つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

中庸

2013-03-10 23:59:53 | 日記
勤務先の近くにハイソな雑貨屋さんがいくつかある。
食器やインテリア関連の雑貨、リネン、アクセサリーなども置いていて、全般的に値段がとても高い。
他にも私はモロッコやトルコなどのエキゾチックな模様が好きなのだが、そういうものも置いてあることが多い。
アンティーク調のものが多く、質やデザインが重視されていて、デザイナーやスタイリストが時々このあたりのハイソな雑貨屋さんのことを取り上げているのを見ることがある。
ただ、中には「?」というものもある、値段やデザインや使い道について。
店内の2割程度はそのようなものだ。

そのうちの一つに、オルネドフォイユというお店がある。
アスティエドビラットという食器ブランドの品をたくさん取り扱っているので、私は勤務先が近くなる前にも何度か訪れたことがある。
このアスティエドビラットのカップが欲しくて、たぶん何度もここにも書いたことがあって、何度も買おうと思ったことがある。
しかし、私が気分で買うような値段ではなくて、またそれを置く側の空間も選ばれる気がして気が引けて買えない。
また、食器と食器が触れるときの柔らかい感覚が一番好きなところので、カップだけではなくソーサーも欲しいとなると、ソーサーだってカップの値段の3分の2くらいする。

ただ、買って買えない金額ではないのもまた事実なところで、いつか本当にそれを買いたいと思ったときに、と思い始めて既に5、6年は経過するだろうか。

ふらりとお店に立ち寄ると、ハイソな雑貨屋さんの匂いがする。
私が言うそれは、海外もののアロマキャンドルやボディクリームの匂い。

アシンメトリーなデザインのハチドリのピアスが素敵だったのだけれど、こちらもまた私が買うピアスの値段では全然なかった。
持ち手が銀色で、キッチュな黒のタータンチェックのマグカップがかわいかったのでひとつ買う。
インテリア雑貨ばかりを買っていた頃があるのだけど、随分と久しぶりにこういうものを買った気がする。

私も随分と高い化粧品を使うようになったもので、ある友人の影響を非常に受けているのだが、使っている各種が一気になくなると出費が激しい。
それでも私は化粧品にかけるお金は、同世代の女性に比べて低い方なのではないかと思っている。
本当は肌や髪のお手入れにはもっとステップ毎にそれぞれの何かを使うのだと思うけれど、色々と面倒なことをステップ毎省いてしまうので使っている化粧品の種類がおそらく極端に少ない。

例えば、化粧水、美容液、乳液、クリームがお肌のお手入れとしてセオリーだとすれば、私は中2つのステップをしない。
シャンプー、コンディショナー、トリートメントが髪のお手入れのオーソドックスなものだとすれば、これも中間のコンディショナーをしない。
メイクに関してもそんな感じである。

香りだとか、浸透性だとか、保湿力だとか、勿論違いはあれど、昔は値段に関わらずその化粧品が生み出す効能など大差ないと思っていた。
しかしながら、実際に高価なものを使ってみて一度、良い、となってしまうともうその質を落とせない。

私は割と植物の力について信じているので、植物のエキスを使用した化粧品だったりエッセンシャルオイルが好きだ。
香りも、それがそれでしか出せない香りを放つものだから、代替が利かないことが多い。
もっと言うと、ワインのようにその年の気候や熟成によって違ったりするものだからその化粧品ブランドが良いと言っても永続的に頼れるわけでもない。
しかも使うこちら側も老化するわけだから、ずっと合う、ということはそもそもない。

匂いや味や音や色や触り心地など、その人間の五感を捉えるものへは、本当に刺さってしまえばお金は惜しまれないことが多い。
人間の欲を突いたものの市場というのは、市場の大きさはまちまちだと思うけれど、継続性があるものだと思う。

寝ている間に目を酷くこすったようで、起きると見事なまでに眼が真っ赤だった。
出かける先々で「大丈夫?!」と聞かれ、ついでに「目が大きいと大変だね」と言われる。
そういうことなのだろうか。
そうではないと思うのだけど。
目が大きいと充血具合がよく見える、ということはそうかもしれない。

フライパンでネギ焼きを作っていたら、自分の腕を熱せられたフライパンに当ててしまう。
腕に焼印がついてしまった。

足の痣といい、目の充血といい、腕の火傷といい、負傷が多い春先。


流れ流れ流れ流れ
俺はここから眺めてた だけど
飛んで飛んで飛んでみよう
今飛び越えるか 泳ぎ切るか 力尽きるか

俺はきっと長くはいられないのさ
君はずっと目をつぶっていられないだろう

流れ流れ流れ流れ
俺はここから眺めてた だけど
闇が温かい光で溢れ
夢の音が君に届く朝
飛んで飛んで飛んでみよう
今飛び越えるか 泳ぎ切るか 力尽きるか