じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

ひと時華やぐ

2009年03月07日 | 急性骨髄性白血病

歩くのもやっと、今週は無理か と考えていた週末外泊だったが、車椅子を使い帰った。

久しぶりの晴れ間となり風もない。

  

「午後に約束してあるの、どうしても出かけたいの」と言う。

友人の喫茶「レジュウノア」の仲間は妻にとって姉妹のような存在であった。

折に触れ本当に細やかで控えめな気遣いをしてくれる。

その喫茶店、今月限りで閉店するので是非行ってあげたいというのだった。

  

どうしてもと言うなら行かせてやりたい。

いつもならパジャマの上にダウンコートを羽織るだけなのに

妻の希望で、今回は娘と2人がかりで外出着に着替えさせる。

浮腫んだ足にストッキングを鋏で裂いて履かせたが、ついに靴は履けなかった。

ちぐはぐだがスリッパにする。

  

0903071_2 私も何度か行ったことがある、それはそれはセンスの良い洒落たお店だった。

今回ファイナルフェア、蒐集した何組もの古雛が飾られ、早咲きの桜がしつらえてあった。

  

仲間が揃って迎えてくれていた。

みんなに取り囲まれて、久しぶりの華やかな ひと時

妻の顔がほころび 目が生き生きしていて、私まで嬉しくて熱くなった。

  

ほんの10分か15分いて、名残惜しいが おいとまする。

「本当に良かったなあ、もっとゆっくりしたかった」

だが帰ってきた後、疲れてまた昏々と眠り続けていた。

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コメント (2)
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