携帯を落としてしまった。
おそらく、ポケットに入れたまま自転車に乗って、スルリと出てしまったのだ。
ハッと気づいたときに、来た道を戻ってみたけれど、雨も降っていて見つかるはずもなかった。
ポケットを信用し過ぎてしまった。
物理的に言って、そりゃあ落ちることもあるだろうことは容易に想像できるけれど、このポケットを付けた人はきっと携帯電話などをポケットに入れるだろうという予測と、その予測の上の実験を繰り返していてくれるだろうという、都合の良過ぎる訳の分からない期待を持っていたのだった。
いや、そんなことは別に本気で信じていたわけではない。
きっといつか落ちるだろうとは思っていた。
フリーランスとしては、本当にまずい。
とりあえず友人との約束があったので、自宅に戻り、PCを開いてFacebookで連絡を取る。
動揺はしていたけれど、以前洗濯機で洗ってしまったとき、以外にすんなりさまざまなデータが戻ったので何とかなるだろうとは思った。
しかしながら、データをダウンロードしたり同期したりログインしたり、想像するだけでも骨が折れる。
あと、自分で撮った写真はバックアップがあるものの、いつも眺めているLINE上にしか保存していない姪の写真がなくなってしまうことは何だか衝撃が大きかった。
auショップに出向き、誰も人がいなかったのですぐに対応してくれた。
もう端末代の分割支払いは終わっていたので、新規でiPhone6にする、6Plusは手に大きすぎた。
音楽のデータ量も増えて既に全部を同期できなくなっているので128GB、色はなんとなくゴールド。
購入は程なくして完了、ルノアールに入って充電をしながら、元通りにアプリをダウンロードする。
既に15時半のブランチに、フレンチトーストを食べる。
あぁ甘すぎる、とちょっと泣きそうになった。
ついでに、案じていた通り、各種メールアドレスのパスワードが全然一致せずログインができなくて、また泣きそうになる。
まあそれでも、ほぼ元通りになった。
ポケットはもう信じない。
レディオヘッドをとても久しぶりに聴いてみたら、何だかとても面白い。
かつて無闇に心を乱されてしまってから、すごく意識的に避けてきた。
しかしながら、今私はあまりこれについて動じなくなって、そうしたらきっとこれは音楽的によくできているのだな、なんて思うようになった。
連続して聴いていたヴァン・ヘイレンの切り替わり時点で、ちょっと笑ってしまった。
私が知りたいのが音楽そのものかどうか未だによく分からないけれど、音楽はやっぱり、やっぱり知りたいのである。
枕抱きユーカリの森で眠るぼく
おそらく、ポケットに入れたまま自転車に乗って、スルリと出てしまったのだ。
ハッと気づいたときに、来た道を戻ってみたけれど、雨も降っていて見つかるはずもなかった。
ポケットを信用し過ぎてしまった。
物理的に言って、そりゃあ落ちることもあるだろうことは容易に想像できるけれど、このポケットを付けた人はきっと携帯電話などをポケットに入れるだろうという予測と、その予測の上の実験を繰り返していてくれるだろうという、都合の良過ぎる訳の分からない期待を持っていたのだった。
いや、そんなことは別に本気で信じていたわけではない。
きっといつか落ちるだろうとは思っていた。
フリーランスとしては、本当にまずい。
とりあえず友人との約束があったので、自宅に戻り、PCを開いてFacebookで連絡を取る。
動揺はしていたけれど、以前洗濯機で洗ってしまったとき、以外にすんなりさまざまなデータが戻ったので何とかなるだろうとは思った。
しかしながら、データをダウンロードしたり同期したりログインしたり、想像するだけでも骨が折れる。
あと、自分で撮った写真はバックアップがあるものの、いつも眺めているLINE上にしか保存していない姪の写真がなくなってしまうことは何だか衝撃が大きかった。
auショップに出向き、誰も人がいなかったのですぐに対応してくれた。
もう端末代の分割支払いは終わっていたので、新規でiPhone6にする、6Plusは手に大きすぎた。
音楽のデータ量も増えて既に全部を同期できなくなっているので128GB、色はなんとなくゴールド。
購入は程なくして完了、ルノアールに入って充電をしながら、元通りにアプリをダウンロードする。
既に15時半のブランチに、フレンチトーストを食べる。
あぁ甘すぎる、とちょっと泣きそうになった。
ついでに、案じていた通り、各種メールアドレスのパスワードが全然一致せずログインができなくて、また泣きそうになる。
まあそれでも、ほぼ元通りになった。
ポケットはもう信じない。
レディオヘッドをとても久しぶりに聴いてみたら、何だかとても面白い。
かつて無闇に心を乱されてしまってから、すごく意識的に避けてきた。
しかしながら、今私はあまりこれについて動じなくなって、そうしたらきっとこれは音楽的によくできているのだな、なんて思うようになった。
連続して聴いていたヴァン・ヘイレンの切り替わり時点で、ちょっと笑ってしまった。
私が知りたいのが音楽そのものかどうか未だによく分からないけれど、音楽はやっぱり、やっぱり知りたいのである。
枕抱きユーカリの森で眠るぼく