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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

教え子を再び戦場に送るな!戦争教育・改憲をゆるさない 広島教育労働者のつどい

2018年07月19日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 6・23広島教育労働者のつどいが大成功
   不起立処分撤回を教育破壊・戦争教育はね返す団結の軸に
(教育労働者全国通信)
広島不起立処分撤回裁判原告 平野綾子(広教組組合員)

 6月23日、広島市内において、「教え子を再び戦場に送るな!戦争・改憲を許さない 広島教育労働者のつどい」を開催し、県内から教育労働者の仲間をはじめ50人が集まり、大成功をかちとりました。
 つどいでは、東京都による「君が代」不起立解雇攻撃をはね返した根津公子さん(「改憲・戦争阻止! 大行進実行委員会」呼びかけ人)をお招きしました。
 ◆ 根津さんが講演―教育労働者が立ち上がれば社会は変わる
 根津さんは、笑顔いっぱいで登壇し、学校現場の状況、戦争教育と改憲攻撃について「すべては日の丸・君が代から始まったと思う」と切り出されました。
 自身の不起立への解雇攻撃について、「みんなに呼びかけたら大勢応援に来てくれた。それでクビにならなかった」と強調。
 安倍政権の道徳・愛国教育=戦争教育に対して、「子どもにも、保護者にも、教職員にも全部真実を明らかにする」「ウソをつかないという項目では森友・加計問題を出したらいい」と、様々な反撃が可能であることを示しました。
 そして「全国の学校で教職員が立ち上がれば、子どもも親も、社会もみんな変わる」と確信をこめて訴え、「現場の直感に間違いはない、自分が感じた通りに行動しよう」と檄(げき)を飛ばされました。
 ◆ 原告から報告と提起
 広島で不起立処分撤回裁判を闘う3人の原告が報告と提起を行いました。
 まず元高教組の原告が県教委の処分の不当性をとことん争っていく決意を表明しました。
 続いて高教組の原告が、文部省是正指導から20年で、学校現場がどうなったかをリアルに暴きました。
 元号を使っていない報告書は書き直し、すべては校長の権限と決裁でしか動かない。
 「予算がない」とカラーコピー機が突然撤去され、視覚に訴える教育が重要な子どもたちに白黒の教材しか渡せなくなった。
 一方で、無意味な報告書類にはいくらでも紙を使い、公開研究授業予算は百万円に上る。
 誰のために学校があり教育があるのかまったく転倒している――この現実を変えるために、集会に賛同してくれた職場の分会の仲間と共に闘いぬく決意を語り、大きな拍手が送られました。
 続いて私からは、是正指導による「日の丸・君が代」強制の目的が、組合をつぶし、職場の団結を解体して、戦争教育と改憲を行うためのものであったこと、「平和と平等」から「競争と格差、民営化」の新自由主義教育へ転換するものであったことを明らかにしました。
 そして不起立処分撤回の闘いをこの戦争教育、新自由主義教育と闘う軸にしようと訴えました。
 ◆ 各学校現場の仲間から
 カンパアピールを行ってくれた広教組組合員の倉澤憲司さんは「組合こそ今日のような集会を開くべき。組合を変えましょう」と訴えました。
 自由討論では、非正規職の教育労働者が「1時間いくらで授業時間分だけの賃金。1校1日5時間を4校かけ持つ。これでは将来設計もできない。臨時採用も集まらない。教員が足りないなら正規職で雇用すべき」と訴えました。
 集会に参加できなかった栄養教諭の仲間が「食育が重要と言いながら学校で作っていた調理場をつぶした。本当に矛盾している。給食合理化の現実を少しでも知ってほしい」とメッセージをくれました。
 つどいは、不起立処分撤回へ闘いぬく教育労働者が、改憲・戦争に絶対反対で闘う軸となることを示しました。
 集会に向けては、地域の様々な産別の仲間が、学校・教組分会を訪問し、賛同も広教組大会での23人をはじめ123人が応じました。この過程自体が、職場と地域から「改憲・戦争阻止!」の新しい運動です。
 根津さんが言う通り、教育労働者が立ち上がれば社会は変わります。改憲も戦争も止める大きな運動をつくっていくことができます。
 次は8・6ヒロシマ大行動です。「ヒロシマをくり返すな!」を原点とする私たち広島の教育労働者が先頭に立って大成功をかちとり、改憲発議を絶対に止めましょう。
『教育労働者全国通信 第89号』(2018.7.15)

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