☆ <アメリカは世界大戦の最大の震源地>
<転送歓迎>(重複ご容赦)
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アメリカ下院は4月20日、ウクライナ、イスラエル、台湾などに950億ドル(約14.6兆円)も支援する法案を超党派の賛成で可決した。
これは何を意味するだろうか。
これは、アメリカの世界支配戦略上の重要地点に対する軍事援助だということである。
ウクライナは、欧米諸国とロシアとの対立地点である。
イスラエルは、中東におけるアラブ・イラン諸国との対立地点である。
そして台湾は、アメリカと中国との対立地点である。
これらすべてにおいてアメリカは自国の代わりにそれぞれの国を戦わせようとしているのである。
共和党のマイクジョンソン議員は、
「私たちはアメリカのリーダーシップが極めて重要な危険な時代に生きています。私たちは子どもや軍隊よりも、これらの紛争に弾薬を送ることを好みます」
と述べている。
特に今回台湾が入っていることは、日本にとって危険である。
アメリカは公には「一つの中国」を認め、台湾独立には反対している。
しかし公然と軍事支援を発表した。台湾はアメリカにお礼をし、台湾の軍と米軍との協議をすることを確認している。
合同軍事演習もするようだ。
これは、かつて中立だったウクライナにマイダン革命を起こさせ武器援助をし、NATOとの合同軍事演習をしたことのアジア版である。
また、4月22日から5月10日まで米比の合同軍事演習が始まった。
これにはオーストラリア・フランスが正式参加、日本・韓国・ベトナム・インドネシアなど14か国もオブザーバー参加する。
これにオーストラリアを加えれば、北は日本列島から、南はオーストラリアまで、中国の太平洋進出、インド洋進出を押さえることができることになる。
しかもそうした中で、4月20日深夜、海上自衛隊のヘリ2機が、伊豆諸島・鳥島の東沖で「対潜水艦戦」の訓練中に墜落し、8人の隊員が犠牲になった。
これは中国の潜水艦が上記にあるいくつかの海峡を抜けて、太平洋に出てくるのを想定したものであろう。
しかも実戦形式でのかなり危険な訓練だったことがわかる。
事態はここまで進行しているのである。
ここまでくれば、グローバル規模で、NATOが抑える西側から、アジアの東側まで対中・ロ・朝の実戦的な包囲網が完成する。
そして現在では、日本は世界で一番米軍基地が存在する国になっており、東アジアでの中・ロ・朝包囲網の要の国、かつ最前線基地になっている。
先日岸田首相がアメリカで非常に歓迎されたのもよくわかる。
ところで、そのアメリカは、中東でなにをやっているか。
アメリカは公式にはイスラエルとパレスチナの並存を述べている。
そのパレスチナは現在193の国連加盟国中、140か国が国家として承認している。
しかしアメリカは、4月18日、パレスチナの国連正式加盟の勧告を求める国連安保理の決議案に、唯一拒否権を発動して否決した。
口では並存といいながら拒否したのである。
これに対しイスラエルは「敵に向けた強いメッセージ」と歓迎した。
そして、22日には、ネタニヤフ首相は「今後数日のうちにラファに侵攻する」と述べている。
ここから明らかになることは、アメリカは二枚舌を使いながら、自己の世界支配を、他国(ウクライナや台湾やイスラエル)に戦争をやらせながら、維持することに汲々としているということである。
しかもその危険な戦争は今や世界的規模で広がりつつあるということである。
つまり、いま第三次世界大戦が危惧されているが、アメリカはその最大の震源地だということである。
しかし、国連でのこの間の動きを見ても明らかなように、グローバル規模ではアメリカはむしろ孤立しつつあるのである。
そのことはアメリカが絶えず二枚舌を使わなければならないところにも良く表れている。ここには道理はない。
『愚管抄』を書いた慈円は言った。
「世の中の道理が順次作りかえられながら世の中をささえ、人間を守っている」、と。
歴史は最終的には道理が貫くであろう。
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