じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

PET-CT (1)

2007年07月04日 | 前立腺がん

PRTCT検査を受けることにした。Img011

PET検査はブドウ糖に放射線を発生する物質をつけた「18F-FDG」という薬剤を静脈注射で使用する。がん細胞は細胞内の活動が盛んで、正常細胞の数倍のブドウ糖を摂取する性質があるので、その集積した部分から発せられる放射線の量を精密測定することで、全身の小さながんも発見できるというもの。PET-CTはさらにこれをCTと組み合わせ、部分的に精密検査が出来る。

数年前に開発され注目されたが、前立腺がんなど一部のがんは発見できないとか、検査だけの場合は保険が適用されず高価であることなど制約もあった。

肺にある変な陰影がこのところジワジワと大きくなっている兆候があって、前立腺がんからの転移か、それとも肺がんか、主治医も判断が付けられないので念のためにと主治医にも勧められやってみることにしたのである。

隣町の総合S病院を訪れる。

最近導入されたPET-CTは専用の新しい検査棟がつくられて、応対も懇切丁寧であった。保険適用で費用も3万円程度で済むらしい。

いつでもご希望の日に検査を受けられますよ、とまだ導入直後で認知度も低いとみえる。善は急げと週末に予約した。診断の手がかりになることを期待している。

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大豆製品効果

2007年03月17日 | 前立腺がん
健康やダイエットに関するテレビ放送は枚挙にいとまが無い。前回のあるある納豆事件ではスーパーの店頭から納豆が消えたそうだから、その影響は予想外に大きい。結末はなんともお粗末極まりなかった。それにしてもイソフラボン、美容と健康にもてはやされ続けているが、今回それが我らの前立腺がんに効くとは。
自分はめったなことには乗ったり浮かれたりはしないが、それでも前立腺がんに効果ありと目に留まるとやはり自然と注目してしまう。

Pict0250_1

3月17日付けの新聞「前立腺がんに大豆製品効果」厚生省研究班調査
「味噌汁や豆腐などの大豆製品から大豆イソフラボンをよく摂取する人は、他の臓器に広がらない限局性の前立腺がんにかかるリスクが余り取らない人の半分ほどに低くなる」とある。でも「かかる」リスクが低くなるって・・予防効果? それなら手遅れだけど・・・。

読んでいると記事の最後の方で、国立がんセンター予防研究部の倉橋典絵研究員が「大豆イソフラボンは限局性の前立腺がんの進行を遅らせる作用があると考えられる。食事からバランスよく採って欲しい」と、ちょっと期待できる言い方である。なんてったって国立がんセンターのお墨付きだもの。0703172
とはいえ、これまでも納豆、豆腐、味噌汁など大豆製品は人並み以上、ほぼ毎日とっていたもの、今更ではある。



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前立腺がん その後

2007年01月26日 | 前立腺がん
前立腺がんが発覚して5年半、放射線治療後4年半、そして内分泌(ホルモン)治療を中断して二年が経過した。低値で落ち着いていたPSAが徐々に増加して、前回(昨年11月)ついに3.53にまで上がってきた。今回の診察では治療再開と腹を括って診察に望んだ。朝9時半に受付をし、血液検査と胸部腹部のCTを先に済ませ、長い待ち時間の後いよいよ診察、検査結果・・・・PSAは1.96、思わず顔がほころんだ。

ところが、例の右肺の陰影がまた大きくなっていた。点だったものがこの一年余で1cm大に肥大しているという。ちょうどホルモン治療を止めてPSAが徐々に増加している時期と符合しているから主治医も転移の疑いが捨てきれないという。「疑い」というのは、肺への転移がんの場合大抵は丸い形をしているが、これはいびつな形をしていてどうも疑問が残る、といわれた。次回1ヶ月後に再度CTで様子を見ましょう、その結果でホルモン治療を再開します。そして病巣が少しでも縮小するようであれば転移だといえる・・とまた先延ばし。でもこれは転移と断定されるよりもまだ救いがある。

念のため専門の先生に画像を見ていただきましょうと、続いて呼吸器内科に廻された。またまた長い待ち時間の挙句、何のためか単純X線写真を撮らされ、内科医の診察。
それによると、確かにこれは異常であるが画像だけからは診断は出来ない、確定するには気管支鏡か挿針による生検が必要、しかし血管に囲まれた場所でどちらもかなり難しい。
1ヶ月後にCTをやるのであればこちらとしても、その結果を待ちたい・・・・と。

どうもスッキリしない、もやもやが残る診察結果だった。

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サイネン

2006年11月14日 | 前立腺がん
無意識にアクセルを踏む足に力がはいり、車をごぼう抜きに追い越していた。
多分もしも人が見れば、下唇をかんでかなり深刻な顔つき、前方の一点を見つめてがむしゃらな運転をしていたのでしょう。「サイネン」という言葉が脳裏を占めて・・
高速道路瀬戸大橋、午後5時をとっくに過ぎて夕日はすっかり海に沈んでいました。

朝の計画では、診察後岡山か倉敷でどこか紅葉を探索して、帰りには瀬戸大橋の与島PAに寄って夕日を撮影してこよう、などと考えていたものです。
それが、検査と待ち時間、診察にたっぷり1日かかり、終わったのが午後4時半、朝食も昼食も摂らずおなかが空いているのも忘れてぶっ飛ばしていた。
ハッと我に返りスピードを落とす。

最初のがんの告知の際には、もっと深刻で頭が真っ白になり、暫らく尾を引いた。
その後何ら自覚症状もなく、ホルモン治療と放射線治療によって腫瘍マーカー(PSA)値が改善されるにつれてがんなどすっかり忘れてしまうほどになり、前立腺がんなどというモノは、成人病の一つ、程度の軽い気持ちでこの4,5年過ごしてきたものでした。

それが今日の検査と診察結果で一撃を食らった、というわけです。
主治医はPSA値を告げながら、「男性ホルモンが立派に回復しましたね」などと言った。
「先生、それは再燃ということですか」と問い返すと、そうかもしれませんが・・・・
さらに胸部CTスキャンの結果をパソコンで何度も何度もスキャンさせ、前回(4月)の写真と比較しながら首をひねっている。画面には放射線科からの所見コメントが数行に渡り書かれていて、傍目には読み取れないが異常ありの様子。
何度か往復スキャンさせた後、ある写真を止めて前回の画像と比較する、素人目にも明らかな差異がわかる。左肺の胸側上部のそれと分かる陰影が4月のものよりも大きくなっていた。「これねえ・・・」というだけでなにも言わない。
「骨シンチの方はまったく異常なし」医師はこれにはやたら自信をもって告げられた。
喜んでいいのか・・・・
今日のところははっきり再燃とは告げられなかったが、しっかり覚悟はしておかねば。
がんと判って何事もなく丸5年が経過した。これから正念場を迎えることになるのかも知れない。

0611121
煙突の天辺に生えているのは、「イヌビワ」と「カワラヨモギ」らしい。



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