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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

都教委自身が強制の正当化と不整合の論理で作られた映像教材を全都の学校に配布

2018年07月18日 | 暴走する都教委
 ◆ 都教委作『五輪読本』裁判へのご案内
   ~都教委が「日の丸・君が代」強制の論理否定の映像教材を作成!

   皆さま     高嶋伸欣です


 直前の案内になりますが、都教委作成の『オリンピック・パラリンピック学習読本』等五輪関係教材をめぐる裁判の口頭弁論が7月19日(木)午前10時30分から東京地裁526号法廷で開かれます。
 1)今回の焦点は『学習読本』などの内容をこれまでになく精査してことで明らかになった、それら教材の矛盾点・愚かしさを集中的に指摘する『原告側準備書面』の提出です。
 2)実は、これまでは『学習読本』等が市販されていないため、公立図書館から貸し出しをうけるしかなく、腰を据えての精査がしにくい状況でした。
 3)それが前回5月31日の法廷で、被告側から提供するように裁判長が指示を出して欲しいと要請したことがきっかけで、都教委から7月4日に一そろい送られてきたのです。
 4)そこでじっくりと精査したところ、嗤いだしたようなお粗末記述が次々と見つけだされました。それらについて厳しく迫る『準備書面』を19日の法廷では提出するという次第です。
 被告側がどんな顔で対応するか、見ものです。

 5)その件とは別に、「日の丸・君が代」問題について関心がある皆さんに役立ちそうな情報を、都教委側の資料から見つけました。そのことをお知らせしたいということが、このメールのもう一つの目的です。
 6)それは、都教委作成の『オリンピック・パラリンピック教育映像教材・各20分DVD5枚』の「第5巻 1964年東京オリンピック~2020年に向けて~」での閉会式場面の説明文(ナレーション=聴覚障害者向けの版では字幕表示)です。
 7)閉会式の動画では、選手入場の画面以後の進行に合わせて、ナレーションが次のように続いています。
「各国の国旗が整然と入場し、執り行われるはずの閉会式」「その行進の後ろに思いがけない光景が広がっていました」「手をつなぎひとかたまりとなった選手たちがあとに続いたのです。そこには国を超えて喜びや感謝の気持ちを分かち合う若者たちの姿がありました。」「日本の旗手福井選手はいつの間にか外国人選手たちに担ぎ上げられていました」「各国入り乱れての入場行進。東京オリンピックのあと、このスタイルが毎回閉会式で引き継がれていくことになります」と。
 8)「整然と」「執り行われるはずの」式典で「入り乱れて」の行動があっても「喜びや感謝の気持ちを分かち合う若者たちの姿」の表れであるならば「このスタイルが毎回」「引き継がれていくことになります」と、東京都教育委員会が作成し、都内の小・中・高校の全生徒が視聴するように指導している映像教材で、明確に表明しているのです。
 9)「日の丸・君が代」を卒業式・入学式等で強制する根拠の一つとして、都教委は「儀式であるから」と主張していますが、上記のナレーションではそうした主張が退けらたも同然です。
 10) 都教委自身が強制の正当化と不整合の論理を全都の学校で児童・生徒に伝えようとしている映像教材であることに気付いたところで、必要な方々にこの素材を提供する方法を考慮中です。
 可能な方は、19日10時半からの東京地裁526号法廷においで下さい。
 *ちなみに都内の小・中・高校には公立校だけでなく私立校や国立大付属も含むすべての学校に、上記の『映像教材』は都教委から配布されているはずです。ご確認下さい。
       転送・拡散は自由です

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