…ここ数日、久しぶりに実際に会って話をする人が幾人かいてね…。
それはそれで、かなり面倒な事でもあったりはするが…ひでぇのは目の前にいるのに「気付かない…」ってのが幾人かいたり…。
ネット上では毎日に近く…って人もいたりはするが、そうでない人もおり、そうした人は私がかくかくしかじかな事になっていた事すら初耳な人もいて、暫く振りに会った人の中には、私がそうした事を経て、現在の容姿に変わっている事すら知らない人もいるのである…。
「ええっ!! 何それ!! どーしちゃったの!!」
「お、おまえ…何したっ! 何したんだ!?」
「あ、アンタ…誰? 誰なのさ?!」
「だ、ダメじゃないっ! それっ!」
…いちから話さないとダメなのであるが…それもそもそもは私がそうにもなってしまったワケだから、致し方ないが…一様に驚かれる…。現在の体重、入院時の体重を話すと、もっと驚かれる…。
「だってよ? この間会った時は元気だったじゃん? その2日後に倒れて、2ヶ月しか経ってないのに?」
「何したらそんなに痩せるの? 何されたの? 何飲まされたの?」
…別に、ショッカーにさらわれて改造されたワケでは無いのだが、そうした事に近い驚きがある様だ…。不徳の致す所でもあるので、かくかくしかじかに説明はするのだが…
「…デブじゃなくなった…」
って事に違いは無いみたいだ…。そうだ。2ヶ月とちょっと前は、遠慮なく、満遍なくデブ…って事に間違いもなく、そこに訂正も謝罪の必要も無く、しっかりと「デブ」であったのは事実だ…。
「え、でもうちのおじさんも同じ病気だったけど、全然痩せたりしなかったよ!!」
…そりゃそうだ…。心筋梗塞だからといって、痩せるなんて事にもなっていない。何キロ痩せなければならない…って事も、ここまで痩せろ…なんて事も言われたりしない。痩せた方がいい…って事だけは言われる。
胸を開けて、心臓を直接ごにょごにょ…って手術が必要な人は、それなりに入院期間が長くもなるから、痩せる場合もあったりはするだろうけれど、概ねあまり変わらない印象を受ける…。
「…痩せるのではなく、血液を良くして、標準的な血液になるように…」
って話をしても、あまりピンと来ない様子…。そりゃそうかもな。当人だって、言われるほどスマートになっているとも考えちゃいなかったんだから…。
「…なんか、別の病気で、もう死んじゃうんじゃないの? 大丈夫なの?」
「…あー。そりゃあるかもな…。」
…残念だが、今の所はそうした恐れも無いみたいだ。比較的元気で過ごしており、困る事にもなっていない…。
「でもすげーな…心筋梗塞ダイエット…!!」
…縁起でもない命名すんじゃねぇ…。だとしたら一か八かじゃねーか。しかも、著者は2回もあの世を覗きに出掛けてるじゃねーか…。
「わ。すげー! 三途の川あんだ! お花畑も!」
「いやぁーーー!!」
…覗きに行っただけで、ちゃんと帰って来ている。ERの人がそうしてくれたお陰で、あっちまで行っちゃったワケでは無い…。
久々の再会をかなりビックリさせてしまったが、あれこれの労をねぎらってもらえ、何を食べても良い…って事になったのだが、ファミレスでは「サラダ」以外に口にも出来ないだろうから、そうさせて頂いた…。
「え? んじゃ、何食ってんの? ほとんど食べられないって事?」
「お、おやつ全滅じゃん…そんなの…。ダメじゃん、それ…。」
…ああ、もうダメさ…。何もかもな…。
…そんなワケねぇよ…。肉も魚も食べているし、マズイのを我慢して食ってるなんて事もない。口にするモノは一応きちんと見定めてから…って事にしているだけである…。まぁ「おやつ」に限って言えば、全滅だったりはするが、時期を見て摂る事が出来る日も近かろう…。
そもそも、ダイエットじゃねぇ。これっぽっちもデブを卒業する気なんか全く無かったのだが、結果的にはそうなってしまった…って事だ。やってる事は日に10分の運動と食事の摂生…って事だけで、他に変わりも無い。痩せる為に何かをし続けている…って事も、ほとんどと言うか、全く無い。体を10分くらい動かした所で、カロリーを大きく消費しているワケでは無いし、そうした期待には全く応えられない程度の運動でしかない…。
「それで、そんなになっちゃうの? おかしくない?」
「えーー。私なんか全然痩せないよ…ダイエットしてるのに…!」
…んまぁ、見て頂いての通りにもなっているので、おかしい…と言われれば、そんな気もするが…リハビリの師に言われた通りに理に適った事にはなってもいる…。代謝が良くなれば、体重にも変化が訪れる…と。
この辺の話は長くなるので割愛するが、そうした話をすると…
「んじゃ、会社の通勤でも同じじゃないの?」
「そうよ。私、毎日30分はそうしている事になってるのに…!」
そうなのよ…。10分間の謎は確かにそこにあるのだ。前後にストレッチする事も加えてだが、正味10分間の運動の意味は、そもそもダイエットって事じゃない。有酸素運動で心肺機能に刺激を与えて…って事以外に目的が無い。
…だが、そうした僅かな運動であっても、継続する事で代謝と言う活動にスイッチが入る事は間違いない。そうした所に、食事の改善を…って事で、余分であろうモノは口にしない…って事を始めたら、体重がじわじわと落ちて来た…って事なのである。
「大病した私が言うのもなんだが…そうした取り組みをしてみると、もしかしたら同じ結果になるかもしれないよ…運動を欠かさない事と、今の体に余分だと思われる、体に余っているモノがあるなら、それになるような食材、もしくはそのものズバリを食べない…とかね…」
むしろ…健康とされる人にはオススメ出来ない。それだけ、偏った食事だし、バランスなんか取れてもいない。
ただ、痩せる…って事に付いて考えれば…概ね、余剰な脂肪分の消費が目的だろうから、自分にどれくらい脂肪分が余っているのか正しく知る事も大切だし、日々食べているいろんなモノにどれだけの塩分・糖分・脂肪分が含まれていて、毎日どれだけ口にしているのか知っておくのは悪くない。
「んで、そんなに変わったかね? 自分じゃそれほど変わったとは思えないんだが…」
…やはり…以前とは比較にならない…って答えである…。単に「デブじゃなくなった…」以上のインパクトはあるみたいだ…。それ故に、何か他の悪い病気に…って考えもあったりするらしい…。
「ホリエモンほどじゃないけれど、近いものがある…!」
って感想の人もいた。彼も出所してかなり細くなった姿を披露したみたいだが、悪い方法で細くなったワケでもない。人間、余って余分なモノを捨てると、それなりに容姿は変わるんであるな…。
細くなった私はどうか? と尋ねると…
「なんだか、しっくり来ない…」
「…デブしか知らないから、デブじゃないと困る…」
…都合の良い連中だな…。まぁ、突然そうにもなったに等しいから、そうした事なんだろう。
…帰り際、暗くなって鏡みたいになった大きなガラスに自分の姿を見る…。
それほど変わった感じもしないんだけれどなぁ…幅も高さもなぁ…あ。奥行きかぁ…これだな! 奥行きは確かに薄っぺらくなっている。前は、幅と同じかそれ以上にあったのだが…。やや! 薄いぞ…オレ…。
でも…そこ以外にはそれほど痩せた…って感じがしない…。少しはスッキリしたとは思うが…それほどだとも思わないんだけれど…あと10kgも痩せたら、劇的に変わるのかもしれないな…。だが、そこが目指す目標じゃない。
「血な。血をな、正常にしないと、糖尿病の気…って言われて、大騒ぎになっちゃうのよ…見掛けがどうのこうのじゃないの!」
そう、ご馳走になった彼ら彼女らに言ってみたが…彼ら彼女らがその意味を判るには…実際にそうした宣告でもされなきゃ判らないんだろうな…と、思う…。自分もそうだったからな…。
それはそれで、かなり面倒な事でもあったりはするが…ひでぇのは目の前にいるのに「気付かない…」ってのが幾人かいたり…。
ネット上では毎日に近く…って人もいたりはするが、そうでない人もおり、そうした人は私がかくかくしかじかな事になっていた事すら初耳な人もいて、暫く振りに会った人の中には、私がそうした事を経て、現在の容姿に変わっている事すら知らない人もいるのである…。
「ええっ!! 何それ!! どーしちゃったの!!」
「お、おまえ…何したっ! 何したんだ!?」
「あ、アンタ…誰? 誰なのさ?!」
「だ、ダメじゃないっ! それっ!」
…いちから話さないとダメなのであるが…それもそもそもは私がそうにもなってしまったワケだから、致し方ないが…一様に驚かれる…。現在の体重、入院時の体重を話すと、もっと驚かれる…。
「だってよ? この間会った時は元気だったじゃん? その2日後に倒れて、2ヶ月しか経ってないのに?」
「何したらそんなに痩せるの? 何されたの? 何飲まされたの?」
…別に、ショッカーにさらわれて改造されたワケでは無いのだが、そうした事に近い驚きがある様だ…。不徳の致す所でもあるので、かくかくしかじかに説明はするのだが…
「…デブじゃなくなった…」
って事に違いは無いみたいだ…。そうだ。2ヶ月とちょっと前は、遠慮なく、満遍なくデブ…って事に間違いもなく、そこに訂正も謝罪の必要も無く、しっかりと「デブ」であったのは事実だ…。
「え、でもうちのおじさんも同じ病気だったけど、全然痩せたりしなかったよ!!」
…そりゃそうだ…。心筋梗塞だからといって、痩せるなんて事にもなっていない。何キロ痩せなければならない…って事も、ここまで痩せろ…なんて事も言われたりしない。痩せた方がいい…って事だけは言われる。
胸を開けて、心臓を直接ごにょごにょ…って手術が必要な人は、それなりに入院期間が長くもなるから、痩せる場合もあったりはするだろうけれど、概ねあまり変わらない印象を受ける…。
「…痩せるのではなく、血液を良くして、標準的な血液になるように…」
って話をしても、あまりピンと来ない様子…。そりゃそうかもな。当人だって、言われるほどスマートになっているとも考えちゃいなかったんだから…。
「…なんか、別の病気で、もう死んじゃうんじゃないの? 大丈夫なの?」
「…あー。そりゃあるかもな…。」
…残念だが、今の所はそうした恐れも無いみたいだ。比較的元気で過ごしており、困る事にもなっていない…。
「でもすげーな…心筋梗塞ダイエット…!!」
…縁起でもない命名すんじゃねぇ…。だとしたら一か八かじゃねーか。しかも、著者は2回もあの世を覗きに出掛けてるじゃねーか…。
「わ。すげー! 三途の川あんだ! お花畑も!」
「いやぁーーー!!」
…覗きに行っただけで、ちゃんと帰って来ている。ERの人がそうしてくれたお陰で、あっちまで行っちゃったワケでは無い…。
久々の再会をかなりビックリさせてしまったが、あれこれの労をねぎらってもらえ、何を食べても良い…って事になったのだが、ファミレスでは「サラダ」以外に口にも出来ないだろうから、そうさせて頂いた…。
「え? んじゃ、何食ってんの? ほとんど食べられないって事?」
「お、おやつ全滅じゃん…そんなの…。ダメじゃん、それ…。」
…ああ、もうダメさ…。何もかもな…。
…そんなワケねぇよ…。肉も魚も食べているし、マズイのを我慢して食ってるなんて事もない。口にするモノは一応きちんと見定めてから…って事にしているだけである…。まぁ「おやつ」に限って言えば、全滅だったりはするが、時期を見て摂る事が出来る日も近かろう…。
そもそも、ダイエットじゃねぇ。これっぽっちもデブを卒業する気なんか全く無かったのだが、結果的にはそうなってしまった…って事だ。やってる事は日に10分の運動と食事の摂生…って事だけで、他に変わりも無い。痩せる為に何かをし続けている…って事も、ほとんどと言うか、全く無い。体を10分くらい動かした所で、カロリーを大きく消費しているワケでは無いし、そうした期待には全く応えられない程度の運動でしかない…。
「それで、そんなになっちゃうの? おかしくない?」
「えーー。私なんか全然痩せないよ…ダイエットしてるのに…!」
…んまぁ、見て頂いての通りにもなっているので、おかしい…と言われれば、そんな気もするが…リハビリの師に言われた通りに理に適った事にはなってもいる…。代謝が良くなれば、体重にも変化が訪れる…と。
この辺の話は長くなるので割愛するが、そうした話をすると…
「んじゃ、会社の通勤でも同じじゃないの?」
「そうよ。私、毎日30分はそうしている事になってるのに…!」
そうなのよ…。10分間の謎は確かにそこにあるのだ。前後にストレッチする事も加えてだが、正味10分間の運動の意味は、そもそもダイエットって事じゃない。有酸素運動で心肺機能に刺激を与えて…って事以外に目的が無い。
…だが、そうした僅かな運動であっても、継続する事で代謝と言う活動にスイッチが入る事は間違いない。そうした所に、食事の改善を…って事で、余分であろうモノは口にしない…って事を始めたら、体重がじわじわと落ちて来た…って事なのである。
「大病した私が言うのもなんだが…そうした取り組みをしてみると、もしかしたら同じ結果になるかもしれないよ…運動を欠かさない事と、今の体に余分だと思われる、体に余っているモノがあるなら、それになるような食材、もしくはそのものズバリを食べない…とかね…」
むしろ…健康とされる人にはオススメ出来ない。それだけ、偏った食事だし、バランスなんか取れてもいない。
ただ、痩せる…って事に付いて考えれば…概ね、余剰な脂肪分の消費が目的だろうから、自分にどれくらい脂肪分が余っているのか正しく知る事も大切だし、日々食べているいろんなモノにどれだけの塩分・糖分・脂肪分が含まれていて、毎日どれだけ口にしているのか知っておくのは悪くない。
「んで、そんなに変わったかね? 自分じゃそれほど変わったとは思えないんだが…」
…やはり…以前とは比較にならない…って答えである…。単に「デブじゃなくなった…」以上のインパクトはあるみたいだ…。それ故に、何か他の悪い病気に…って考えもあったりするらしい…。
「ホリエモンほどじゃないけれど、近いものがある…!」
って感想の人もいた。彼も出所してかなり細くなった姿を披露したみたいだが、悪い方法で細くなったワケでもない。人間、余って余分なモノを捨てると、それなりに容姿は変わるんであるな…。
細くなった私はどうか? と尋ねると…
「なんだか、しっくり来ない…」
「…デブしか知らないから、デブじゃないと困る…」
…都合の良い連中だな…。まぁ、突然そうにもなったに等しいから、そうした事なんだろう。
…帰り際、暗くなって鏡みたいになった大きなガラスに自分の姿を見る…。
それほど変わった感じもしないんだけれどなぁ…幅も高さもなぁ…あ。奥行きかぁ…これだな! 奥行きは確かに薄っぺらくなっている。前は、幅と同じかそれ以上にあったのだが…。やや! 薄いぞ…オレ…。
でも…そこ以外にはそれほど痩せた…って感じがしない…。少しはスッキリしたとは思うが…それほどだとも思わないんだけれど…あと10kgも痩せたら、劇的に変わるのかもしれないな…。だが、そこが目指す目標じゃない。
「血な。血をな、正常にしないと、糖尿病の気…って言われて、大騒ぎになっちゃうのよ…見掛けがどうのこうのじゃないの!」
そう、ご馳走になった彼ら彼女らに言ってみたが…彼ら彼女らがその意味を判るには…実際にそうした宣告でもされなきゃ判らないんだろうな…と、思う…。自分もそうだったからな…。