つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

素直な疑い

2011-10-26 23:20:18 | 日記
映画のシーンが移り変わるように、一日で秋が深くなった。
坂道を自転車の進むままに走り抜ける。
全身に冷気が吹き抜ける。

「首」と名前の付くところを冷やすと全身が冷える。
もうこれからの時期にレギンスは良くない。
トレンカならいいか。


映画の話が少しまともに人とできるようになって、そして最近は自分自身が面白いと思える映画も増えてきた。
サスペンスもアクションもファンタジーも苦手で、ヒューマンドラマしか楽しめなかったときに比べれば本当にいろんなジャンルの作品が面白いと思えるようになった。

『ブラッド・ダイヤモンド』
レオナルド・ディカプリオの話をしていて勧められた映画がちょうどGEOBOXに入っていたので借りた。
銃撃戦を見るのは得意ではないが、素手で殴り合うシーンよりは全然いい。
いつものように、1時間観たところで寝てしまって続きを次の日に観る。

とてもいい映画だった。
ディカプリオがよかった。

紛争や戦争の作品を見るといつも、生まれてきた意味と生への執着の不思議を思う。
誰も痛みや悲しみや恐怖を味わうために生まれてきたのではないはずで、だったら早く死んでしまいたいと思うのではないかと思うのだが、皆死に物狂いで生の方向に逃げるのだ。
生物的に、当然と言えば当然、なのかもしれない。
生命が危機に脅かされると本能的にそれに抗う、けれど、感じるのは痛みや恐怖だ。

敵を殺せと洗脳された少年、何としてでも自分の息子を守りたい父親、敵と見なした父親に銃を向ける息子、「You are good boy」と諭す父親、何も喋らない息子。
二人は静かに涙を流しながら、汚されてしまった少年の心は父親の胸の中に戻る。

ジャイモン・フンスーの顔は印象的で、そういえば『アミスタッド』に出ていた人だった。

「あなたと出会えてよかった」
陳腐な言葉ではあるけれど、私はこれを言いたいし言われたい。

6月に切れてしまった近くの映画館の年間パスを改めて買おうかと思う。



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