飲みやすい日本酒のことを「水みたい」と表することがあると思うけれど、私はそれについて実体感したことが今までなかった。
普段日本酒を飲まないし、たまに誰かが飲んでいるのをもらったりすることはあっても、美味しさについて考えたこともなかった。
そもそも、私はお酒の味が心底美味しいとは思って飲んではいない。
でも、昨日飲んだ日本酒は「水みたい」に美味しかった。
「味付きアルコール入りの水」といったところだろうか。
口当たりが軽いこと、水のようにさらりとして刺激がないこと。
そういうことなのか、という体感。
しかしながら、アルコール度数が高いということは、当然少量でも酔っぱらってしまう。
当然二日酔いにもなる。
久々に、気持ちが悪くなるほどで、横になるとそのまま寝てしまった。
寝てしまう私に、「お餅食べる?」と聞くと同時に座布団を二つ折りにして枕をくれたことをかろうじて覚えているが、「お餅食べる?」と聞かれた記憶はもしかすると私の妄想なのかもしれない。
「お餅食べる?」と聞いたのか、今度聞いてみようと思う。
お互いにとって、話したいことをある程度話したいように話せる人がいるということは、本当にありがたい。
その開示度は、互いに推し量りながら時間をかけて紡いでいくもので、私は一般的に言う人見知りではたぶんないけれど、当然みんながそうであるようにやっぱり人見知りだとは思う。
リラックスした反応ができるようになることも、気負わず話ができるようになることも、初めからいつもなるべく自然にやりたいと思いつつ、時間が経ってみて、最初の頃を思い返してみるとやはり関係値は徐々に上がっていくものだなと思ったりもする。
あと、他人に対する緻密な理解、というものも少しは積み上げていくことができるのだな、という気もする。
ある意味でとても信頼していて、ある意味で信頼していない。
信頼できない、ということを信頼している、そんな関係。
それでいい、それがいい。
少しでも、話したい話ができる、ということは、人生の中でもとても貴重で、とても重要なシーンだ。
そこにお酒は必ずしも必要ではないけれど、あった方が楽しい場合も確かにある。
それに、あった方が美味しくなる食べ物もたくさんある。
いただいたしいたけの原木にしいたけがびっしり生えた。
毎日霧吹きで水をあげて湿らせ、しいたけが原木から吹き出してくるのを観察していた。
寒い部屋にうっすらといつもしいたけの香りが漂った。
原木からひょこっと芽が出てからは、ぬおおお、と大きくなっていった。
驚くべき成長力で、菌の力を思い知ったわけだけれど、これに関しては心から愛おしいという気持ちが沸いてくることがなかった。
植物の若葉はあんなにも愛おしいのに。
おそらくこれは、見た目によるものだなと思う。
ぼこぼことごつごつと吹き出してくるしいたけは、ちょっとおどろおどろしい。
この後胞子を吐くらしいのだが、胞子を吐くと味が落ちるらしい。
それまでに刈り取ることはしいたけ栽培において重要事項なようなので、密集している小ぶりなしいたけすべてをはさみで刈り取った。
すぐには食べないので、そのままジップロックに入れて冷凍する。
石づきも食べられるらしい。
しいたけ祭りができそうなほど収穫できた。
何にして食べようか、シンプルにバターソテーなどがいいだろうか。
食べると愛おしくなったりするかもしれない。
この後は、一旦給水させて2~3週間休眠期間。
上手くいけば3回ほどこれが繰り返すことができるらしい。
傷ついたミントを千切った冬の朝
普段日本酒を飲まないし、たまに誰かが飲んでいるのをもらったりすることはあっても、美味しさについて考えたこともなかった。
そもそも、私はお酒の味が心底美味しいとは思って飲んではいない。
でも、昨日飲んだ日本酒は「水みたい」に美味しかった。
「味付きアルコール入りの水」といったところだろうか。
口当たりが軽いこと、水のようにさらりとして刺激がないこと。
そういうことなのか、という体感。
しかしながら、アルコール度数が高いということは、当然少量でも酔っぱらってしまう。
当然二日酔いにもなる。
久々に、気持ちが悪くなるほどで、横になるとそのまま寝てしまった。
寝てしまう私に、「お餅食べる?」と聞くと同時に座布団を二つ折りにして枕をくれたことをかろうじて覚えているが、「お餅食べる?」と聞かれた記憶はもしかすると私の妄想なのかもしれない。
「お餅食べる?」と聞いたのか、今度聞いてみようと思う。
お互いにとって、話したいことをある程度話したいように話せる人がいるということは、本当にありがたい。
その開示度は、互いに推し量りながら時間をかけて紡いでいくもので、私は一般的に言う人見知りではたぶんないけれど、当然みんながそうであるようにやっぱり人見知りだとは思う。
リラックスした反応ができるようになることも、気負わず話ができるようになることも、初めからいつもなるべく自然にやりたいと思いつつ、時間が経ってみて、最初の頃を思い返してみるとやはり関係値は徐々に上がっていくものだなと思ったりもする。
あと、他人に対する緻密な理解、というものも少しは積み上げていくことができるのだな、という気もする。
ある意味でとても信頼していて、ある意味で信頼していない。
信頼できない、ということを信頼している、そんな関係。
それでいい、それがいい。
少しでも、話したい話ができる、ということは、人生の中でもとても貴重で、とても重要なシーンだ。
そこにお酒は必ずしも必要ではないけれど、あった方が楽しい場合も確かにある。
それに、あった方が美味しくなる食べ物もたくさんある。
いただいたしいたけの原木にしいたけがびっしり生えた。
毎日霧吹きで水をあげて湿らせ、しいたけが原木から吹き出してくるのを観察していた。
寒い部屋にうっすらといつもしいたけの香りが漂った。
原木からひょこっと芽が出てからは、ぬおおお、と大きくなっていった。
驚くべき成長力で、菌の力を思い知ったわけだけれど、これに関しては心から愛おしいという気持ちが沸いてくることがなかった。
植物の若葉はあんなにも愛おしいのに。
おそらくこれは、見た目によるものだなと思う。
ぼこぼことごつごつと吹き出してくるしいたけは、ちょっとおどろおどろしい。
この後胞子を吐くらしいのだが、胞子を吐くと味が落ちるらしい。
それまでに刈り取ることはしいたけ栽培において重要事項なようなので、密集している小ぶりなしいたけすべてをはさみで刈り取った。
すぐには食べないので、そのままジップロックに入れて冷凍する。
石づきも食べられるらしい。
しいたけ祭りができそうなほど収穫できた。
何にして食べようか、シンプルにバターソテーなどがいいだろうか。
食べると愛おしくなったりするかもしれない。
この後は、一旦給水させて2~3週間休眠期間。
上手くいけば3回ほどこれが繰り返すことができるらしい。
傷ついたミントを千切った冬の朝