つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

銀の太陽

2015-09-24 01:24:37 | 日記
プールに行く。
まともに泳ぐのは何年ぶりだろう。
海水浴というか海が嫌いだし、水泳は着替えが面倒とか髪が傷むとか濡れるとかでそもそも好きではない。
まあでも、溺れない程度に普通には泳げる。

しかし、友人がホテルのプールで泳ぐために旅行に行きたいと言っていた話をきっかけに、何となく久しぶりに水の中に潜りたいという衝動が生まれ、その勢いでフィットネス用の水着とゴーグルを購入。
10年間で1度しか使っていないビキニも持ってはいるものの、Yahoo知恵袋などによるとスポーツジムなどではビキニを禁止しているところもあれば、禁止していなくとも場違いだというふうに書かれていた。

水着が届いて間もなく生理になって、水着は放置されていた。
潜りたい、泳ぎたいことを忘れないように、水着はしまわずに机の上に出しておいた。
ちなみに私は自分の家では年中シャワーのみなので水に潜るということは日常的に体験しづらい。

あとはもうここ何年も、自転車以外の運動、これも運動に入るかわからないが1日合計30分以上乗っていることは多いが、をさっぱりしない慢性的運動不足で、4kgの赤ちゃんを抱っこして筋肉痛だの、遠出して筋肉痛だの、10数分のバランスボールで筋肉痛だの、階段や坂道が辛いだの、身体のなまりが甚だしいことを食い止めたいという思いもある。
もう一つ、肩こりが酷いので、水泳は肩こりに効くと聞いたということもある。
身体は丈夫な方だけれど、健康維持はそろそろしておいた方が良い。

本当はスポーツをするなら単純な運動よりもバレーボールがやりたいけれど、如何せん大人数が必要であることや、爪を切らなくてはいけないことやケガをしてしまいそうなことを考えると続きそうにない。
何年か前、スポーツジムのランニングマシンもやったことはあるけれど、走っている最中に息切れで考え事と体がめちゃくちゃになってしまうし、単純に辛く、性に合わなかった。
ボールを追いかけるなどの目的なく、自分の体重を自分だけで支えて動くのがダメなのだと思う。
重力が辛い。

私の運動への意志が日常に組み込めるくらい、継続できるものが良い。

水は冷たいのか、私は今泳げるのか、足を攣らないか、どのくらい疲れるのか、プールはきれいなのか、人はどのくらいいるのか、どんな人がいるのか、とにかくいろんなことが気になったけれど、とにかく出かけてみる。

近くにあるプールで最も近いのが区民スポーツセンターだった。
このあたりは起伏が激しく、運動せねばという思いと裏腹に自転車で上り坂を上るのは嫌いなのと、またとても道に弱いのであまり出歩くことがなく、界隈の詳細を未だ全然知らない。

小石川植物園の素晴らしさもさることながら、こんなにも近くにこんなにも広く緑いっぱいの立派な施設があるのか。
私は東京が大好きだけれど、特にこのあたりが好きで、何があるとかないとかそういうことでもなくて、街並みや雰囲気やいる人たちが好きなのである。
近所の生徒さんもみな口を揃えてそう言う。

水着は予め着て行ったのでさささと着替えて、表示に従ってシャワーを浴びて腰湯に浸かり、塩素の匂い漂うプールサイドを歩く。
勝手が分からず、監視員に「ここから入ってもいいですか?」と聞くと「今は休憩中です」と言われた。
見渡すも何も、プールには誰も入っていなかった。
こういうとき、私は自分で思う以上に周りが見えていない。

休憩時間が終わり、ゴーグルをはめて、プールのはしごをゆっくりと降りる。
水は冷たくもなく温かくもなく、適温。

思ったよりも深いので、瞬間的に水の中に潜った。

水の中に潜っている音がした。

子どもたちが遊んでいるレーンで泳げることを確認して、25mを1往復、50m止まれない「完泳レーン」で泳ぐ。
クロールは少しやって疲れたので、あとは平泳ぎで。

2時間制500円なのだが、2時間で足りるかなと思っていたことは即打ち砕かれた。
3往復くらいして、ふぅ、結構泳げるな、と思って時計を見ると、プールに入って15分しか立っていなかった。
2時間なんてとても泳いでいられるわけがない。

しかし、浮力を借りていることと、頑張り過ぎないスピードで泳いでいることで、息が上がってもうダメだということもなかった。
泳ぐことは気持ちが良かった。

結局休みやすみ、合計1kmくらい泳いだ。

プールの後の心地よい疲労感は、いつになっても変わらない。
プール上がりの自転車に乗って吹かれる秋風は、遠回りして帰りたいくらいに爽やかだった。

しかし、顔が引きつって、そうも言ってられなかった。
全く頭になかったけれど、化粧水を持っていくべきだった。
顔を動かすとひび割れてしまいそうだったので、顔を微動だにさせずに自転車をこぐ。
帰宅して、乾いた鉢植えに水をやるように、化粧水を浴びる。

水着を洗濯機に入れて、使ったゴーグルを不意に見ると、「Remove protective film before use」のようなことが書いてあった。
視界が曇っているなと思ってはいたけれど、これを付けたまま泳いでいたからなのか。

また近々泳ぎに行きたい。
そう思えていることは嬉しいことだ。
これから迎える寒い冬にも勝てるくらい、私の泳ぎたい意志が沸き続いてくれるといい。



色もなき風の仕業の白髪かな




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2 コメント

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Unknown (mivela)
2015-09-24 09:52:30
泳ぐのいいよね。人間って、水の中にいたんだなぁって感じる。私も水着買って1回ジムで泳いだら、妊娠発覚してそれ以来行けてない。再開しようかなー
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Unknown (tsubomi)
2015-09-24 13:02:20
空気中と比べると確かに動きづらいんだけど、水の中にいることだけの状態を思うと結構自由に動けるんだなあっていう感じした。
水泳おすすめって言うにはまだまだだけど、なかなかおすすめよ。
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