―10.23通達8年にあたって―
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/bf/7a2b9fe241b2f207cbf64a0144f3874e.jpg)
《撮影:平田 泉》
東京都教育委員会が卒業式・入学式などで「日の丸・君が代」を強制する「10.23通達」(2003年10月23日)を発出して8年、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏等を理由に437名もの教職員が不当にも処分されています。また、再雇用職員・再任用・非常勤教員等の合格取消・採用拒否なども60名を超えています。10・23通達と前代未聞の大量処分は、石原都政・都教委がすすめる異常な教育行政の象徴です。
10・23通達は、教職員のみならず児童・生徒・保護者の「思想・良心の自由」をも侵害しています。多くの都立高校では、卒業式・入学式などで、「君が代」斉唱時に起立しない生徒がいた場合、司会が「再度起立を促す」ことを「進行表」に明記しており、「日の丸・君が代」強制が児童・生徒の新たな旅立ちや出発を祝福すべき卒業式・入学式を「強制」の場へと変質させています。
今、東京の学校は、10・23通達による処分、職員会議の「挙手採決禁止通知」など民主的な学校運営の破壊、主幹・主任教諭制度や業績評価などによって「もの言えぬ」状況が蔓延し、子どもたちのための教育が歪められています。
さて、2011年3月10日、東京高裁(大橋寛明裁判長)は、04年処分取消訴訟において、都教委による「裁量権の逸脱・濫用」を認定し169名全員の処分取消を命じる判決を下しました。しかし都教委は、判決を無視して今年の卒業式・入学式でも7名の教員の処分を強行しました。
その後、最高裁は、「10.23通達」関連裁判で、「日の丸・君が代」強制が憲法の保障する「思想・良心の自由」を侵害しないとして、行政の不法行為を追認し、通達・職務命令を「合憲」とし、相次いで「上告棄却」の不当判決を出しました。これでは、最高裁は、「憲法の番人」ではなく、「行政の番人」と言わざるをえません。
また、大阪府では、6月、橋下知事・大阪維新の会が、「君が代」起立強制条例を府議会で強行可決し、10月府議会での「処分・免職」条例(「教育基本条例案」「職員基本条例案」)の強行を企図しています。今、まさに東京の異常な処分行政が全国に波及しつつあります。
しかし、被処分者・原告らは地裁・高裁はいうに及ばず最高裁での「逆転勝訴」をめざし、「最高裁は司法の良心を示せ」の運動を必死に取り組んでいます。多数の市民、教職員、卒業生、保護者が、闘いを支えています。学校現場での不服従の闘いも粘り強く続いています。この闘いは、東京の学校に憲法・人権・民主主義・教育の自由を取り戻すための絶対に負けられない闘いです。
本日、10・23通達関連訴訟団が共同し、地裁・高裁そして最高裁での勝利をめざす運動の結節点として、「学校に自由と人権を!10・22集会」を開催しました。集会に参加した私たちは、広範な教職員、保護者、労働者、市民の皆さんに「日の丸・君が代」強制と石原・都教委の教育破壊を許さず、自由と民主主義、そして子どもたちのために、共に手を携えて闘うことを呼びかけます。何よりも「子どもたちを再び戦場に送らない」ために!
2011年10月22日
☆ 「学校に自由と人権を!10・22集会」アピール
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《撮影:平田 泉》
東京都教育委員会が卒業式・入学式などで「日の丸・君が代」を強制する「10.23通達」(2003年10月23日)を発出して8年、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏等を理由に437名もの教職員が不当にも処分されています。また、再雇用職員・再任用・非常勤教員等の合格取消・採用拒否なども60名を超えています。10・23通達と前代未聞の大量処分は、石原都政・都教委がすすめる異常な教育行政の象徴です。
10・23通達は、教職員のみならず児童・生徒・保護者の「思想・良心の自由」をも侵害しています。多くの都立高校では、卒業式・入学式などで、「君が代」斉唱時に起立しない生徒がいた場合、司会が「再度起立を促す」ことを「進行表」に明記しており、「日の丸・君が代」強制が児童・生徒の新たな旅立ちや出発を祝福すべき卒業式・入学式を「強制」の場へと変質させています。
今、東京の学校は、10・23通達による処分、職員会議の「挙手採決禁止通知」など民主的な学校運営の破壊、主幹・主任教諭制度や業績評価などによって「もの言えぬ」状況が蔓延し、子どもたちのための教育が歪められています。
さて、2011年3月10日、東京高裁(大橋寛明裁判長)は、04年処分取消訴訟において、都教委による「裁量権の逸脱・濫用」を認定し169名全員の処分取消を命じる判決を下しました。しかし都教委は、判決を無視して今年の卒業式・入学式でも7名の教員の処分を強行しました。
その後、最高裁は、「10.23通達」関連裁判で、「日の丸・君が代」強制が憲法の保障する「思想・良心の自由」を侵害しないとして、行政の不法行為を追認し、通達・職務命令を「合憲」とし、相次いで「上告棄却」の不当判決を出しました。これでは、最高裁は、「憲法の番人」ではなく、「行政の番人」と言わざるをえません。
また、大阪府では、6月、橋下知事・大阪維新の会が、「君が代」起立強制条例を府議会で強行可決し、10月府議会での「処分・免職」条例(「教育基本条例案」「職員基本条例案」)の強行を企図しています。今、まさに東京の異常な処分行政が全国に波及しつつあります。
しかし、被処分者・原告らは地裁・高裁はいうに及ばず最高裁での「逆転勝訴」をめざし、「最高裁は司法の良心を示せ」の運動を必死に取り組んでいます。多数の市民、教職員、卒業生、保護者が、闘いを支えています。学校現場での不服従の闘いも粘り強く続いています。この闘いは、東京の学校に憲法・人権・民主主義・教育の自由を取り戻すための絶対に負けられない闘いです。
本日、10・23通達関連訴訟団が共同し、地裁・高裁そして最高裁での勝利をめざす運動の結節点として、「学校に自由と人権を!10・22集会」を開催しました。集会に参加した私たちは、広範な教職員、保護者、労働者、市民の皆さんに「日の丸・君が代」強制と石原・都教委の教育破壊を許さず、自由と民主主義、そして子どもたちのために、共に手を携えて闘うことを呼びかけます。何よりも「子どもたちを再び戦場に送らない」ために!
2011年10月22日
「学校に自由と人権を!10・22集会」参加者一同
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