだと思います。

それから宿はDSに紹介していただいたのですが、安い割に清潔でご飯もおいしく、立地もよく(上原港の目の前、スーパーやレストランが近い)、スタッフの方々も親切でした。
部屋にはテレビとエアコン(コイン式ではない)もあります。器材の洗い場・干し場も広々していて、コインランドリーもあり、ダイバーや長期滞在者にはいいお宿だと思います。
ただ、沖縄だからなのか・・・エアコンに「暖房」がなく、今回は室内で寒い思いをしました・・・。

【1月6日】
昨夜は一晩中嵐のような風が吹いていましたが、朝には風も弱くなり一安心。前日のログ付けのときに「鹿ノ川でマグロを見れるかも」と言われていたので期待していましたが・・・海況は良くなくて、湾内のポイントになりました。

1本目、網取深場にて。

ハマクマノミがいました。

そして初めてコブシメを見ました。

まずはガイドさんがゲストの方へ誘導します。
 
このあたりには♂♀合わせて数匹がいました。

2本目は西表でぜひ潜りたかった汽水域で。
T’sエリアは河口に近く、淡水と海水が入り混じっています。水温が他よりも低いです。(特に水面付近)

“通称”ハンマーヘッドウミウシがたくさんいました。矢印の方向が進行方向です。正式名称は、「ケリドヌラヴァリアンス」です。(06.4月に行ったリロアンにもいました。)

ウミショウブの中にもおもしろい魚が!

へコアユです。葉と見分けがつきませんが、画面の中に4匹います。ダイバーが近づくと、さり気なく(?)みんなで平行移動していました。
続いてフチドリカワハギ。上が茶色バージョン、下が緑バージョンです。
 

ユビエダハマサンゴには、4種類のテンジクダイがいます。

見づらいですが・・・この画面には「ネオンテンジクダイ」(尾びれの付け根に赤い点)、「イトヒキテンジクダイ」(目が青い)、「ウスモモテンジクダイ」が写っています。

中央下が「イトヒキテンジクダイ」です。

マンジュウイシモチの子供もいました。2匹写っています。



ショップの方では各ゲストのポイントが重ならないように配慮してくれますが、海が荒れているのでどうしてもポイントが限られてしまうとのこと。3本目は昨日と同じポイントでしたが、昨日よく見れなかった魚をじっくり見せてもらうという、「リベンジ」的ダイブを楽しみました。

今日のログ付けは「キッチン・イナバ」で。夕飯を食べた後だったので紫イモのソフトクリーム(別腹だね)をいただきました。三線の生演奏(島唄)もすっごくよかったです。(八重山の大会の優勝者とのこと)


【1月7日】
とうとうダイビング最終日を迎えてしまいました。今日も曇りがちで肌寒いです。ランチ休憩中にガイドさんがバケツにお湯を入れて「即席足湯」を~~~気持ちよかったぁ。

ハナゴイの根にて。
ポイント名通り、ハナゴイが群れている根です。他にもキンギョハナダイ、アカネハナゴイが群れていました。

キンギョハナダイの群れ。

エキジット直前、シロボンボンウミウシがいました。

なかなか見られないウミウシだそうです。白く透き通った体がきれいでした。白いボンボンが体中についている感じ・・・まさにその名の通りだと思いました。

外離南(そとばなれみなみ)にて
Iちゃんがサンゴの上のアカメハゼを発見。私もついでに撮ってみました。

奥の方に写っています・・・。

最終ダイブはGスポットで。
ここでもじっくりゆっくり潜らせてもらえました。
珍しいヌノサラシをみました。


根でのマクロ探しも、最高に面白かったです。ヒバシヨウジがいるはずだけど・・・私は見れずに終わってしまいました。

今日のログ付けは初日に夕飯を食べた「Kake・ta」で。3チーム合同でにぎやかに行いました。最後だからと、「西表らしいカクテル」をリクエストしてみました。

夜夫に電話すると・・・なんとぺこが「おかあさ~ん」と泣いているとのこと。今まではなんともなかったのに、今日の夜急に泣き出したそうです。ぺこは大丈夫だと思っていたけど、まだまだだったね。母としてものすごく反省した瞬間でした。ごめんね、明日帰るからね。・・・こぼーずは「快適そのもの」だそうです。(こぼーずの方が心配だったが・・・)

【1月8日】
今日で西表ともお別れ。
石垣島で買い物をするのに身軽でいたかったことから、荷物は着払いで発送していただくよう、宿にお願いしました。

今日も海況が悪くて上原航路が欠航のため、大原からの船に乗ります。その分慌しい出発でした。

一見穏やかそうな海ですが、防波堤の向こうには波が立っていました。

上原港を桟橋側から見たところです。

上原港より見るうえはら館です。

上原港でバスを待ち、小一時間バスに揺られて大原港へ。
その後、石垣行きの船に乗りました。

うう・・・石垣も寒い。石垣市街を歩く観光客はコートを着ている人がほとんどでした。

まずはあやぱにモールでお買い物。ここはアーケードになっていて、那覇の平和通りのミニ版といった感じです。
価格を偵察しつつ、何店かまわりながらお土産探しをしました。Iちゃんが「評判よかった」とお勧めする「塩ちんすこう」を買ってみました。
甘さの中に塩味が効いていて、他のちんすこうとは違ったおいしさです。
他にも、お菓子類や調味料などを買い込みました。(シークヮーサーふりかけを興味津々で買いました子供には「辛い」と不評でした。酸っぱい辛いでおいしいと思うけど・・・)
他に、子供達におもちゃを選びました。
ぺこには「黒ヒゲ危機一髪」の沖縄限定版。黒ヒゲがシーサーになっていて、大きさも四分の一くらいのものです。こぼーずには、沖縄版トミカ。“沖縄県警”と書かれたパトカーにも惹かれたけど、パトカーは持ってるし・・・で、ゴーヤーマンの書かれたタクシーにしました。(しかし高い・・・スーパーで買うトミカの3倍の値段でした)
     

昼食はあやぱにモールの港側近くにある「ゆうくぬみ」で八重山そばとぜんざい食べました。
ぜんざいは上に乗ったかき氷がサラサラで、なんとも言えない食感でした。

バスターミナルから路線バスに乗り空港へ。
Iちゃんは私の1便前を予約していましたが、これに空席があったので私が変更してもらって一緒に那覇まで向かいました。
那覇空港でIちゃんとお別れ・・・先に乗り込むIちゃんとギリギリのところまでおしゃべりしながら見送りました。

私は出発まで2時間以上あります。さてどうしよう・・・DFSへ行くにはちょっと時間が足りなさそう・・・とりあえず空港内のDFSで買い物。でもまだまだ時間が余ってます。ま、空港の外の空気も吸ってみようと思って、外に出てみました。石垣と違って那覇はよく晴れています。暑いっ!フリースなんて着ていられません。

そろそろゲートへ向かおうか・・・と空港へ戻りました。
出発フロアに降り立った途端、目を疑う光景が・・・「なんじゃこりゃぁ!」
手荷物検査を受ける人の列が延々と続いています。しょうがないから最後尾に並ぶけど・・・余裕をもっててよかったぁ。
じつに45分間、並んでいました。(退屈この上なかった~しかし、こんな混雑は初めてです。)
事前指定していた座席よりも前方でなおかつ通路側に変更してもらい、到着後はモノレール乗り場へと急ぎました。やはり内地は寒いっ!そして私の顔を見るなり泣き出したぺこに、ひたすらあやまり続けたのでした。

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