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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

処分撤回を求めて(373)

2015年10月29日 | 日の丸・君が代関連ニュース
東京・全国の仲間の皆さんへ。
(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

 ◆ <速報>都立高校教員懲戒免職事件 Oさん勝訴
   ~都立高校教員の懲戒免職を取り消し―東京地裁判決
(10月26日)

 10月26日、都立高校教員Oさんの懲戒免職処分取消等請求事件の判決があり、東京地裁(民事36部・吉田徹裁判長)は、「特に重い『免職』にする事情はない」として、懲戒免職処分取り消しを言い渡し、原告が勝訴しました。
 この事件は、東京都教育委員会(都教委)が、女子生徒に「不適切なメール」を送ったなどとして、2014年7月、都立F高校の教員Oさんを懲戒免職処分としたことに対して、Oさんが東京地裁に同処分の執行停止と取り消しを求めた事件です。
 裁判の中で、「教え子」の女生徒も証人として出廷し、親に学校をやめさせられそうなほどの厳しい家庭環境で、O先生の援助で学校を卒業できて感謝していること、Oさんを免職処分するにあたり、都教委は女生徒本人の事情聴取もしなかったこと、などを証言しました。
 また、F高校の校長(当時)は、都教委作成の虚偽の陳述書に無理矢理署名・押印させられたが、良心の呵責に耐えかねてその陳述書を撤回する旨の陳述書を裁判所に提出しました。
 これらの証言などにより、この免職処分が、生徒を思いひたすら生徒に寄り添う教育実践をめざしていたOさんに対する都教委によるパワーハラスメントであることが明らかになりました。
 2015年1月~2月、東京地裁及び東京高裁は執行停止申立を認めました。その後、Oさんは、都教職員研修センター、F高校で膨大なイジメのような研修を命じられましたが、これを乗り越え、F高校に復帰し、授業をさせてもらえないものの、教務部などの校務分掌の仕事に就き、勤務していました。そして今回の判決を迎えたのです。
 ◆都教委は控訴するな! 「身分剥奪・出勤させない」の報復を許さない!
   ―裁判で8連敗の懲りない都教委よ、恥を知れ!


 NHKニュースによると、中井敬三教育長「判決は誠に遺憾で、内容を詳細に確認し、対応を検討したい」とコメントを出した、とのことです。これまで教育長が、「大変遺憾である」とコメントしたときは、都教委はほぼ間違いなく、控訴してきました。
 判決当日の26日、「O先生を支援する会」では、早速都教委要請を行い、「1.控訴せず、地裁判決に従うこと。 2.判決に従い、懲戒免職処分を撤回し、再処分しないこと。 3,B教諭には直ちに通常業務を許可し、不当な介入をしないこと。」を申し入れました。
 さて、今回の判決で、都教委は、自らが係わる教育裁判でまた負けて、8連敗となりました(「処分撤回を求めて(372)参照)。ところが、都教委は、「違法」な免職処分を行ったことを反省・謝罪するどころか、Oさんを免職に追い込むため、新たな権力的暴挙に出ました。
 都教委が控訴しなければ「学校で授業ができる」と、Oさんが胸を踊らせていたところ、同日26日夕方、副校長を通じて、Oさんの「身分は剥奪、今日から無給無職、保険証・職員カード返却、出勤はできない、認めない」という連絡が突然入りました。この信じられないほどの卑劣な対応は、都教委の報復であるのは明らかです。
 8連敗しても懲りない都教委は、恥を知るべきです。一日も早いOさんの職場復帰を実現するために、仮に都教委が控訴すれば、控訴審でも勝訴を勝ち取るべく応援したいと思います。正義は必ず勝利すると確信しています。
 ◆来たる12月、判決、結審相次ぐ―裁判傍聴に裁判所へ行こう!
 学校に自由と人権を!―粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判に絶大なご支援を!
 下記の通り、12月に各裁判の判決、結審が相次ぎます。傍聴に来てください。

 ★ 東京「君が代」裁判第三次訴訟控訴審・判決→
   (東京高裁第21民事部。2007~09年処分取消請求、原告50名)
 地裁は減給・停職31件・26名取消(本年1月16日。都側は5名のみ控訴。原告は憲法判断での前進、戒告(25件)を含む全ての処分取消を求め50名全員が控訴。高裁第21民事部に係属し、この度控訴審判決を迎えます。
 12月4日(金)
  13時20分原告・弁護団・支援者、弁護士会館から裁判所へ行進
  13時40分 傍聴整理券交付〆切予定(裁判所前で案内あり)
  14時開廷
  東京高裁101号(大法廷 定員98名)
  報告集会:ハロー貸会議室虎の門(案内あり)

 ★ 再雇用拒否撤回第二次訴訟控訴審・判決
   (東京高裁第2民事部。07・08・09年再雇用拒否の損害賠償請求、原告22名)
 東京地裁で勝訴(本年5月25日)。再雇用等の「期待権を侵害」し「裁量権の逸脱・濫用」で「違法」として東京都に1人約210万円~260万円(総額約5370万円)の損害賠償を命じる。東京都が高裁に控訴し(当方控訴せず)、東京高裁第2民事部に係属。第1回弁論で結審(10月15日)し、12月10日に判決を迎える。都教委の控訴が棄却される勝訴(一審判決の維持)を期待しています。
 12月10日(木)
  12時50分原告・弁護団・支援者、弁護士会館から裁判所へ行進
  13時傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
  13時30分開廷 東京高裁102号(予定)(大法廷定員98名)
  報告集会:場所未定・追って連絡

 ★ 東京「君が代」裁判第四次訴訟第8回口頭弁論
   (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 12月11日(金)
  15時30分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順 裁判所前で案内)
  16時 開廷
  東京地裁527号(定員42名)
  報告集会:527号隣の控室

 ★ 再雇用拒否撤回第三次訴訟・地裁結審
   (東京地裁民事19部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
 12月17日(木)
  10時傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)
  10時30分開廷
  東京地裁527号(定員42名)
  報告集会:場所未定 追って連絡

 <東京地裁・高裁への行き方> 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。


 (お詫び)処分撤回を求めて(372)に誤りがありましたのでお詫びして訂正します。本文冒頭の「学徒出陣から72年―若者を戦場に送らない!」の部分で、①「捧げ筒」は「捧げ銃」に、②「捧げ筒」の姿勢で行進は「担え銃」の姿勢で行進、に訂正いたします。
「お知らせ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処分者の会HP↓(10月21日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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