おせっちゃんの今日2

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Tや、こまいけえ

2020-12-09 17:01:48 | 思い出

月曜日から台所に取り掛かりました。主婦が最もいやと思う仕事の一つ、換気扇は月曜日にやりあげました。年寄り二人の食事で、油物は少なく、思ったよりうまくいきました。換気の羽は、その手前で細かい網状の板でガードしてありますから、その3枚のパネルさえ綺麗にすればOKです。倉庫に大きなプラスチックのタライがあります。それに湯を満たし、粉石けんと酸素系漂白剤を入れて溶かし、それにつけてしばらく置いておくと油汚れは浮いてきます。ブラシでこすると案外上手く取れます。もうずっと前に、新聞に出ていた方法です。私は長年これでやっています。

換気扇が上手く行ったことに力を得て、今日はシステムキッチンの棚に取り掛かりました。そこで大誤算。毎日使う所だし、さすがの私もそんなに汚くはしてないはず、楽勝だね。棚の扉が油じみているのをふき取ればいいかな、と考えていました。ところが、脚立に上って高い所から見ると、棚の置き面がまあ!よごれていること!!。そう言えば二けたの年数、汚れてはいないと思って、見ることもしなかった。チビの私は下から見上げ、棚の下面ばかり見ていたのでした。わ~あ、これはいけない。不要なものの整理も兼ねて、大掃除。

そこで、実家の父母を思い出しました。両親は凸凹夫婦でした。父は明治生まれにしては背が高く、ほっそりしていました。母は丸まっちい小柄な人でした。父は癇性で気短な人、母はややのんびりした人でした。

「Tや、お前はこまいけえ(小さいから)見えんのじゃろうが、棚の上は埃だらけでよ」
「そうでありますか。わたしゃあ、気になりませんが」

凸凹夫婦は会話も凸凹でした。

「Tや」。父は母を呼ぶのに名前に「や」を付けて呼んでいました。姑が「おせっちゃんのお父様は優しいですね、Tや、Tやと可愛がっておいでですね。私はそんな呼ばれ方はしたことがありません」と言ったことがありました。
果たして愛情深い「や」だったのかな?二人とも強情で、わがままなところもあって、子供の前でも言い合いをしていましたが。

今日は、台所半分で午前中は過ぎました。一度に作業の出来る体力ではありませんので、午後は年賀状刷り。