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兵器爆買いだけではない米軍優遇、沖縄辺野古・高江に続き鹿児島馬毛島に新たな米軍施設

2019年01月17日 | 平和憲法
 ◆ あぁ、馬毛島 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 鹿児島県種子島から十ニキロほど海上、馬毛島(まげしま)に漁船で連れていってもらったのはいつだったかはっきりしない。
 使用済み燃料の中間貯蔵所にされる、との噂(うわさ)があったころだ。約八平方キロメートル。全島を一望に見渡せる渺(ぴょう)たる小島で、核物質など危険物の半永久的な貯蔵場には土台ムリだった。
 そのころ、核燃料再処理工場の候補地の本命は六ケ所村のはずなのに、徳之島や平戸島まで挙げられて、陽動作戦で民心を混乱させるのは、開発側の常套(じょうとう)作戦である。
 馬毛島の高台に分厚いコンクリートで固められた海軍のトーチカがあった。やがて滑走路の工事がはじまった、との噂が流れてきた。米空母艦載機の「タッチ・アンド・ゴー」訓練に使われる、との話は、だいぶ前から流されていた。
 新年あけに、やはり米軍の離着陸訓練地にすることで政府と島を所有する会社とが、百六十億円と百十五億円アップで合意したと報道された。無人島一平方キロメートル当たり二十億円の超高値である。
 たしかにトランプ氏に従う安倍内閣の兵器爆買いは尋常の沙汰ではないが、この時代に自衛隊基地増強も異常といえる。
 鹿児島の馬毛島、沖縄の辺野古・高江あらたな米軍用軍事施設をつくり、さらに奄美大島、宮古島、石垣島にミサイル装備の自衛隊基地を配備与那国にまで自衛隊基地。これは新年から大変だ。(ルポライター)
『東京新聞』(2019年1月15日【本音のコラム】)

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