花屋さんに会社の榊を買いに行く度に私は色とりどりの花たちに目を奪われて、榊どころではなくなってしまう。
今は小ぶりなバラと大ぶりなダリアが色それぞれにたくさん並んでいる。
帰宅するまでにあと何時間かかるかわからない。
買ってはいけない、といつも何とか自分を制する。
それに、先週の日曜日に新しい花たちを迎え入れたばかりだ。
前からやりたかったカスミソウだけの花束。
束といっても、1本の茎から幾重にも派生していくので、買ったのは2本。
根元の方から見上げると、1本の大木のようにもくもくと広がっている。
カスミソウは、花束の補足的役割で、主役になっているのを見たことがない。
だから主役にさせてあげたかった、というわけでは全然なくて、私にはカスミソウがとても派手で存在感のある花だと思っている。
広がり方も大胆であり、茎は針金のように細いのに強い。
一つひとつの花は小さいけれど、こんなにたくさんの花が咲くのも珍しい。
肉厚で色の濃い花びらの花が好きな私だけれど、派手さで負けていないカスミソウも結構好きだ。
肉厚さと派手さで言ったら胡蝶蘭もそうだが、なぜか私は胡蝶蘭はあまり好きではない。
花自体か、花全体が放射状に開くものが好きなのだと思う。
ティッシュをほんの少しだけ千切って丸めたみたいな小さなカスミソウの花は、あまりにもたくさんあって、その一つひとつはあまりにもそっと咲くから、動いているかどうかはよくわからない。
でも、まだ咲いていない正露丸の粒ほどの固い蕾は、小さいなりに膨らんで緩んで、花を咲かせる。
一見、全体的に乾いているように見えるカスミソウも、触れてみるとしっかりと水分を湛えていて、生が通っていることにまた少し気圧される。
2本だけ別で買った元気なオレンジ色のガーベラをカスミソウと合わせると、カスミソウの細く屈強な蜘蛛の巣のような茎に捕らわれてガーベラが出られなくなった。
内祝でもらったデザートワインのハーフボトルが終わったからそれに生ける。
バックを黒で撮りたいのだけれど、黒を用意できない。
ベルベットが良いと椎木さんが言っていたから、布を買ってもいいのだけれど、その他の興ざめなものが写ってしまわないほどの空間が私の部屋にはない。
私の撮る写真で、空をバックにして見上げて花を取っている構図が何枚もあるが、それはこの構図でしか他のものを写さない方法がないからだ。
接写が多いのも、アップで撮るのが好きということもあるのだが、被写体で画面を埋めることができるからという理由も大きい。
場所があれば、もっと花と色を撮りたい。
ちなみに今日の花は、先日の結婚式でいただいた、ライトな黄緑の菊と、真紅のモカラ。
菊もモカラも長持ちだ。
植物の曲線は艶めかしい。
いつか世界最大の花畑に行きたい。
今は小ぶりなバラと大ぶりなダリアが色それぞれにたくさん並んでいる。
帰宅するまでにあと何時間かかるかわからない。
買ってはいけない、といつも何とか自分を制する。
それに、先週の日曜日に新しい花たちを迎え入れたばかりだ。
前からやりたかったカスミソウだけの花束。
束といっても、1本の茎から幾重にも派生していくので、買ったのは2本。
根元の方から見上げると、1本の大木のようにもくもくと広がっている。
カスミソウは、花束の補足的役割で、主役になっているのを見たことがない。
だから主役にさせてあげたかった、というわけでは全然なくて、私にはカスミソウがとても派手で存在感のある花だと思っている。
広がり方も大胆であり、茎は針金のように細いのに強い。
一つひとつの花は小さいけれど、こんなにたくさんの花が咲くのも珍しい。
肉厚で色の濃い花びらの花が好きな私だけれど、派手さで負けていないカスミソウも結構好きだ。
肉厚さと派手さで言ったら胡蝶蘭もそうだが、なぜか私は胡蝶蘭はあまり好きではない。
花自体か、花全体が放射状に開くものが好きなのだと思う。
ティッシュをほんの少しだけ千切って丸めたみたいな小さなカスミソウの花は、あまりにもたくさんあって、その一つひとつはあまりにもそっと咲くから、動いているかどうかはよくわからない。
でも、まだ咲いていない正露丸の粒ほどの固い蕾は、小さいなりに膨らんで緩んで、花を咲かせる。
一見、全体的に乾いているように見えるカスミソウも、触れてみるとしっかりと水分を湛えていて、生が通っていることにまた少し気圧される。
2本だけ別で買った元気なオレンジ色のガーベラをカスミソウと合わせると、カスミソウの細く屈強な蜘蛛の巣のような茎に捕らわれてガーベラが出られなくなった。
内祝でもらったデザートワインのハーフボトルが終わったからそれに生ける。
バックを黒で撮りたいのだけれど、黒を用意できない。
ベルベットが良いと椎木さんが言っていたから、布を買ってもいいのだけれど、その他の興ざめなものが写ってしまわないほどの空間が私の部屋にはない。
私の撮る写真で、空をバックにして見上げて花を取っている構図が何枚もあるが、それはこの構図でしか他のものを写さない方法がないからだ。
接写が多いのも、アップで撮るのが好きということもあるのだが、被写体で画面を埋めることができるからという理由も大きい。
場所があれば、もっと花と色を撮りたい。
ちなみに今日の花は、先日の結婚式でいただいた、ライトな黄緑の菊と、真紅のモカラ。
菊もモカラも長持ちだ。
植物の曲線は艶めかしい。
いつか世界最大の花畑に行きたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/4a/fdc3ceff720ed9c3a2c0e6983a18370d.jpg)