昨日きょうと暖かで、春雨のような雨に煙突山がけぶってみえる。
妻は今週も外泊が出来た。
昨夜半、二階で寝ている私の携帯が鳴った。
「直ぐに来て」階下の妻からである。
急いで駆け降りると、半泣きで横たわっていた。
ベッドから誤って落ち、手摺差込口の突起部でわき腹を強打したらしい。
見ると擦過傷で出血はしていないのでホッとする。後で内出血が出ないか少し心配。
なにしろ血小板が今 2×104 前後なので出血がもっとも怖い。
安全設計してある病人用ベッドも思わぬ突起(丸めてあるが)があるものだ。
痛み止めの薬を飲むため、起き上がろうとした際にバランスを崩して横へ落ちたのだと言う。
その痛みも重なって、昨夜は眠れなかったようだが、心配した内出血もなかった。
今日はお粥を少し食べた後、殆ど眠り続けている。
軽い譫妄なのか、手をかざしたり うわ言が多く、傍で見ていると哀れをよぶ。
目を覚ましている時は割りとしっかりとしていて、お見舞いの方はすっかり安心され
るのだが・・・・起き上がるにも時に介助が必要になっている。
時間の過ぎ去る恐怖と、一方では桜の季節を待ち望んでいる希望、この矛盾。