パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

沖縄『平和の詩』

2008年07月26日 | 平和憲法
星野です。
三鷹9条の会のNさんの取り組みのの転送です。

 三鷹のNです。
 報告が遅れましたが、ちょっと良い話です。
 6月23日、沖縄慰霊式典で読み上げられた小学校4年生の子どもの詩がとても良かったので、三番目の子(M学園6年)のクラス担任の先生にその詩をプリントアウトして渡しました。先生もとても感激し、学期末に行なったクラスの朗読発表会の作品の一つに取り上げてくれ、36人の生徒全員参加の群読の形で発表されました。
 メールで読んだときも感動しましたが、子どもたちが朗読した詩はその何倍もステキでした。

 梅雨明けした沖縄では今日(6月23日)、“慰霊の日” 会場で朗読される「平和の詩」全文です。

  <世界を見つめる目> 全文
嘉納英佑君(10)=読谷小学校4年生

やせっぽっちの男の子が
ほほえみながら、ぼくを見つめた
テレビの画面の中で…
ぼくも男の子を見つめた
どんな事があったの?
何があったの?
何も食べる物がないんだ
でも、ぼくは生きたい
くるしいけど、あきらめない
ぼく がんばるよ
えがおが あふれる
生きる人間の力強さを感じた
ぼくは 真実を見つめる目を
持ちたいと思った

   悲しそうな目をした女の子が
   なみだをうかべながら、ぼくを見つめた
   テレビの画面の中で
   ぼくもその女の子を見つめた
   なぜ、悲しい顔をしているの?
   なぜ、ないているの?
   せんそうで、家族もいなくなっちゃった
   家も 友達も
   全部、全部なくなっちゃった
   悲しいよ さびしいよ
   どうすればいいの 助けて
   大切なものをなくした人間の弱さを感じた
   ぼくは 涙をふいてあげる
   やさしい手を持ちたいと思った

      きずだらけの男の人が
      苦しそうな顔をして ぼくを見つめた
      本の写真の中で…
      ぼくも男の人を見つめた
      どうしたの?
      いたいでしょ 大じょうぶ?
      あらそいからは なにも生まれはしない
      おたがいにきずつくだけ
      にくしみがつのるだけ
      人間のおかしたあやまちの大きさを感じた
      ぼくは やさしくてあてしてあげる
      あたたかい心を持ちたいと思った

         ぼくのとなりで
         おじいちゃんが
         自分の目で見てきたできごとを
         ぼくに伝えた
         苦しかったせんそうのできごと
         おばあちゃんが
         自分が体験してきたできごとを
         ぼくに伝えた
         こわかった そかい先でのできごと
         お父さんが
         自分が聞いたできごとを
         ぼくに伝えた
         食べる物がなく 苦しんでいる人がいる事
         家がなく つらい思いをしている人がいる事
         家族とはなればなれになってしまっている人
         ざんこくでひさんなできごと

           悲しくなった つらくなった
           お母さんが何も言わず
           ぼくをだきしめた
           むねがいっぱいになった
           あたたかいぬくもりが
           ずっとずっと ぼくの中にのこった

    みんながしあわせになれるように
    ぼくは、
    世の中をしっかりと見つめ
    世の中の声に耳をかたむけたい
    そしていつまでも
    やさしい手と
    あたたかい心を持っていたい


ここから、星野から。
(以前にも送りましたが、期日が近くなりましたので再送します。)

 今年で6年目を迎えます、08’平和をめざす戦争展in立川で、私は、今年もパネル展示の教育問題を担当します。
 今年は、沖縄教科書検定問題と教育現場の貧困と格差(授業料・奨学金等)の展示を考えています。

 沖縄展示は、2007年9月29日の「集団自決」軍強制削除、検定撤回11万6千人島ぐるみ県民集会。「醜くても真実を知りたい」高校生代表の訴え。
 2007年12月26日の高校歴史教科書「集団自決」記述、教科書検定調査審議会「軍強制」認めず。
 2008年3月28日の大江・岩波「沖縄ノート」訴訟判決、「軍関与 司法も明言」。
 2008年6月23日の沖縄戦、慰霊の日の朗読された、小学4年生「平和の詩」の全文紹介を考えています。
 多くの皆さんが姿を見せてくださると幸いです。

 格差・貧困、そして戦争の影、憲法9条を生かし平和な世界に!
 9・11同時多発テロを受け始まったアフガニスタン・イラクでの戦争は
泥沼化し、今なお戦闘は止まりません。
 そして、日本は国際貢献という名のもとに、アメリカの戦争へ協力を続け、さらに9条を変えて、海外での戦闘に参加する道を開こうとする動きが強まっています。
 今こそ考えよう!力をあわせ平和を!

○7/30(水)~8/3(日)
*立川市女性総合センター・アイム   1F・ギャラリー
       (立川北口徒歩5分) 
 ・パネル展示・・・日本の戦争の歴史・加害と被害、今日の戦争を写真・
          文献・報道、教育問題などの展示
 ・ 市民の作品展・・・平和を願う俳句、短歌、書、絵画、絵手紙、写真
              ほか

△若者の平和の広場  1F・健康サロン
○7/31(木)18:30~ トーク&ミュージック
            紫金草合唱団出演

△平和討論会  5F・第3会議室
○8/1(金)18:30~ イラク自衛隊派遣判決の意義
     講演 中谷雄二弁護士・戦場告発DVD上映

△記念講演   1Fホール
○8/3(日)13:30~16:00
  「格差・貧困・孤立をなくし、平和な日本に」
  講師:後藤道夫さん(都留部文科大学教授)

(連絡先) 事務局 加藤・042-537-2217
            龍田・042-537-6423


他の地域の平和を見つめる催し
◆西東京原爆パネル展
 ・8/4(月)~9日(土)田無市庁舎
 ・8/4(月)~8日(金)午前中「原爆の記」を英語で読む集い

◆平和のための戦争展・小平
 ・7/24(木)~27(日)10:00~午後7:00
           (12日は午後6時まで)
 ・小平中央公民館 青梅街道駅下車徒歩4分)
 (青梅街道駅は小平から西武多摩湖線で2駅)
 ・特別企画 7/26(土)後1:30~
  講演とビデオ「軍隊を持たない国コスタリカ」

◆平和のための戦争展・新宿
 ・8/14(火)~16(木)
 ・午前11 00~午後7:00(16日は午後4:30まで)
 ・新宿スペース・ゼロ(新宿駅南口徒歩5分)
 ・展示とビデオ上映・証言・大型紙芝居

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