パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

勝利判決を職場で生かそう(2)

2012年02月18日 | 暴走する都教委
 ☆ 勝利判決を職場で生かそう(2)
 大嶽昇一さん(世田谷区立小学校教員)業績評価裁判に勝利(東京高裁判決が確定)
 ☆ 「資質向上」どころか服従迫る道具
    裁判で分かったこと②


 ●不当評価を居直り、次々と後出し
 区教委は次々と「問題点」を後出ししてきました。それが前述した「ひいき」や給食指導の問題です。大嶽さんからすれば、その場でまったく注意も指導も受けていない、身に覚えのないことばかりでした。
 ●後出しを正当化するための人格攻撃
 区教委は、控訴審ではさらに居直りを重ねました。職務実績記録は「備忘録」でしかないと開き直り、また、その場で指導を行わなかったのは「被控訴人(大嶽)が批判的な意見や助言に対してすぐに激高し、そのことを長らく根に持つという特有の性格」だからだと、人格攻撃に及んだのです。
 ●再任用拒否の脅しで元同僚にウソの証言を強要
 区教委は元同僚の教職員多数に陳述書を書かせました。任命権者の権限を陰に陽にちらつかせて強制したことは想像に難くありません。特にTさんは、大嶽さんが一審で陳述書を依頼したくらい信頼関係にあった人です。ところが、Tさんは区教委側で陳述書を出し、控訴審では証人尋問にまで立ち、ロボットのようにウソの証言をさせられたのです。
 大嶽さんはショックを受けながらも、業績評価の本質を見て、怒りを新たにしたのでした。賃金にリンクさせた今の業績評価は、教職員から誇りを奪い、同僚どうしを分断し、服従を迫るための制度であることを、大嶽さんの裁判は暴き出しました。
 ○絶対評価と言いつつ相対評価
 校長がつける第1次評価は、建前上は「絶対評価」とされています。しかし都教委は、A,B,Cの分布率を定め、全職員を成績順に並べた「分布率適用資料」を校長に提出させています。
 校長会などの場で「C,Dを20%以上出せ」という指示が出されていることは、元三鷹高校校長の土肥さんも証言されています。
 昇給原資が決まっている以上、給与を沢山もらうためには競争に勝って他人を蹴落とさなければならない。競争をあおって仲間同士を分断し、個々バラバラにして服従を迫ることが、業績評価-査定昇給制度のねらいです。
 ●業績評価でここまで荒廃
 校長のパワハラ、セクハラが横行し、早期退職、精神疾患が激増

 業績評価の権限を手にした校長の横暴な振る舞いが目に余ります。
 大嶽さんの職場では、「私の学校経営方針に反対する職員は抹殺します」というとんでもない発言が飛び出しました。
 「死んだら楽になる」と言われ、線路に飛び込みそうになった新採教員もいます。
 お気に入りの女性教員を“ちゃん”づけし、「私をパパと呼びなさい」と言う破廉恥な校長まであらわれています。

 『岬の会(業績評価裁判を支援する会)』
 [連絡先]〒154-0017世田谷区世田谷1-41-12 世田谷区教職員組合
   TEL 03-3427-8811 FAX 03-3427-6521
   Eメール misakinokai@yahoo.co.jp
   HP http://misaki2010kai.blog58.fc2.com/
 2012年1月発行

コメント    この記事についてブログを書く
« 相模原UR団地基地局計画中止 | トップ | 業績評価裁判 判決要旨 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

暴走する都教委」カテゴリの最新記事